「地場産業を取り戻す」と言っている私が、最近聞いてゾクゾクした話
「福祉増進と職員負担軽減との両立をめざす」というテーマで発信している、みきやと申します。関西在住の地方公務員で、2027年4月の統一地方選で地元の市会議員になり、地場産業を取り戻すことをめざしています。
職場への行き帰りの電車の中でいつもVoicyを聞いているのですが、最近聞いた放送でぜひおすすめしたい放送がありましたので記事にしました。
その放送は「東修平の対話ラジオ」。大阪府四条畷市で最年少市長として活躍された東修平さんが、政治家の方と1対1で話すというシンプルな放送です。
2025年5月にゲストとして話されている与謝野町の山添藤真町長との対話が、私にとっては非常に学びになりました。
特にこの2025年5月15日放送分は、聞いていてゾクゾクしました。何かにチャレンジしている人が壮大な夢を語るのを聞くと、すごくゾクゾクするんです。
今回はこのお二人の対談を聞いて、わたしのまちでもできることはないのか考えてみました。
与謝野町について
産業の源流
山添町長がこの放送で何度か触れていたキーワードが「産業の源流」という言葉。この産業の源流をしっかりグリップするということが行政の大切な役割という認識は大変参考になりました。
米作りにあたっては肥料を作るところから。織物のちりめんをつくるにあたっては桑の木を育てるところから取組を進めているそうです。
肥料は化学薬品を用いずに100%自然のものから作っているそうで、なんとこの肥料工場はまちの直営。つまりはそこで働いている方々は公務員ということでした。また、ちりめんは生糸から作られるため、生糸の原料となる蚕、そしてその餌となる桑の木を育てるところから産業育成を進めていらっしゃるそうです。
こういった原材料から最終工芸品までの一気通貫な産業施策、ストーリー性があって非常に素晴らしいと思いました。非常に息の長い施策ですが、着実に前に進んでいるという印象を受けました。
与謝野町のチャレンジ
現在、世界的にシルクの市場は拡大傾向にあり、絹織物はSDGsの観点からも化学繊維よりも環境負荷が少ない素材として再評価されている。そういった世界的な流れの中で、山添町長は「世界一のシルクをつくる」というビジョンを語っていらっしゃいます。ただの理想論ではない、地に足の着いた施策であり、今後の展開が非常に楽しみに思えました。
また、現在でも絹織物の技術を持った職人や専門家が与謝野町にはいらっしゃることから、町長はこれを「ラストチャンス」ととらえ、先の見えないチャレンジに挑戦しているそうです。
先は見えないことだけれど、勇気をもって一歩前に踏み出す、という話が非常によかったです。
勇気を出して一歩前に踏み出せば 明日は変えられる
わたしのまちでできることは
かつて存在していた地場産業
私の地元にも、かつて貝細工という地場産業が存在していました。
天然の貝を使った工芸品という点では、与謝野町のちりめんに通じるものがあります。しかし、残念ながら最後に残っていた工場も市外に移転したのちに廃業し、今では日本国内から貝細工という産業自体が消えてしまったと聞いています。
原材料は貝なので、桑の木のように「育てる」といった工程には再現性がないかもしれません。また、かつての技術の担い手が地元に残っているかもわからない。そういった状況を見ると、与謝野町のように次世代につなぐような取組として実現させるにはかなりハードルが高いように思えます。
でも、だからといって、あきらめるのももったいない気がしています。
何ができるか
それでは何ができるのか。現時点で明確な答えを持っているわけではありません。正直なところ、今すぐ貝細工を昔のように再生するのは難しいでしょう。
かつてのような姿に育て上げる前に、
新たな形で再構築できる道はないか
他の産業や技術との掛け合わせで新しい価値を生み出せないか
そうした一歩一歩の積み重ねが、ひょっとしたら次の地場産業の「芽」になるかもしれません。
「先は見えなくても、勇気を持って一歩踏み出す」
今回の放送で出てきた言葉には少し勇気をもらった気分です。私も自分のまちで、目の前にあるものから何ができるか、考えることと小さな一歩を踏み出すことから始めていけたらと考えています。
「お前に何ができるねん!」と言われるかもしれません。そのとおりです。
でもやってみたい、という思いをいつか形にしようと思います。
