シリーズ④ 第3話 「法律相談で初めて実感した。“もう元には戻らないかもしれない”という現実」
相談先を探しながら、
私はいくつか法律相談を受けました。
法テラス。
県の法律相談。
そして、弁護士ドットコムで見つけた事務所。
当時の私は、
「どうすれば被害を小さくできるのか」
それを必死に探していました。
まだどこかで、
“何とかなるかもしれない”
という感覚も残っていたと思います。
でも、実際に相談をしていく中で、
少しずつ現実が見えてきました。
返金は簡単ではないこと。
相手と連絡が取れなくなるケースが多いこと。
回収まで辿り着けない被害も少なくないこと。
頭では理解していたつもりでした。
でも、
実際に専門家から話を聞くと、
言葉の重みが違いました。
特に大きかったのは、
“被害の問題”だけでは済まなくなっていたことです。
借入。
返済。
今後の生活。
現実的な問題が、
一気に目の前に出てきました。
私はその頃、
「どうやって立て直すのか」
を考えなければいけない状況になっていました。
そして最終的に、
法テラスで相談した弁護士に、
債務整理から依頼することになります。
正直、
その言葉を自分が現実に使うことになるとは、
思っていませんでした。
“債務整理”
どこか、自分とは遠い話だと思っていたんです。
でも実際には、
気づいたときには、
もう他人事ではありませんでした。
受任通知を送る前には、
事前に連絡しておいた方がいい相手にも、
事情説明と謝罪の連絡を入れました。
その中で、
「そんな大変なことに巻き込まれたのに、冷静に行動できてすごいですね」
と言われたことがあります。
嫌味ではなく、
本当に驚いているような口調でした。
でもそのときの私は、
“冷静”というより、
ただ必死に、
今できることを探していただけだったと思います。
むしろ後から振り返ると、
感情が追いついていなかったからこそ、
淡々と動けていた部分もあったのかもしれません。
詐欺被害というと、
被害額や騙された経緯ばかり注目されがちです。
でも実際には、
その後の生活や、
現実処理の重さも、とても大きい。
私はそのことを、
この時期に初めて実感しました。
次回は、
債務整理を進める中で感じた、
「人に話すことの怖さ」と、
周囲に知られる不安について書いていきます。
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