#1-4 女王とオリジン|追憶のオリジン〜氷の女王の眠る街〜
第4話 女王とオリジン
長老婆の話は続いた。
「女王の〈オリジン〉を持つ者は、塔に据えられた石に触れると、その石が光ることで分かるという。
さらに、女王が眠る〈パレス〉の扉を開けられるのも、その者だけだと伝えられておる。」
「へえ……」
「我らが街、ルミナリーの〈希望の塔〉は、はるか昔に崩れ落ち、上層部は失われてしまった。
その際、塔に据えられていた石も行方知れずとなったのじゃ。
聞くところによると、塔の先端は南西の方角へ倒れたらしい。」
「まさか……」
タトは、先ほど掘り出したその光る石を、じっと見つめた。
「…氷山から吹き出す冷気と瘴気により、あの氷山は年々巨大になっておる。
このままではいずれ、森も街も、すべてが飲み込まれてしまうじゃろう。
――だが、もし誰かが女王を目覚めさせることができれば。
あるいは、この世界に平穏を取り戻せるかもしれん……」
「…」
沈黙が落ちる。
「タト。――お前は、オリジンじゃな。」
長老婆が静かに言った。
(つづく)
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