2番打者最強打者説
シカゴ・カブスの名二塁手としてMLB野球殿堂入りしたジョニー・エバンスは、著書『Baseball In The Big Leagues』の中で、
”どのチームでも3番打者は最も重要です。彼はロングフライを打ち、力強く打ち、バントをし、走らなければなりません。なぜなら、よく出来たチームでは、彼の前には出塁能力でチームに名を連ねる2人の打者がいるからです。3番打者は彼らを進塁させるか、ホームランを打つことができる必要があります。”
と述べた。
1910年以来、この小兵でバントが上手く、足が速く、ランナーを次塁に進めるバッティングが出来て、Wプレーを避けるスラップヒッターが2番打者適任とのイメージが定着した。
昨今は全くマスメディアでも使われないが、実際ジョニーが考案したバントの構えからバットを引く事を”エバース戦法”と言う。
’98年横浜ベイスターズ優勝時に2番打者波留敏夫選手がよく見せた、あの通称”嘘バント”のこと。
今日5月14日のロキテクノ富山との練習試合、オープン戦で4番に座り、開幕戦からは5番打者を務めてきた瀧野真仁選手が2番打者としてバッターボックスに立った。
2番に最強打者を置くのはNYYのデレク・ジーター選手やANAのマイク・トラウト選手以降主流になってきたが、昨今のOPS(On-base Plus Slugging)重視と相まって、NPBでも定着しつつある。
単純に3番や4番打者より打席数が多く周り、1点を取りに行く野球よりも、いかに先制点を挙げるかを重視すれば理に適っている。
その効果が今日のゲームでは即座に現れ、瀧野選手はプロ初HRをレフトスタンドに放り込む。
4番打者三好辰弥選手も負けじとライトスタンドにHRを放ち、ラインナップ組み換えによる得点力の向上には効果テキメンだった。

練習試合と言う位置付けから日本海リーグ公式戦では選手登録されていない投手が、次々とマウンドに上がる。
先発西尾柊哉投手は登録アリだが、続いたのは石川潤、荒井京介、関川峻司、齊藤俊介投手が1イニングづつ、最後は石灰一晴投手が締める。
ブルペンでは見たことがあるものの、試合では初めての投手ばかりで富山GRNサンダーバーズファンには至福の時間。
今シーズンより日本海リーグで導入された7回7点差以上でコールドゲームは適用されないので、各々の投手は配球も含め、自身のボールがどれだけ通用するか腕試し的ピッチングで見応えがあり非常に楽しめた。

GW明けの平日昼間、練習試合と観客はまばらで10安打10得点対19安打17得点と乱打戦ではあったが、無料試合では勿体無い、凝縮された充溢した一戦。
いくら得点しようが、いくら失点しようが、こういうゲーム内容を続ければ、独立リーグチームの存在意義が高まり、NPBや海外チームの目に留まる筈だ。

(写真は全て筆者撮影)
追記:
ロキテクノ富山の先発、大坪誠之助投手はフォーシーム、スライダーのコンビネーションが抜群で制球力にも優れた本格派。
NPBで秋のドラフト指名されなければ、是非とも富山GRNサンダーバーズに入団して欲しい。
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