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今も焼きついている「秋の風景」

昨秋のころ、
体を動かす目的もあり、
病院で人間ドックに受けるために、
4.5キロの道のりを新しく購入した電動アシスト自転車に乗って行きました。

そして、
思ったより、スイスイと快適に行けたことに驚きました。(…下り坂でした)

そして、
もう一つの驚きは、人間ドックが思ったよりも早く終わったことです。

まだ午前中。
このまま、自宅に帰っても時間を持て余してしまう…と思いながら、近くの公園で一息つきました。

突如、
「この電動アシスト自転車で実家まで、行くとどうなるだろう…」と。

いやいや待て待て、
早まるな。

自宅から実家まで
自動車でも30分以上は掛かる。病院までを差し引いても、車で25分。

Google mapsで調べたら、ここから
16キロぐらい。自転車の時速が10キロだとしたら、1時間40分くらい掛かる計算。

けれども、
その頃には、謎の体の痛みに悩まされ始めていました。

それが、逆に今しかできないことを今してみよう…と。

電話アシスト自転車を、実家の方向に向けるのでした。


自動車では、
行き慣れた道も電動アシスト自転車だと、予想以上に時間がかかります。

しかも、
自動車の交通量の多い国道は、飲食店やショッピングセンターが立ち並ぶだけで、あまり面白みがありません。

そこで、
田んぼが続く(田舎道?)にかじを切ります。

ずっと田んぼが続きすぎて、
Google mapsで今何キロ走ったかを確認。まだ、6キロ過ぎたところ。

自分の体力だと、これ以上進むと帰るのが難しいと分かっている。

分かっているのに、
何故か
そのまま直進するわたし。

両側が田んぼの広い農道のような道がずっと続きます。

途中、股が痛くなって、自転車を引いたりします。


その道沿いに牛舎を見つけました。
先に独特の臭いが漂ってきていました。

むかし、
家の近くでも牛舎がありました。

いまは、このような田んぼの真ん中でないと、臭いの問題もあり、難しいのでしょう。

この牛舎の角を折れて、進路を西に進みます。

しばらく漕ぐと、そこにも牛舎がありました。

その牛舎の、
道を挟んだ向かい側には、ベンチがありました。
自転車を降りてしばし休憩。

そして、
さらに、広い農道を走ると、小さな集落に出ました。

この集落に入っていくと、神社がありました。神社を見るとお参りに行きたくなります。
神社のお参りを済ませたあと。

神社の境内には、

なんと…山のような銀杏(ぎんなん)が落ちていました。

ほんとうに山となしていました。

そのこんもりした山が、いくつもあったように思います。

むかしむかし、
集落の先人たちが子孫のために、
植えた銀杏(いちょう)の木。

実りの秋に、たくさんの実を落としてくれました。

その収穫物。

けれども
現代の集落の人は、その銀杏の実を放置しているように見えました。

…まるで、落ち葉を扱っているように(わたしがそう見えただけかもしれません)

一個一個は、立派な銀杏(ぎんなん)の実。スーパーで買うと一パック数百円はするだろう。

多少、日が経ったようで、橙色の実の表面が、シワシワでした。
そして、銀杏は果実が独特の匂いを発します。

わたしは、自分が世話できる(水につけて表面の果肉を取りのぞく)範囲で、
きれいなものを五十個ぐらいだったかな…
手元のビニール袋に入れました。



今秋もあの神社の銀杏は、
豊作なのだろうか…
と見に行きたくもなります。


#言葉の庭
#10月のお題

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山野すみれ いつも読んでくださり、ありがとうございます。いただいたチップは、本代や取材、創作活動の励みにさせていただきます。これからも日々の小さな発見を綴っていきます。