ANCELLMが「涼しさ」をデザインするとき、生地から作り始める
メルカリ徘徊日記#379
イージーパンツという言葉は、少し損をしている。
「楽な服」というニュアンスが先行して、真剣に選ばれにくい。でもANCELLMがイージーパンツを作ると、話が変わる。
26SSのこの一本、まず生地がオリジナルだ。リップル素材をレーヨンベースでブレンドし、艶・弾力・滑らかさを同時に実現している。
さらに色を重ねることで、表面に仄かな表情を加えている。均一じゃない、でも派手でもない。その絶妙な加減が、ANCELLMらしい。
畝をストライプに見立てた立体感のある生地に対して、シルエットはあえてシンプルに設計されている。
フロントのタックから流れるドレープが、歩くたびに動く。静止しているより、着ている最中のほうが美しい服だ。
暑い季節に涼しげに見える、というのは機能の話でもあるが、それ以上に佇まいの話だと思う。
だらしなくなく、でも窮屈でもない。そのど真ん中を、このパンツは狙っている。
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