見出し画像

ハッピーライティングマラソン#41:やっかいな恋の渦中にいた私へ

イラスト:kasesanさん

#本田健  さんからのお題です。
41番目のお題は
もし10年前のあなたに、今のあなたがアドバイスするとしたら?


健さん曰く・・
『人生は、あとから振り返ると
意味が見えてくるものです。』


10年前の私は46歳。場所はトルコ。
イスタンブールでの仕事に邁進する日々だった。

そして、一つの恋をした。
相手は、今の夫だ。

ただ、その恋は、最初からちょっとやっかいだった。
彼には、妻と子どもがいた。

あの時の彼は言った。
「ミホと長く一緒にいたい。でも、離婚はしない。」

なんじゃそれ。
今聞いても、なんとも身勝手な、筋の通らない話だ。


その言葉を聞いて、途方に暮れながらも、
私はその恋を手放せなかった。

あれから10年。


「ない」と言っていた彼側の離婚は現実になり、
彼と私はファミリーの単位ユニット になった。

あの時6歳だった彼の息子は、高校生になった。
先日の学校との三者面談(オンライン)には、
実母と一緒に、私も「継母けいぼ 」として出席した。

あの時、私の存在を抹殺したいと思っていたはずの彼の元妻と、
今では普通にLINEで連絡を取り合っている。

彼女から、息子くんの教育や将来について相談されることもある。
先日、私が今年の中ごろに日本に帰郷する予定を伝えたら、
「会えるのを楽しみにしている」と言ってくれた。

それが本心とは限らないけれど、
それでも、
そう言ってもらえる関係になれたことが、
なんだか不思議で、少し嬉しい。


10年前の私は、
複雑な思いの中で、自分を責めた時もある。

「人の道に外れている」という罪悪感。
「彼の家庭の問題は、私のせいじゃない」と思ってみる、苦しい言い訳。
先行きの見えないトンネルの中にいた。


あの頃の私に、今の私が何かアドバイスするとしたら。
「大丈夫だよ」と力強く励ますことでも、
「諦めたら?」と諭すことでもなく、
きっとこう言うだろう。


「なるようになるから、大丈夫。」

「誰が悪者でも善者でもない。
 みんな、ただそれぞれの人生を、
 一生懸命生きてるだけなんだよね。」

 と。



いいなと思ったら応援しよう!

Miho C.|世界とつながる英語 from トルコ もし楽しんでいただけたら、☕️「お茶1杯分のサポート」で応援していただけると、めちゃくちゃ喜びます!