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【無料先行公開】1000年以上も続いた国が滅んだ理由は「鍵の閉め忘れ」だった!?

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城の門の鍵をかけ忘れて国が滅亡
【ビザンツ帝国】


家を出るとき、「鍵かけたっけ?」と不安になり、ドアをガチャガチャ。
そんな日常の「あるある」の延長線上には、〝鍵のかけ忘れが1000年の歴史を終わらせた〟といわれる出来事がある。

ビザンツ帝国という国をご存じだろうか。
もとは古代ローマ帝国の一部で、ローマ帝国が395年に分裂した際、東半分になった国だ。

この位置関係から、便宜上東ローマ帝国ともいわれるので、そちらの名前で覚えている人もいるかもしれない。

この東ローマ帝国は、ローマといいつつイタリアのローマからは遠く、領内には今のギリシャにあたる部分があったことから、文化が次第にギリシャ化していった。

そのため、東ローマ帝国の首都・コンスタンティノープルの古代ギリシャ時代の名前(ビュザンティオン)にちなんで、後世の人々からは「ビザンツ帝国」とも呼ばれている。

ビザンツ帝国は、395年の誕生後、かなり長い間存続した。

首都の防衛に役立ったのは、

なんといっても堅固な城壁。


時の権力者たちが何度も増築・補修し、あらゆる侵略者から国の中枢を守ってきた。

ところが、1453年4月、ビザンツ帝国の南東あたりにあった国・オスマン帝国が攻めてきた。

オスマン帝国を率いたのは、後にファーティフ(征服王)と呼ばれたメフメト2世。彼は当時、まだ20代にさしかかったばかりだったが、総勢10~12万人の大軍勢でやってきた。

対するビザンツ帝国は、このころにはかなり衰退しており、7000人程度の兵しかいなかった。

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メフメト2世は、子どものころからビザンツ帝国に興味を持っていたといわれる。周囲の人たちにコンスタンティノープルの絵図を見せてもらい、ビザンツ彫刻に影響を受けたと思われる落書きまで現存する。
文化の薫りあふれる異国に、ちょっと憧れていたのかもしれない。

そんな彼だから、首都の堅固な城壁のことは織り込み済みだったのだろう。攻城用に、当時としては巨砲ともいえる、全長8メートルの大砲を持ってきた。

10倍以上の兵力に、見たこともないような大砲。
話に聞くだけで戦意喪失しそうだ。

しかも、メフメト2世はビザンツ帝国に対し、首都を明け渡せばそのほかの土地の領有を認めるというという提案をしていた。

それでも、ビザンツ帝国はオスマン帝国と戦うことを選び、強固な城壁を盾に約2か月持ちこたえた。

ところがここで、目が点になるような凡ミスが。

城壁の門の鍵、閉め忘れた……!


いくら壁が強くても、その扉の鍵が開いていたらどうにもならない。
ここからオスマン軍が侵入し、約1000年続いた帝国の歴史が終わったといわれる。

え、門の鍵、開いてるやん
(こんなに兵士連れてきたのに)

なお、この話はあまりにトホホが過ぎるので、「さすがに事実じゃないでしょ」と見る向きもある。
というのも、破られたとされる小さい門・ケルコポルテの位置が今のところ確定しておらず、このエピソードを残した人物も実際の戦場にいたわけではないからだ。

まあ、これだけの兵力差があれば、遅かれ早かれ負けていただろうとは思う。鍵が開いていようがいまいが、ブチ破るまでだ。

ただ、個人的には、この話が歴史の陰に埋もれず、現代まで伝わった意義に注目したい。

なぜ語り継がれたか。

それはきっと、あまりにありふれた凡ミスだからだ。


警察庁の統計「令和5年の犯罪」によると、侵入者に物を盗まれた事件のうち、約5割は鍵のかけ忘れで起きている。
ガラスを破ったパターンが3割、鍵を開けて入ったパターンが1割弱なので、無施錠がいかに残念な結果を招いているかがよくわかる。

ちなみに、同じく警察庁の「令和5年の刑法犯に関する統計資料」によると、在宅だったのに侵入されたケースでは、約8割が鍵をかけていなかった。特に近年は、マンションの高層階で、建物の共通玄関がオートロックであることに安心し、自室の鍵を開けたままゴミ捨てなどに行って空き巣にあう、という事案が発生している。

たかが鍵、されど鍵なのだ。

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なお、コンスタンティノープルの陥落には、ほかの人災も関わっている。

というのも、この話に出てきた大砲は「ウルバン砲」といい、戦いの前年までビザンツ帝国に仕えていたウルバンという人物が造ったものだ。

ビザンツ帝国の皇帝は、ウルバンさんに給料と大砲の材料を与えなかった。このせいでウルバンさんは帝国を去り、メフメト2世に自分の技術を売り込んだ。メフメト2世は十分な金と材料を彼に渡し、新型の大砲ができ上がった。

支払いをケチって人材が流出→他社に出し抜かれる

というのは、現代でもよくある話だ。

経営者の背筋が思わず伸びる逸話である。

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