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#3-11 白い輝き|追憶のオリジン〜氷の女王の眠る街

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第11話 白い輝き


無邪気で明るいミミ、寡黙な少年レイ。
そのふたりを、穏やかに取り持つタト。
旅は思いのほか、快適だった。

朝の空気に、草のにおいが混じっている。


3人は水に覆われた湿原を抜け、やがてフェリサリアの塔の裏側に到着した。

街から数キロほど離れた場所だ。

そこに拠点を構え、
六角柱の光る石、「オリジア」の探索が始まった。



苔むした瓦礫のある地帯は広い。

レイは、崩れる前の塔の全貌を知っているかのように、瓦礫を調査しては、効率的に指示をくれた。

石を探したり、夜を明かしたりしながらも、タトは、ミミが時折、
フェリサリアの方を寂しそうに見ているのに気づいていた。



そして、ある昼下がり――

それは思いがけない形で訪れた。




「ここを調べるのは三度目だが、気になる地形変化がある。根が広がったのかもしれない」


レイが慎重に言う。


「よし、もう一度見てみよう」


地面をなぞりながら、タトは辺りを探った。




その頃ミミは、木の枝から枝へと駆け回っていた。


「あーもうつまんない〜!おやつ〜!」


文句を言いながら、巨木の枝にくたっと寝転がった。

フェリサリアの森にいると、切ない気持ちが押し寄せる。


ミミは、タトを目で追いながら、木漏れ日が揺れる中、ウトウトとまどろみ始めた。


その時——


ぱきっ


ミミが寝ていた枝が乾いた音とともに折れ、地面に落ちた。寝ぼけ眼のミミは体勢を整える間もなく…


「ぎゃんっ!」


尻もちをついた先で、ミミの手のひらがふれたのは、土の中から少しだけ顔を出した石。

その瞬間、石が光った。

柔らかな白光が、根元を包むように広がる。


「あっ……!」


ミミの悲鳴に慌てて駆け寄ったタトとレイは、光る石を見ると、顔を見合わせて笑った。


百メートルは軽くありそうな巨木の根元、木の根が石を押し上げていたのだ。


ミミが六角柱のオリジア石を掘り出すと、白い輝きが彼女の手のひらを照らした。



「……ミミ。」


呼ばれて顔を上げると、優しく微笑むタトがいた。


「このオリジアを持って、エリザに会いに行こう。
ボクたちも、一緒に行くよ」


その声は、静かであたたかかった。

そしてその瞳は、ミミの悲しみを包みこむように、深く深く、輝いていた。



(つづく)

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第11話 白い輝き - 追憶のオリジン〜氷の女王の眠る街〜|不思議な六角柱の石が世界の謎へと導く冒険ファンタジー | Tales 物語・小説


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望月むう(ムーン)🐾|物語と思考|物語に浸りたい ここまで読んでくれてありがとう♡

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