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【マラガ旅行14】揚げたての香りに導かれたスペインのおやつ~マラガの老舗カサ・アランダで味わうチュロス~Casa Aranda in Malaga, Spain

オランダ在住のアートとチョコレートが大好きなミイルです。

2026年2月、灰色の空と氷点下の厳しい冬に耐えかね、南欧の柔らかな陽光を求めて、スペインのマラガを訪れました。ピカソの生誕の地として長年心惹かれていたこの街で、美術館巡り、史跡散策、そして味わい深い食の探求を楽しむ旅となりました。

アタラサナス中央市場(Mercado Central de Atarazanas)に向かって石畳の路地を歩いていると、ふわりと揚げたての香りが鼻をくすぐりました。アタラサナス中央市場を訪れた帰り道、その香りに吸い寄せられるように店先へ立ち寄りました。

1932年創業の老舗、「カサ・アランダ(Casa Aranda)」のチュロスです。ここは観光客だけが訪れる店ではありません。地元の人々が日常のささやかな楽しみとして、朝や午後に自然と足を運ぶ、そんな喫茶店です。

注文したのは、定番のチュロスと濃厚なチョコレート、そしてカフェ・コン・レチェ(カフェ・ラテ)です。チュロスは1本から頼めるので、「少しだけ食べてみたい」という気持ちにも応えてくれます。チョコレートは別注文なので、うっかり忘れないようにご注意を。(私は忘れてあとで追加注文しました汗)

チュロス3本とチョコレートソース

運ばれてきたのは、揚げたてで黄金色をしたチュロスと、小さなカップにたっぷり入った濃厚なチョコレートソースです。

まずはなにもつけず、そのまま一口。外側はカリッと香ばしく、中は空洞を生かした軽やかな食感です。熱い湯気がふわっと立ち上り、生地そのものは甘さ控えめで、ほのかな塩気を感じます。

二口目は熱々のチョコレートに浸していただきました。チュロスの塩気とチョコレートのビターで深みのある甘さがよく合います。派手さはないけれど、しつこくなく、カフェ・コン・レチェとの相性も抜群でした。

そして、三口目はコーヒーについてきた砂糖をまぶして食べてみました。日本人がチュロスと言えば思い描くような、よく知った味になりました。

「家(カサ、Casa)」という名の温もり

チュロスの起源は、中世の羊飼いたちに遡るんだそうです。山での厳しい暮らしの中で、限られた道具を使って生地を絞り出し、火で揚げたものの形が羊の角(「チュロ」)に似ていたことから、この名がつけられたと言われています。カサ・アランダは、そんな素朴で誠実な伝統を、90年以上にわたり守り続けてきました。

カサ・アランダ(Casa Aranda)の創業は1932年です。

当時23歳だったドン・アントニオ・アランダが、妹のロリータとともに始めた小さな商売でした。農作業で育った彼は、最高の生地を求めて何ヶ月も小麦粉を研究し続け、父親の助けを得てこの場所を守り抜きました。店名に込められた「カサ(Casa、家)」という言葉の通り、ここは単なる喫茶店ではなく、訪れる人を温かく包み込む「もう一つの家」のような存在です。

今もアランダ家の人々によって大切に営まれているからこそ、どこか家庭的なやさしさが残っています。

カサ・アランダでは、スペインのやさしいおやつの時間が待っています。


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ミイル、オランダ在住のアート好き オランダ在住のアート好きとして、これからもフェルメールやオランダの美術館・街の魅力をお届けしていきたいと思っています。いただいたチップは、次の美術館巡りや現地取材の費用に大切に使わせていただきます。メッセージを添えていただけると、さらに励みになります!