【独り身の葛藤①】ペットと暮らしたい。でも、その一歩が踏み出せない。
先日、こんなニュースをみました。
「ふっとそばにいてくれるのが生きがい」高齢者とシニア猫を結ぶ新たな挑戦 75歳まで保護猫を引き取れる『シニア for シニア』 新潟市で始まる
新潟市で始まる「シニア for シニア」という取り組みです。
高齢者がシニア猫を迎えられるよう、後見人を立てることなどを条件に、保護猫とのマッチングを行うという内容でした。
高齢になると、
「自分の方が先に亡くなるかもしれない。」
「途中で世話ができなくなるかもしれない。」
そんな理由から、ペットを迎えることを諦める人も少なくありません。
でも、この取り組みは、その不安を地域で支えようというものです。
ニュースを見ながら、
「こういう仕組みは、これからますます必要になるだろうな」
と感じました。
一人で暮らす人にとって、ペットは大きな存在
私は、一人で暮らす人にとって、ペットはとても大きな存在だと思っています。
もちろん、かわいいからという理由だけではありません。
毎日ご飯を用意する。
散歩に行く。
部屋をきれいに保つ。
病院へ連れて行く。
「自分以外の存在」を気にかけることで、自然と生活にリズムが生まれます。
一人暮らしは自由な反面、誰とも話さず一日が終わる日もあります。
そんなとき、ペットがいるだけで、家の空気が少し変わります。
孤独を完全になくすことはできなくても、心を支えてくれる存在にはなってくれると思います。
もちろん、いいことばかりではありません
一方で、一人暮らしだからこその難しさもあります。
私はまだシニアと呼ばれる年齢ではありませんが、仕事で家を空ける時間が長くなり、当時飼っていたペットには寂しい思いをさせてしまっていたと思います。
家で待つ姿が気になって、仕事が終わると急いで帰ったものです。
旅行も気軽には行けません。
病気になったとき、自分しか面倒を見る人がいないという不安もあります。
さらに、自分自身が高齢になると、
「最後まで責任を持てるだろうか。」
という問題も出てきます。
だからこそ、今回の「シニア for シニア」のような取り組みには、大きな意味があるのだと思います。
私自身も、本当はペットと暮らしたい
私も動物が大好きです。
子どもの頃には犬や猫と暮らし、大人になってからは小動物を飼っていました。
本当なら、今も何か動物と一緒に暮らしたい。
でも、飼えずにいます。
理由は一つです。
ペットロスが怖いから。
以前、大切なペットを見送ったことがあります。
その喪失感は、とても大きなものでした。
見送って一年くらいは、思い出すたびに涙があふれました。
今でも当時のおもちゃや餌を捨てられずにいます。
「新しいペットを迎えたら?」
そんなふうに言われたこともあります。
もちろん、悪気があって言った言葉ではないのでしょう。
でも、私にとって命を迎えるということは、そんなに簡単に決められることではありません。
だから、新しい命を迎えたいと思う一方で、
「いつか必ず別れの日が来る。」
ということを考えてしまうのです。
かわいがればかわいがるほど、その日が怖くなります。

今は、植物を育てています
今の私は、小さなスペースで花や野菜を育てています。
水をあげる。
成長を見る。
季節を感じる。
もちろん、ペットとはまったく違います。
でも、「何かを育てる」という時間は、生活に潤いを与えてくれています。
YouTubeで動物の動画を見ながら癒やされる日もあります。
「もし今、ペットと暮らしていたら。」
そんなことを想像することもあります。
正直に言えば、今でもペットと暮らしたい気持ちは変わりません。
その気持ちと、別れへの怖さとの間で、今も少し揺れています。
命を預かる責任をそう簡単に決めらないのです。
一人で生きる人生だからこそ
私は、「一人で生きる人生設計」をテーマに発信しています。
だからこそ思うのです。
これから日本では、一人暮らしの人も、高齢者も、さらに増えていくでしょう。
そんな時代だからこそ、
「一人だから飼えない。」
ではなく、
「一人でも安心して飼える。」
そんな社会の仕組みが少しずつ増えていけばいいなと思います。
今回のニュースは、保護猫支援というだけではなく、一人で生きる人や高齢者の人生を支える新しい仕組みとして、とても希望を感じるものでした。
一人で生きる人生では、「何を持たないか」が語られることが多いように思います。
でも、本当に大切なのは、
「何と一緒に生きていくか。」
なのかもしれません。
その相手は、人かもしれません。
動物かもしれません。
あるいは植物や、打ち込める趣味かもしれません。
自分の心を支えてくれる存在を見つけることも、「一人で生きる人生設計」の大切な一部なのだと、私は思います。
