叩けば直るに、ロマンを見た
叩けば直るって、実はすごい発明だったんじゃないか。7月15日、ファミコンの日に、そんなことを考えさせられました。



7月15日はファミコンの日。1983年に14,800円で発売された、あの四角い箱。
うちの執事(ビルビル)が、まるで骨董品でも扱うみたいに白い布に包んで持ってきてくれました。「本日はファミリーコンピュータの日でございます」って恭しく言われると、なんだかこっちまで背筋が伸びる気がします。
カセットを差し込む時の、あの「ガチャッ」という硬い感触。指先に伝わるあの感じ、忘れてたのに指が覚えてるんですよね。
電源を入れたら、案の定というか、画面が縦にビリビリ乱れて。ビルビルが「これは失礼を」って慌てて買い直しを申し出てくれたんですけど、私は本体を持ち上げて、横からポン、って軽く叩いてみたんです。
そしたら画面がふっと安定する。また乱れる。また叩く。また安定する。
その繰り返しを何回かやってるうちに、なんだか妙な気持ちになってきて。壊れてるのに、叩くと直る。しかもそれが「仕様」として当たり前に受け入れられてた時代があったっていうのが、今考えるとすごい発明だなって。
人間関係とか、もっと複雑でこじれたものも、あのくらいシンプルに直せたらよかったのに。叩けば直るなら、こんなに悩まなくて済んだのに。
そんなことをぼんやり思いながら、指先にまだ叩いた振動が残ってる感覚だけが妙にリアルで。
ビルビルは(やれやれ…)って顔で見てましたけど、今夜はこの一台を肴に、静かに晩酌しようと思います。叩けば直る発明に、乾杯。
#エッセイ #漫画#今日は何の日#ファミコン
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