非スタンフォード式 情報管理術?「そういえば長いこと手帳使ってなかったわ」から始まって「文章を書くことについて」で終わる話
こないだから note のおすすめに「ほぼ日手帳」や「ロルバーン」を買った、あるいは買おうかどうしようか、というような内容の記事がたくさん出てきて、懐かしくて色々読ませてもらっていました。
懐かしいというのも、38歳で最後に勤めていた会社をやめて以来のかれこれ16年ほど、手帳やノートの類を使ってなかったからです。あまりに長いこと使ってなくて、使ってないという自覚さえも忘れていました。そんなおじさんに語って聞かせるほどの手帳術とか手帳へのこだわりなどがあるはずもなく……まあでも、なんか書けることあるでしょと謎の自信(?)がこうして記事を書かせているのでした。自動書記かな?
新卒で入った会社は三菱系の商社だったんですが、そこでは社訓なども載っている謎の営業手帳なるものが毎年支給されていて、社員はみなそれを使うものという暗黙のルールがありました。あんまり覚えてないですが、いわゆる能率手帳的なものでとくに使いやすくも使いづらくもなく、そもそも当時はまだ " 情報管理 " なんていう意識に乏しくもあり、28歳くらいで退職するまでずっとそれを使っていたと思います。
ただ、得意先のメーカーで技術部門の方々と会議や打ち合わせをすることも多かったので、そういった商談の内容や議事録的なものは別に普通のA4ノートに記録していました。あまり仕事にやる気がなかったこともあり、手帳もノートも記録した情報の量はかなり少なめでした。最初の配属先になぜか Windows 3.1 とワード、エクセルがインストールされたまま誰も使っていないパソコンがあって、わたし一人でほぼ独占して使えたんですが、それでワードやエクセルの使い方(簡単なマクロまで)を習得してしまって、他の人が3日くらい掛けて作成していた資料を2時間くらいで作れるようになったんですが、そうなってみるとやることが少なくて営業に出るとその辺の喫茶店や河川敷でサボっていました。おかげで本をたくさん読めました。
その後、とある IT ベンチャーに引き抜かれてそこで役員にならせてもらって、なんかちょっと偉くなったこともあり、ようやく手帳術や情報管理術といった概念に目覚めていくのでした。といっても当時はまだよく出来た手帳というものは世の中にそれほどなくて、なんかよく分からないメーカーのおじさんくさいデザインのシステム手帳に色んなリフィルを綴じて、あれやこれやと試行錯誤していました。幸い(?)、ここでの仕事では単純なスケジュール管理(予定管理)とは別にタスク管理をする必要があったので、手帳をうまく使うことそれ自体が重要な仕事となっていきました。
でも、やっぱりわたしはメモ魔と呼ばれるような人々の対極にいるような人間であったようで、本当に最低限のことしか書いてなかったと思います。仕事とは関係ない思いつきとかひとり言みたいなものは一切書きませんでしたし日記的なものもつけたことがありません(夢日記というか、ヤバい夢をみたときだけメモを残したりはします)。
どころか、仕事上のアイディアでさえメモることはあまりしませんでした。これについては代わりにってわけではないですが、たとえば当時はよく企画書を書きましたが、アイディアを思いついたら即パワーポイントのファイルを作り、そこに全部ネタを書いておくというやり方をしていました。なので、未完成のパワポファイルがいくつもあって、それが実質的にアイディア帳のようなものになっていたりはしました。
その後、2001年に「ほぼ日手帳」が登場したんですが、もちろん予約して入手しました。いきなり結論になりますが、わたしが知っているなかではこの「ほぼ日手帳」が一番使いやすく、よく出来ていると思っています。現在ではデザインや大きさなど、いくつも種類があるようですが、当時は A6 サイズのデイリー(1日1ページ)のものしかありませんでした。システム手帳やロルバーン(も使っていましたが)は真ん中のリングが邪魔なんですよね個人的には。
その頃は、デスクに置いた2ヶ月だったか3ヶ月だったかが一度に見られる卓上のカレンダーに大きな予定を記入し、細かいスケジュールは ほぼ日手帳 に書いていました。最初はタスク管理(To Do管理)も ほぼ日手帳 でやってたんですが、途中からはポストイット(カラー付箋)を使うようになりました。付箋にタスクの内容を書いて、特定の日に処理するべきものは ほぼ日手帳 の該当日のページに貼りつけます。日程に変更があった場合は付箋を別のページに貼り直すだけなので楽チンです。
