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「ここにいられない」それが始まりだった

「ここにいられない」
そう感じたのが、最初だった。

今日は、自分のパニック障害について、少し詳しく書いていこうと思う。



専門学校1年のとき。

白い壁。曇りガラスの窓。
外は見えない、閉じられた教室。

1限は90分。
トイレにも行きづらい空気。

40人がいる中で、逃げ場はなかった。



発作は、突然じゃない。

じわじわ来る。



最初は汗。

「あれ?」という違和感。

そこから、呼吸が浅くなる。

「これ、やばいかも」

そう思った瞬間、意識が一気に身体に向く。



心拍が上がる。
足、脇、手に汗が出る。

ふくらはぎや肩に力が入る。
手を握りしめる。
ときには嗚咽も出る。



頭の中はもっとしんどい。

「あと30分耐えられるかな」
「このままずっと続くんじゃないか」
「逃げたい、苦しい」



当時は、どうにかしようとしていた。

ももにシャーペンを刺して気をそらしたり、
“おしっこのせいだ”と思って飲み物を避けたり。

コーヒーや緑茶、アルコール。
全部「トイレが近くなるもの」として排除した。



でも今思えば違った。

トイレに行きたかったわけじゃない。



トイレは、自分にとって

“治外法権”みたいな場所だった。



誰の目もない。
誰にも気を使わなくていい。

社会のルールから、一瞬だけ外に出られる場所。



外の世界は、ずっと“見られている感覚”があった。

ちゃんとしていないといけない。
迷惑をかけてはいけない。



だから思っていた。

「サイテーだな」って。



人の結婚式で、
花嫁の言葉を純粋に聞けない。

父親の挨拶のときも、
感動じゃなくて「耐えられるか」に意識がいく。



本当はちゃんと向き合いたいのに、できない。

それが一番、きつかった。



そして気づく。

発作が出やすいのは決まっている。



「絶対にダメ」って思っている状況。



飛行機のシートベルトサイン。
トイレのない特急電車。
人に見られているリアルの場。

そして極めつけは、高速道路の渋滞。



逃げられない。
途中で抜けられない。
自分でコントロールできない。



そういう状況が重なったとき、
身体は先に反応する。



(続きは②で)
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