【8/2】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『幸福の限界』(石川達三)
8月2日のウォーキングコース
若宮大通(17:06)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(17:46)
今日も仕事終わりに歩きましたが暑かった。栄の街にはコスプレした人がチラホラいましたね。そう、昨日から「コスプレサミット」が開催されてるからでしょう。
先日、『幸福の限界』(石川達三)を読了しました。

舞台は終戦後間もなくで、まだ「配給」に頼っているとか、郊外に「買い出し」に行くが車内で検問にあい、統制令違反で没収される(!)シーンも描かれてます。
当時の社会常識として、女性は嫁ぐまで純潔であることとされ、結婚前に性交渉をしてしまうと「ふしだら」とか「傷もの」とされてしまう風潮でした。この作品ではその風潮にも一石を投じています。また、既婚女性を「性生活をともなう女中生活」と称するフレーズを作中の女性が発言しており、それがこの作品のテーマになっているようです。
いちばん印象に残ったのは、戦争により未亡人になってしまった長女「省子」が再婚するにあたって、3歳になる娘を父母に預けて(親子の縁を切って?)嫁いでいくという場面です。いやこれ、当時はこんな風潮だったのでしょうか。あまりにも残された子供がかわいそうだと思いました。まあ再婚にあたって連れ子同士でもめることはありそうなのでそれを未然に防ぐためでしょうが・・
また次女「由岐子」が姉と母親を見て育って、「結婚なんて家政婦になるようなもの、結婚なんてまっぴら」と宣言していかにも戦後らしい考え方を貫くと思いきや、180度考えを変えてあっさり結婚してしまうのも予想外でした。主人公の夫人「敦子」もいろいろ考えて心が乱れたものの、平凡な主婦としての生活が女性いちばんの幸福だと悟って物語が終わります。登場人物の考え方には同意できない部分もありましたが、それなりに面白い小説でした。