締切期日のあるタスクはその期日と、期日の3日前(これは内容によって前日だったりします)にも貼っておいてリマインドできるようにしていました。リマインダーは特定の色を使用します。こちらもリスケジュール時には付箋を移動させるだけで済みます。
その他、重要でないタスクは机の上のパソコンのモニターの縁(いまのモニターはほとんど縁がありませんが、当時はまだCRTモニターというゴツイ代物でした)に付箋を貼ったりもしましたね。で、完了したタスクの付箋はどんどん捨ててしまいますが、重要な内容については ほぼ日 に完了した旨を記入しました。
ポスト・イットは色だけでなく大きさも色々あって超便利です。正直、ポスト・イットを使いこなせれば手帳はなんでもいいんじゃないかと思うほどです。ただ、たくさん付箋がついていると見栄えはあまりよくはないです。また、わたしは A6 のものしか使ってないですが、ポスト・イットを活用するのであれば、もうちょっと大きい判のものの方がよいかもしれませんね。あと、ポスト・イット一式をいつでも持ち歩くようにしていれば、手帳に貼る以外にも様々に使えますよ。いまならスマホのケース(手帳型のやつ)の内側とかに「◯◯さんに電話(メール)」とかいって貼っておくなどの使い方もありでしょう。ちなみに、わたしは今では読んでいる本の中で「ここは引用していずれ記事にしよう」というような箇所に貼っておくくらいにしか使っていませんけどね。
さて、そのベンチャーには4年ほどいたんですが、色々あって次はまったく畑の違う別のベンチャーに転職しました。そこでも1年後には取締役になれましたが、ポジションとしては経営戦略室長というものでした。いまこうして自分で書いていても「おいおいなんだかすごいな」と思いますが、そんな人がいまこんなことになっているとはねえ(ひとごと)。
この会社にいたころに、スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」を読んで、おおこれは素晴らしい本だと感動したんですが、それで当然のようにフランクリン・プランナーを試すことになりました。はっきり覚えてないですが、当時は羽振りがよかったので、たぶん一番高いやつを買ったような気がします。が、しばらく使ってみたところ「うーん、ほぼ日手帳 のほうが全然使いやすいな」という結論に至りました。ぶっちゃけフランクリンは大きくて重いので、オフィスのデスクからほとんど離れることのないエグゼクティブなら使いでがあると思うんですが、機動力はゼロに等しかったです。あと、先にも書きましたがやはり真ん中のリングが邪魔……。ま、色んなリフィルを集めるのは楽しかったですけどね(ほぼほぼ使わなかったですが)。
その後、もう2社ほど渡り歩いたんですが、手帳の話としては結局また ほぼ日手帳 + ポスト・イットのスタイルに戻って、会社勤めをやめるまでそのままでした。ちなみにそれまでに使った手帳はぜんぶ捨てました。
それから9年近くやったマッサージの仕事も現在の Uber Eats の配達も、管理するべきスケジュールという概念が存在しない仕事です。まあ、強いていえばマッサージの場合は指名の予約がありましたが、お店に行けば分かることなので手帳に書いておく必要はありませんでした。そうして、もともとメモらない人間だった上に、すでにスマホがあればなんでも出来てしまう時代になっていたこともあって、手帳とは無縁の人生がはじまったわけです。
個人的生活においても管理するべきスケジュールは 3ヶ月ごとの歯のクリーニングくらいしかないので、Googleカレンダーに入れておいて一週間前と前日にリマインダーで通知してくれるようにしています。人と会うことは年に一回あるかどうかという程度なので、これで事足りています。
あとはこれも Google ですが、keep というメモアプリに覚えておかないといけないことをメモしています。たとえば母に教えてもらったオートミールの作り方とか、ゴミ出しの曜日とか、あと仕事でたまに行くタワーマンションのエレベーターの配置(低層階と高層階に分かれていて、どっちに乗るか分かりにくい)の覚え書きとか、生命保険会社の担当の人の名刺(写真も添付できる)とかですね。スマホ用のメモアプリは色々試してみましたが、結局この keep が一番使いやすいです。パソコン版と同期して使えるのもよいですね。
ちなみに、仕事で外にいるときになにか思いついたり、Audible を聴いていて知らない言葉が出てきたときには、停車した際にスマホのホーム画面にある Google の検索バーにその言葉を入れるとブラウザが起動して検索結果が表示されるので、帰宅するまでそのままにしておきます。思いつきについては keep を立ち上げて記録するのが面倒なので、そのかわりに検索バーに入力しているだけですが、知らない言葉は帰ってから検索結果をみて確認します。音声入力とかは使ってないです。
