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こぼれ話〜森での食事①

【背景】本編 第二章のこぼれ話


森での食事①

タトは、氷ウサギの肉を焼くミミに目を見張り、思わず言った。


「それにしても…氷ウサギ?中心部へ行かないといないはずじゃ…」


「だってここらへんの動物は大っきすぎて、ミミ食べきれないんだよ。残すと変な動物が寄ってくるでしょ?ウサギは捕るの簡単だし」


簡単? 
氷ウサギは氷山の近くにしかいない。
その氷山が問題だ。
近づけば近づくほど、天候は不安定になり、魔攻撃が激しくなる。

それをかいくぐって狩らなければならない。街でも手練れが複数人で狩る動物だ。


「肉を保存しないのかい?」


「ほぞん?ミミは狩りが好きだから、いつも食べる分だけだよ。」


「そうか。
明日は一緒に大物を1頭、狩ろうか。余ったら保存食を作ろう」


「やったー!」



翌朝、小柄なシカを一頭見つけた。

一人では難しい大型動物も、二人なら――そう思った次の瞬間、ミミが動いた。

ミミは、片腕に赤い炎をまとい、
駆け出すと同時に人間離れした跳躍でシカへと飛びかかった。
その爪がシカの首に触れた瞬間、シカは音もなく倒れていた。

そのスピードと迫力に、タトは言葉を失った。


このあたりで、瘴気に侵された魔物に遭遇しなかった理由は、もしかしたらミミのせいかもしれない…。


タトは根拠もなくふと、そんなことを思った。




(②へつづく)


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望月むう(ムーン)🐾|物語と思考|物語に浸りたい ここまで読んでくれてありがとう♡