双極性障害と、家族の理解について
双極性障害と長く付き合っていると、
「家族の理解」について考えることがある。
私は、自分の病気について言葉で説明することは比較的できる方だった。
どんな症状があるのか。
どんな時にしんどくなるのか。
家族にも、できる限り伝えてきたと思う。
でも、病気のつらさや感覚を、
完璧に理解してもらうことはきっと難しい。
それは悪いことではなくて、
病気を経験していない人には分からない部分があって当然なのだと思う。
それでも私は、
これまでたくさんの人に支えられてきた。
結婚前、初めて旦那さんの実家へ挨拶に行った時のこと。
義父は、私が病気のことを話す前から、
どこか気づいていたようだった。
義父は長年、地域の子どもたちをボランティアで見守ってきた人だった。
学校に馴染めなかった子、
心が疲れてしまった子、
さまざまな子どもたちと関わってきたからこそ、
病気への理解も深かったのかもしれない。
病気を打ち明けたあとも、
変わらず優しく接してくれた。
体調を気にかけてくれて、
しんどい時にはご飯を作ってきてくれたり、
一緒に食事へ連れ出してくれたりもした。
義母も、いつも優しく声をかけてくれる人だった。
保育士や保護司として働いてきたこともあり、
人に寄り添うことが自然にできる人なのだと思う。
一方で、実母は私の病気をあまり理解できなかった。
病院へ付き添ってくれたり、
仕事へ送ってくれたり、
支えてくれていた部分はたくさんある。
でも、病気そのものについては、
最後まで分かり合えなかった感覚が残っている。
実父は、救急救命士の資格を持つ消防官だった。
病気についての知識もあり、
独身時代はよき理解者だったと思う。
旦那さんもまた、
病気に対して偏見の少ない人だった。
義父と一緒に地域の子どもたちを見ていた時期もあり、
自然と色々な人に触れてきたのだと思う。
結婚当初は、
私も「理解してほしい」という気持ちが強かった。
病気について書かれた本を渡して、
勉強してもらったこともある。
今では、
一番近くで私の体調を気にかけてくれる存在になった。
あまり働けない私の分まで、
一生懸命仕事をしてくれている人でもある。
旦那さんが仕事で家を空けている時は、
私が家庭を支える。
逆に、私の調子が悪い時は、
私以上に家事をしてくれる。
そうやって、お互いに補い合いながら生活している。
息子には、まだ病気について詳しくは話していない。
どんな病気なのかまでは分かっていないと思う。
でも、母が時々寝込むことは知っている。
「今日はちょっとしんどいから寝てるね」と伝えると、
ちゃんと分かってくれて、優しい言葉をかけてくれる。
その優しさに救われることも多い。
家族の理解というと、
「全部を分かってもらうこと」を想像してしまうことがある。
でも実際には、
病気のつらさや感覚を、
完全に共有することは難しいのかもしれない。
それでも、
「分かろうとしてくれること」
「寄り添おうとしてくれること」
その気持ちに、私は何度も救われてきた。
病気があっても、
こうして一緒に生きてくれる人たちがいる。
私はそのことに、
今とても感謝している。
双極性障害と向き合う中で、
「ちゃんとしなきゃ」と苦しくなっていた頃のことや、
少しずつ波との付き合い方が変わってきたことも、別の記事に綴っています。
▼あわせて読んでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
同じように気分の波と向き合っている方や、
そのご家族の方に、少しでも届いていたら嬉しいです。
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