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~#4 これからの地方議員を考える~「右でも左でもなく、前へ」——私が無所属で、あえて最大会派に身を置く理由

解のない地方議員の活動。そのプロセスを少しでも皆さまに知っていただき、共に「これからの地方議員」を考える材料にしてほしい。そんな願いを込めて、私なりの実践をここに記します。

「近藤さんは、結局どこの党を支持しているの?」

街頭に立っていると、よくそう聞かれます。選挙のたびに確かめられる「踏み絵」のような問いに、時には疲弊することもあります。

しかし11年前、初めて立候補を決めたとき、私は政治の仕組みも投票の価値もよく分かっていない、育休中で子育てに右往左往する一人の「お母さん」でした。当時の政治の世界には、「親の死に目にも会えない覚悟をしろ」といった古い風潮が残っており、実際にそう言われもしました。「子育て政策を訴えたいのに、自らが子育てに関わる時間さえ奪われるのは本末転倒ではないか」。そう感じた私は、特定の政党の看板を背負わず、等身大の「無所属」として歩む道を選びました。

それから11年。私は今、流山市議会の最大会派「流政会」に所属し、現在はその代表を務めています。

「無所属なのに、なぜ最大会派に? しかも代表まで?」——その問いに、今日は少し赤裸々にお答えしたいと思います。



1. 「1人」では立てない、重要な土俵がある

市議会の仕事の中で、最も重いものの一つが「予算・決算の審査」です。実は市議会にはルールがあり、会派に属していないと、この予算や決算を専門にチェックする「特別委員会」の委員になることができません。

私が日々、地域で伺っている市民の皆さんの切実な声。それを実際の「事業(予算)」に反映されているかチェックし、計画を修正させるためには、この土俵に立つことが不可欠なのです。

議員には「執行権(予算を直接動かす権限)」はありません。しかし、議会のたびに行われる一般質問で問題提起をし、決算で事業が着実に行われたかを確認し、予算では計画の妥当性を問う。議会という場を通じて与えられた権利を行使し、強力に政策を推進する。
それが議会議員としての役割であり、報酬根拠だと私は思います。

2. 「数のおごり」を排すための、バカ丁寧な議論

流政会は、自由民主党の議員と無所属の議員が半分ずつ混ざり合った、8名のチームです。私はこの会派の代表として、メンバーが議会前の準備に相応の時間をかけ、徹底的に議論を尽くすプロセスを何より大切にしています。

それぞれの議員が持ち寄った市民の声や問題意識を共有し、行政へ事前にヒアリングを行い、その回答をもとに議論を重ねて、再質問まで練り上げる。この「バカ丁寧な議論の積み上げ」こそが、私たちの日常です。

会派会議:効率化を重視するためオンラインを取り入れています

議会は「丁々発止のやり取り」が注目されがちですが、行政は21万人の生活を預かる「計画行政」です。その場の思いつきで軌道修正を迫るのではなく、事前に政策を理解した上で、意図を正確に伝えていくことも大事なのです。

また、一人の議員が良かれと思って提案したことが、他の議員の反対で覆ることは容易に想像できます。だからこそ、まずは議員同士が対話し、理解し合うことが大切です。流政会は数を持っているからこそ、行政の政策にも理解を示し、一緒に責任を持とうとするオーナーシップを持つことが大切です。

流山市議会基本条例では、会派を「政策集団」と定義しています。日々繰り返されるこの膨大な会議と調整こそが、単なる数合わせではない、本物の「政策集団」としての命を吹き込む活動です。
最大会派の代表として、人数が多いからこそ「数のおごり」と言われないよう、先輩から教えられた、この泥臭いプロセスを自らに課し、守っています

3. 会派という「エンジン」が、まちを動かした実例

おそらく、1人では難しかったことが、会派の仲間に理解を得て動くことで実現した事例をあげます。直近では流山市の「小1プロブレム」対策(幼・保・小の連携)です。

流山市ではこの17年で、保育園が16園から100園以上に急増しました。しかし、多様な保育環境から小学校の一斉教育へ移る際、子どもたちが馴染めない、親が対応できないという課題が浮き彫りになっていました。

これを、園の数も学校の数も多い流山市全体で動かすのは至難の業です。そこで流政会のメンバーの力を借り、さらには他会派の賛同も募って「合同視察」を企画し、強力に推進しました。その結果、翌年には具体的な予算化・実施へとつながっています。

「理想」という種を、会派という「エンジン」に乗せることで、まちを動かす「実行力」に変える。これが私の戦術です。


結びに:11年前の私と同じ「あなた」へ

流山市は、全国的な少子高齢化とは裏腹に、子どもが増え続けている特有のまちです。ここにある課題は、国政のような「右か左か」のイデオロギーでは解けません。

今は国政でも対立より対話を優先する動きが出てきていますが、それを底上げするのは地元に密着している地方議員です。
政党の理屈(党利党略)からでは動かない。
市民の声から、まず各議員が真剣に考える。
でも、1人で叫ぶだけの「独りよがり」にもならない。

流政会では来週からの予算審査を前に、今まさに各議員から質疑を持ち寄り、ヒアリングを重ね、再質問を入れ込む作業の真っ最中です。

予算審査質疑集計の様子

市民の方々には伝わりにくいかもしれませんが、この「対話の努力」が生む価値を、これからも発信し続けていきたいと思います。

p.s.
選挙に受かれば議員です。だからこそ各議員にそれぞれ特色があってよいのです。議員活動に答えはありません。この考えはあくまで私が大切にしてきた視点であることを申し添えます。

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