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春爛漫コラボ【神話散文詩小説】


笹塚心琴さんの短歌にコラボさせていただきます。


笹塚さんの短歌のモチーフはネモフィラです。
そこで歌の内容からは離れてしまいますが、ネモフィラに纏わる神話(神話部要項に基づきタグ付けはしていません)を、アレンジを加えて散文詩小説にしました。



散文詩小説 許す

優しく平凡な男がひとりの娘に恋をした。
ただ一途に愛を誓った優しく平凡な男は、娘と結ばれた後ほどなくして命を落とす。
悔やみきれない娘は冥界の王ハデスの前で泣き伏すのだ。誓いは何だったのかと。
ハデスは地上に行ったばかりの妻を思った。実りをもたらした後、必ず戻るはずの妻を思った。
ハデスは不憫な娘を、地上の春を照らす空の色を持つ花に変えた。
美しいブルーの花となった娘を妻の玉座に置き、優しく平凡な男の審判を行なう冥界の王。
「この花を見て思うところを答えてみよ」
「妻のネモフィラのように可憐で美しい。ああ、ネモフィラよ、君をひとり残してきたわたしを許してくれ!」

「よかろう、審判をくだす。我が妻ペルセポネーに付き従い、地上を五百年この花で満たすがよい。その後に再び巡り合うであろう」

優しく平凡な男は深く頷くと、心に強さが芽吹き、顔をあげ王を仰ぐ。
ハデスはその強さを見届けると、玉座の上でみるみる枯れてゆく花を、威厳をもって土に還した。


土曜絵画を思い出して描いてみました。写真を見ながらですが😅


ハデスがネモフィラを花に変える所までが実際の神話のはずです。(だいたいしかわからない😅)
これについて、ハデスをプルートー(ローマ神話)の名で記載する場合もあるようですが、この物語はギリシャ神話に属するようなので(多分)ハデスとしました。
ネモフィラの花言葉は「許す」です。

コラボ元記事の短歌の諸権利は、笹塚心琴さんに帰属します。


募集要項

#春爛漫花テロ2026 #散文詩小説 #散文詩小説とは都合の良い造語

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吉田 翠*詩文* スキもコメントもサポートも、いただけたら素直に嬉しいです♡