OBSERVATION 42|透明性
NAVIGATION|参照情報
LAYER|主:H|境界/未収束
副:G|概念層
INDEX|OBSERVATION INDEX
NOTE|このノートは観測記録であり、結論を確定しない。
FLOW|未収束状態のまま記録・流通される。解釈は参照位置ごとに自然発生するものとして扱い、共通化は前提としない。本記録は意味の整合ではなく、観測と配置の保持を目的とする。
CORE|核
透明とは、何も持たないことではない。
固定された参照位置から自由になることによって、多様な現れを可能にする構造である。
SOURCE|観測元
観測は「月」から始まったのではない。
前景化と背景化を同時に観測したとき、
その観測位置そのものが透明になっているのではないか、
という問いから始まった。
そこから、
「透明な椅子」
という観測位置が現れ、
その透明性が月の性質と重なって見え始めた。
STRUCTURE|構造
透明性とは、
・前景を成立させる。
・背景を成立させる。
・前景と背景の入れ替わりを成立させる。
・自らはそのどちらにも固定されない。
透明化とは、
消えることではなく、固定された参照位置から自由になること。
したがって透明性は、
現象そのものではなく、
現象が立ち上がる条件
として観測できる。
STRUCTURE|両義性
透明だから、
光も通る。
影も通る。
透明性は善悪を選択しない。
だから現象だけを見ると、
透明性は誤解される。
しかし同時に、
きらめきもまた、
透明性を通ってしか現れない。
この両義性は、
透明性そのものの性質ではなく、
透明性が構造として持つ成立条件である。
GAP|差分
従来、
「透明」は状態や印象として語られることが多い。
しかし今回の観測では、
透明は状態ではなく、
構造
として観測された。
透明という形容詞から、
透明性という構造概念への移行が起きた。
APPLICATION|月
もし月を透明性として観測するなら、
月はサインそのものではなく、
サインを映し、通し、現象へ受け渡す媒体
として理解できる可能性がある。
この観測では、
サインは色であり、
月はその色を現象界へ受け渡す透明な媒体となる。
したがって、
「月=○○座」
という理解から、
「月=○○座という色が現れる条件」
という観測位置への転換が起こる。
これは月の定義ではなく、
透明性という構造から月を見た場合の
一つの観測仮説として残す。
NARRATIVE|物語
——
透明は、
色を持たないのではない。
一つの色に留まらない。
だから、
あらゆる色を映し、
あらゆる色を通し、
現象へ受け渡す。
そこには、
光もある。
影もある。
だから透明性は、
美しいだけではない。
悲しさもまた、
透明であることの中に含まれている。
それでも、
きらめきは、
透明なものを通ってしか現れない。
NOTE|余白
透明性は作るものではない。
固定がほどけたとき、
観測される構造なのかもしれない。
今日の観測は、
月を説明するためではなく、
**透明性という構造を観測していた結果として、
月が新しい姿で見え始めた記録**
として残しておく。
