10月を「はじまりの季節」にした理由
あるYouTube動画で、心理学者の方が「10月は、人生を変えるための【隠れた最適な時期】なんです」と語っていた。その理由を心理学の観点から丁寧に解説しているのだけど、聞き終えたときには妙に納得している自分がいた。
というのも、私自身がちょうどこの10月、偶然にもふたつの新しいことを始めていたから。
たまたま気持ち的に始めやすかっただけかもしれないが、考えるほどに10月を始まりの季節にするのは、悪くない気がしてくる。なぜそう思うのか?
動画の内容や自分の体験をもとに、その理由をあらためて整理してみた。
1)気候も気温もちょうどいい
動画でも語られているが、何かを始めるとき、新年の1月からスタートしよう、なんならそれまで待とうと考える人は多いと思う。私もそうだった。これはフレッシュスタート効果と呼ばれ、心理学的にも認められているそう(月初めとか、週初めとか)。
だが、たしかに新年の清々しさはあれど、1月は「よし、〇〇を始めるぞ!」と決意するには寒すぎないだろうか?体を丸めながら過ごす季節に、行動力を開放して新しい世界に飛び込むなど、新年パワーを使っても容易にできない。どっちかと言うと冬眠したいぐらいなのに。
その点、10月はようやく残暑が終わり、爽やかに過ごせる季節。急に冬みたいになったり、ふたたび暑さが戻ったり、やや不安定な一面はあるけれど、総じて軽やかに活動しやすい季節だ。昔は運動会といえば10月だったし、読書の秋や食欲の秋と言われていることからも、理に適っているはず。
2)ラストクォーターの始まり
1年を3ヶ月ごとに分けた場合、10月は最後のクォーター(第4四半期)の始まりとなる。4月〜3月の年度制を採用しても、10月は下半期のスタート月だから区切りがいい。リフレッシュして仕切り直すことができる。
ちなみに、私の住むアメリカは9月から新年度が始まる。初月は子どもたちの学校や習い事の把握および調整に四苦八苦しており「ようやく落ち着いてきた〜」と我を取り戻すのが10月なので、それもちょうどよかったりする。
3)まだ年内という駆け込み感
たしかに年末は近づいてきているけれど、10月なら今年の終わりまで3ヶ月ある。90日というのは、何かを始めて慣れるには意外と十分な時間だ。年末には習慣化されているだろう。
年始に立てた「2025年にやりたいこと」の中で、まだ手をつけていないものはないだろうか?ここで一歩踏み出せば、年末には「やり残したこと」ではなく「やってみたこと」に変わる。そう思うと、今からでも遅くないどころか、ちょうど今が動き出すにはいいタイミングなのかもしれない。
4)90日で一旦の判断が可能
そうして10月に始めた何かは、3ヶ月経った年末には少しどういうものかを理解できている可能性が高い。続けたいものもあれば、合わずに辞めたいものもあるだろう。今年のうちに、来年に持ち越すか否かジャッジできるのもメリットだ。
個人的に、最近は何を始めるにも「気負わず」を心がけている。肩に力を入れるほど、挫折したときのダメージは大きく、「続けられない自分はダメな奴だ」となってしまう。エネルギーは有限だから、自分責めに使ってはもったいない。できなくても別にいいぐらいの入り方で。
5)新年早々のスタートダッシュ
来年から始めよう!と思っているものを、ぬるりと年内から発動させれば、その「やりたいこと」が1月以降には軌道に乗っているかもしれない。10月からの3ヶ月間を準備運動に位置付けるといいと思う。
それがもし自分に合っていれば、しめたもの。3ヶ月を自主的な研修期間とし、新年から本格的に活動をスタートさせるのだ。何でもそうだけど、最初がいちばん習得に時間がかかる。「よーし、やるぞ!」ではなく、「やっておくか」のテンションで始めるのがおすすめ。
私が始めたこと
こうした理由を改めて振り返ってみると「なるほど、10月に始めたのは偶然ではなかったのかも」と思えてくる。ちなみに、私はこの10月に、以下のふたつを始めた。
・マシンピラティス
姿勢の悪さや肩凝りの解消に「ピラティスをやりたい!」とずっと思い続けて、長引く疫病や度重なる引っ越しでうやむやになっていたのだけど、ようやく始められた。
ジム併設のクラスもあるが「"いつでも行ける"だと行かない」がセオリー(?)なので、回数決まりのピラティス専門店へ。蓋を開けてみたらマシンピラティスだった。これが思いのほか、とても良い。ほぼ筋トレ。
運動やトレーニングとは縁遠い人生だったので、私の身体はびっくりしていると思う。この筋、生まれて初めて伸ばしたのでは?みたいな動きばかり。「3年も続けたら絶対身体が変わるだろうな…わくわく」と思えたから、可能な限り続けたい。ムキムキになるかな?(ならない)
・翻訳の勉強
「日本語の編集業をやっている」「英語環境に住んでいる」という合わせ技のおかげで、ときどき翻訳関連の仕事をいただくことがあった。もちろん仕事として必死に納品するけれど、知識があるわけではないので、正直あまり自信を持てなかった。
本格的に学び始めたきっかけは「英文和訳と翻訳はちがいます」という言葉を見かけたこと。翻訳は、単純に訳をするのではなく、伝えたい内容を理解し、日本語へ組み直す作業だという。思考や感情の言語化に近い部分もあり、とても興味が湧いた。
現役の翻訳者さんのインタビューを読んでいると、「日本語力が大切」と仰る方はとても多い。英語を学んできたこと、文章を書いてきたこと。どちらも活かせる道だから、続けられれば自分の核になる予感がしている。
ゆるやかに、ぬるっと
とはいえ、10月は夏の疲れや季節の変わり目で気分が落ち込みやすい時期でもある。通年で蓄積されたダメージも表面化する上、秋をすっ飛ばして急に寒くなるため、自律神経が乱れてしまう。
だからこそ、10月に始めるときは「ゆるやかに」「ぬるっと」。強い意志や覚悟はいらない。大切なのは、気持ちよく始めることであり、それが継続するコツのはず。私の新しい取り組みも、まずは年末まで続けられたらいいな。
(内容的なこともあり10月上旬に書き始めたのに、いつのまにか最終日になっていた…)
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