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稲が揺れる。僕も揺れる。


借り物の命が一つ。厚かましく使い込んで返せ。

──この一節が、最近やけに刺さる。

椎名林檎さんと
宮本浩次さんの
獣ゆく細道。

42歳になって、やっと意味が分かってきた気がする。

どうも。
再起動中のナオです。

仕事を辞めて、山に移住して、自然栽培を始めた。

肥料も農薬も使わない。
なるべく自然に任せる。

格好よく聞こえるかもしれないけれど、

通帳は、わりと現実的だ。

理想に近づいたはずなのに、
不安もちゃんとついてきた。

収入。天候。家族。将来。

40代って、守るものが増える。

逃げる理由も増える。

でも。

命が借り物なら。

無傷で返すつもりはない。

田んぼで風が吹く。

稲が揺れる。

僕も揺れる。

犬が走る。

世界は、思っているより普通に回っている。

それでも土の上に立つ。

完璧じゃない。

強くもない。

正直、怖い夜もある。

でも、止まらない。

再起動は、若い人の特権じゃない。

42歳でもできる。

通帳が冷たくてもできる。

揺れながらでもできる。

もし今、同じように立ち止まっている人がいるなら。

泥は、意外と悪くない。

今日も、揺れながら土の上に立つ。

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