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劇場版『どうか神様、あなたにとどけ』

残り10

どうか神様、あなたにとどけ








原作
どうか神様、あなたにとどけ









出演
カズマ   サユリ










目次

  • プロローグ: 銀河の瞬き、約束の地(近未来)

  • 第1章: 火天の舞、戦塵に咲く(戦国時代)

  • 第2章: 月夜の契り、八百八町(江戸時代)

  • 第3章: 鹿鳴の響き、文明の残り香(明治時代)

  • 第4章: 浪漫の残り火、銀幕の恋(大正時代)

  • 第5章: 焼け跡の誓い、泥中の蓮(昭和時代)

  • 第6章: 喧騒の檻、すれ違う鼓動(平成時代)

  • 第7章: 祈りの境界、繋がる指先(令和時代)

  • 第8章: 全ての魂が叫ぶ、愛の共鳴(現代・回帰)

  • 第9章: どうか神様、あなたにとどけ(完結編)

  • エピローグ: 永遠を生きる二人へ













プロローグ:銀河の瞬き、約束の地

【西暦2300年。浮遊都市「エデン」。窓の外には再建された美しい地球が見える。】

カズマ:「……見てごらん、サユリ。今夜は星が近く感じる。かつて僕たちが地上で見上げていた、あの頼りない光とは違う。今はもう、何も怖くないんだ。」

サユリ:「ええ、カズマ。この柔らかな風も、あなたの隣に流れる時間も……まるですべてが、遠い昔の夢の続きみたい。私たちは、どれだけの夜を越えてここに辿り着いたのかしら。」

カズマ:「数えきれないよ。泥を啜(すす)り、血に塗れ、時には名前さえ忘れて、それでも君の『声』だけを頼りに暗闇を泳いできた。……サユリ、君の手はこんなに温かいのに、時々、消えてしまいそうで怖くなるんだ。」

サユリ:(カズマの手を強く握りしめて)「私はここにいるわ。あなたの瞳が私を映し、あなたの心が私を呼んでいる限り、私はどこへも行かない。……ねえ、覚えている? あの戦火の中で交わした指切りを。雪が降り積もる江戸の町で流した涙を。」

カズマ:「忘れるはずがない。あの時、神様に誓ったんだ。もし次の命があるのなら、次こそは君を泣かせないと。もし運命が僕らを裂こうとするなら、その運命ごと書き換えてみせると。」

サユリ:「ふふ、あなたはいつも大袈裟ね。でも、その強がりがあったから、私は絶望の淵でも笑えたの。……カズマ、今の私たちは『超幸せ』ね。争いもなく、病も克服され、愛することだけを許されている。」

カズマ:「ああ。でも、この幸せは、かつての僕たちが繋いでくれたバトンなんだ。何千回、何万回と『会いたい』と願った、あの無力だった僕たちの祈りが、ようやく実を結んだんだよ。」

サユリ:「神様……いえ、宇宙のどこかにいる『私たち』。聞こえていますか? 私たちは今、こんなに幸せです。だから……どうか、物語を始めましょう。私たちが、どうやってこの愛を守り抜いてきたのかを。」

カズマ:「さあ、記憶の旅に出よう、サユリ。最初の舞台は、狂乱と情熱の……あの時代だ。」










第1章:火天の舞、戦塵に咲く

(戦国時代:一五XX年、落城の夜)

【夜空を焦がす赤。カズマは深手を負った若き武将、サユリは彼を支え、共に死の淵に立つ姫。敵兵の足音が間近に迫る中、二人は運命を呪うのではなく、ただお互いの存在を確かめ合う。】

サユリ:「カズマ……、もう、いいのです。私を置いて、貴方だけでも……。その傷では、もう一歩も……」

カズマ:(血に濡れた刀を杖にし、荒い呼吸を整えながら笑う)「……何を、言う。サユリ、お前がいない場所で生きるなど、俺にとっては死んでいるのと変わらない。……この世の地獄を、たった一人で歩けというのか?」

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