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OBSERVATION 19|成功という概念の分解

NAVIGATION|参照情報

LAYER|G|概念層  
INDEX|OBSERVATION INDEX  
NOTE|このノートは観測記録であり、結論を確定しない  
FLOW|未収束状態のまま記録・流通される




STRUCTURE|構造


基底定義

・成功 =
時間軸上の変化を、外部または内部基準で評価した結果のラベル


構成要素

・初期状態(未達)
・目標状態(到達点)
・プロセス(時間・努力)
・評価基準(社会/自己)


成立プロセス

  1. 状態Aが定義される(不足・未達)

  2. 状態Bが設定される(理想・目標)

  3. 差分Δが発生

  4. Δを埋めるプロセスが実行される

  5. Δが一定以下になる

→ 「成功」とラベリング


成立条件

・線形時間が前提
・比較可能性が存在
・ゴールが設定されている
・評価者が存在する


非成立条件

・ゴール未設定
・状態固定(常在)
・非線形変化
・比較不能

→ 成功概念が消失


土星との関係

・成功概念は土星構造と強く結合
  時間
  段階
  評価
  社会適応


本質定義

・成功 =
物語(before→after)を成立させるための評価装置





NARRATIVE|物語


成功が消える場所


――


人はどこかへ向かっていると思っている
今いる場所から、まだ見ぬ場所へ


そこには名前があり
価値があり
到達すべき意味が与えられている


遠くにあるその地点を見つめながら
人は歩き続ける


進んでいる実感
積み重ねている時間
乗り越えてきたものたち


それらがある一定の線を越えたとき
人はそれを「成功」と呼ぶ


だが、あるとき立ち止まる
本当にそこへ向かっていたのかと


もし最初から、どこにも向かっていなかったとしたら


もし今いるこの場所が
すでに完了しているとしたら


進むという行為は
何を意味していたのだろう


そのとき、遠くにあったはずのゴールは
輪郭を失いはじめる


到達という概念もまた
ゆっくりと溶けていく


成功は、消える


残るのは
ただここに在るという事実だけ


そしてその状態では
もはや比較するものも
証明するものもなくなる


成功は、必要とされなくなる




GAP|差分


構造の相

・成功モデル:時間軸あり/ゴール設定あり/評価
 基準あり
・非成功領域:時間非依存/ゴールなし/評価不能

→ 差の本体:評価システムの有無


物語の相

・成功側:「成し遂げた」「到達した」「乗り越えた」
・非成功側:「すでに在る」「どこにも向かわない」

→ 差の本体:到達物語 vs 常在状態


差として残るもの

・before / after の分離
・比較可能性の有無
・他者承認の必要性

→ 最終差分:
 変化を評価する世界 vs 変化を必要としない世界





NOTE|余白


・成功は自然概念ではなく設計された評価装置

・ゴール設定が外れた瞬間に成功は消失する

・成功は主に土星構造に依存し、社会的整合性を担
 保する機能を持つ

・非成功領域では「達成」よりも存在状態そのもの
 が基準
となる

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