Fusion Automation APIで設計・製造をクラウド自動化
AutodeskのFusion Automation APIは、
Fusionで行う設計や製造まわりの作業を、
クラウド上で自動化できる仕組みです。
今回下記の動画紹介で見て印象的だったのは、
Fusionを単なるCADソフトとしてではなく、
「クラウドで動かせる設計・製造エンジン」として扱える点でした。
これまで重たい処理や繰り返し作業は、
どうしてもデスクトップPCに負荷がかかりがちでした。
しかしFusion Automation APIを使えば、
クラウド上の仮想マシンでFusionの処理を実行できます。
そのため、作業者のPCを占有せずに、
自動化ジョブを回せる可能性があります。
🔧デスクトップ自動化との違い
Fusionには以前から、
PythonやC++などを使ったスクリプト機能があります。
これにより、画面上で行う多くの操作を自動化できました。
Fusion Automation APIの特徴は、
そのスクリプトをクラウド側で実行できることです。
つまり、人がFusionを開いて操作するのではなく、
サーバー上のFusionが処理を担当するイメージです。
これは、単なるデータ取得APIとは少し違います。
データを見るだけでなく、モデルを作る、変更する、計算する、といった「実際の処理」をクラウドに任せられる点が大きな違いだと感じました。
📘活用しやすそうな業務
特に相性が良さそうなのは、同じ手順を何度も繰り返す業務です。
たとえば、WebサイトにアップロードされたCADデータを解析し、
製造見積もりを自動で出す仕組み。
また、ブラウザ上で寸法や形状を入力すると、
クラウドでモデルを再生成するデザインコンフィギュレーターにも。
さらに、数千個の部品を配置するネスティングや、
多数の設計パターンを試すパラメータスイープのような
重い処理にも向いている印象です。
こうした作業をローカルPCで行うと、数
時間ほかの作業がしづらくなることもあります。
その負担をクラウドへ逃がせるのは、現場にとって実用的だと思います。
🚀導入は小さく試すのが現実的
実装の流れとしては、
まずFusionのデスクトップ環境でスクリプトを作成し、
ローカルで動作確認します。
そのうえで、必要なファイルやパラメータを整理し、
スクリプトをアプリバンドルとしてクラウドへアップロードします。
その後、アクティビティを定義し、
ワークアイテムとしてジョブを送信します。
最初から大規模なシステムを作るよりも、
まずは見積もり作成やモデル生成など、
効果が見えやすい業務でPoCを行うのが良さそうです。
動画では、最初のジョブ実行は短期間で試せる可能性があり、
業務プロセスへの本格統合も数ヶ月単位で見込まれています。
もちろん実際には、
既存業務の複雑さや社内システムとの連携内容によって変わりそうです。
✅まとめ
Fusion Automation APIは、
Fusionをクラウド上で動く自動処理基盤として活用するためのAPIです。
反復作業の削減、ヒューマンエラーの低減、リードタイム短縮など、
設計・製造現場にとって分かりやすいメリットが期待できます。
特に、定型作業が多い現場や、
重い計算処理に時間を取られている場合、検討する価値がありそうです。
まずは小さな自動化から始めて、
効果を見ながら広げていくのが現実的だと感じました。
※こちらの情報は予告なく変更される可能性があります。
一般化した情報の為、場合によっては当てはまらない事もあります。
分かり易さ優先の為平易に簡素化して解説している部分があります。
多かれ少なかれ筆者の主観が混じっています。
正確&最新の情報は公式HPなどを必ずご確認ください