note や in SPIRE の記事については事前に構想を練ったりアイディアをメモしたり、というようなことはほとんどやったことがありません。書きながら思いついたことは画面の一番下(つまり記事の末尾)に「◯◯についても言及すること」というような感じでメモしておいて、流れにまかせて適切なところで◯◯について書くようなやり方はよくしますが、最初から記事全体のアウトラインを考えることも実はありません。
最近の記事はだいたい10000字弱になることが多い(この記事は5400字くらいです)ですが、ざっくり原稿用紙でいえば 25枚 くらいでしょうか。これくらいの文量であれば思いつくままに、だいたい 5時間くらいで書くことができるようになりましたが、これ以上の長さになると多分こういう書き方では書けないと思います。でもおそらく、そもそもわたしにはこういう書き方しかできないので、ブログや note という媒体はわたしにとっては最適だと感じています。
本を書くということはそもそも考えたことすらないのですが、なぜかというと本ではハイパーリンクを使って別の記事を参照することができないからです。わたしの記事ではよく他の記事へのリンクを載せていますが、これがわたしの情報の伝え方において一番重要な要素です。言ってみればこれができるので、一冊の本としてまとまった体裁の文章を書く必要がないわけです。また、一度出版した本は誤字脱字を直したり、追記したりということが基本的にはできません。ブログや note ならそれはいつでも可能ですし、同じ記事に追記しても一度読まれた人が再読してくれるとは限らない(むしろそれは期待できない)ので、それなら新しく書く記事でそれについて言及すればよいわけです。
また、これはあくまで個人的な意見ですが、わたしは日本語も横書きのほうが自然だと思っています。桁数の多い数字や英語のスペルが混じるような文章を無理やり縦書きにしている本が結構ありますが、めちゃくちゃ読みづらいですよね。それに、日本語の縦書きは右から左へと書いていきますが、手書きの場合それだと手が汚れてくるし、直前に書いた文章が手に隠れて見えないので、やっぱりなんかおかしい気がします。文学作品は縦書きのほうがいい、と言う人は多いですが、横書きの小説も決して少ないわけではありませんし、わたしはそちらのほうが読みやすいと感じますね。人間の目は左右に二つあって縦長のものより横長のもののほうが視線の移動も少ないですし。とまあ、そんなこんなの次第で、パソコンで文章を書くわたしには横書きしか考えられないですし、それゆえ自分が書いたものも横書きで読まれたいのです。ちな昔、縦書きができるソフトを使って小説を書いていた時期もありますが、いま考えるとしょうもないことにこだわっていたなと思ってしまいます。
話はそれましたが(そもそも手帳の話はどこへ?)本(紙の本や電子書籍)とネット上のプラットフォームを使った文章は同じものの媒体違いではなく、別の種類の情報源であるとわたしは考えます。そして思うのですが、こうして非常に多くの人々がネットで文章を書くようになった現在、文章の書き方や文章を書くための情報管理術、あるいは文章を書くためのツール(note のようなプラットフォームだけでなく、ノートやメモのアプリ、アウトラインプロセッサといったもの)についても新しいスタイル、新しい方法論がすでに多く見出されていることでしょう。
他方では AI に記事を書かせる人が出現していますが、そんなものをわざわざ読みたいという人が果たしてどれくらいいるでしょうか? 少なくともわたしは一目でそれと分かりますが、絶対に読みません。一方、その逆張りではないですが、こういう話題、つまりネットに文章を書くことにまつわるエトセトラについては需要が大いにあるはずです。わたしも、面白い記事を書く人がどんなふうに文章を書いているのか知りたいと思いますしね。
というわけで、今回はこれで以上になります。記事そのものがおまけみたいなものなので、今回はおまけはなしです。読んでくださってありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう😉✨️✨️
いいなと思ったら応援しよう!
記事へのリアクションや記事執筆への励ましのサポートありがたく頂戴します🙏 また、プロフィールにAmazonほしいものリストも掲載しています。こちらもぜひよろしくお願いします!