先祖
もうすぐお盆なので固定記事にしました。
私の祖父の話を書きます。
私は祖父母と沢山話をしました。祖父がよく話していたのは自分の兄妹の話です。
祖父の兄は、背が高くほりも深い顔で女子達から人気で近所では結構有名人だったそうです。
その体格もあってか、近衛兵に選ばれ戦地で戦い戦死されたそうです。
祖父は
兄貴は馬に乗ってこんな長ーいサーベル(剣)を腰に刺していたんだ!
と興奮気味に
そして、自分の兄を誇らしげに私によく自慢していました。
祖父のお兄さんは
絵も得意だったそうで、
戦時中でも、よく絵を描いていたようです。
こんな静かで穏やかな時間も流れていたんだ
と言わんばかりに
行く先々で見た、人や風景が沢山描かれた手帳が実家に残っています。
祖父の妹さんは小学校入学目前で亡くなってしまったそうです。
お腹を空かせた妹さんは梅の木から青梅をもいで食べてしまい、生の梅の毒に当たったと。
祖父は
可愛い子だった、可哀想だった。
と、、、声を詰まられせていました。
そして
3人兄妹で1人になった祖父も10代で病に倒れてしまいました。
悲しみに暮れる両親を見かねて近所の人達がお医者さんに、
この家にはもうこの子しか居ない、どうにか助けてやってほしい
と皆祈ってくれたそうで。
けれど医者もこれはおそらく腹膜炎を起こしているから無理だ、と帰ってしまい何もできず家で高熱の中寝ていたら
ふらっと祖父の土地へお坊さんが来たんだそうです。
お坊さんはどこからか祖父の話を聞き、家に訪ねてきて
真っ赤な墨を用意して欲しい
と言い、真っ赤に焼けた墨をそのまま素手で持ち
紙に何やら文字を書いて祖父の寝ている布団の天井にそれを貼るように伝え帰っていったそうです。
嘘のような不思議な話ですが、翌日には熱が引き腹膜炎が治っていたんだそうです。
命を救われた。本当にありがたい。
と祖父はいつも言っていました。
そんな大変な時代の中、祖父が生きていてくれたおかげで今の私がいます。
産まれてきたからには、泣いて過ごすより笑って過ごす一生にしたいです。
