「営業が苦手」な僕らへ。『セールス・イズ』に学ぶ「売る力」より大切な分解思考。#読書感想文 #営業設計 #個人事業主 #仕事について話そう
『セールス・イズ 科学的に「成果をコントロールする」営業術』は、営業を才能ではなくプロセス設計で再現可能にする一冊です。この記事では「発信しても売れない」と悩む個人事業主に向けて、売る力ではなく「買われない理由を減らす」視点を整理します。成果が止まる原因を特定し、無理なく運用を回すための設計図が手に入ります。
洗濯機を回したことを忘れて、三時間後に「……あ」と絶望する。
そんな日常を送っています。
どうも、メンタルツヨシです。
壊れずに働き続けるための思考と仕組みを整理しています。
ADHD傾向や疲れやすさを、欠点ではなく「前提条件」として。
無理なく回る形を、日々試行錯誤しているフリーランスの実務者です。
複数のオウンドメディアで、AIを使った執筆フローの構築なども受託しています。
詳しいプロフィールはこちら。
今日は「営業」について考えます。
僕らのような個人事業主にとって、営業は避けて通れない、でも一番「止まりやすい」場所ですよね。
何を隠そう、僕も営業が大の苦手です。
でも、この本をきっかけに「営業は設計なんだ」と視点が変わりました。
今日扱うのは、この一冊。
売れない理由を「能力」ではなく「プロセス」で見るという転換
営業と聞くと、何を思い浮かべますか。
たぶん、多くの人が「気合い」とか「コミュ力」とか、あるいは「折れない心」みたいなものを想像するはずです。
僕もそうでした。
だからこそ、自分が営業に向いていないとずっと思い込んできた。
でも、この本が突きつけてくるのは、まったく逆の視点です。
営業とは、科学であり、プロセスである。
つまり、成果が出ないのはあなたの才能が足りないからじゃない。
「成果が出るまでの工程」が設計されていないだけなんです。
これ、発信や集客に置き換えると、すごく救いのある話になります。
「フォロワーが増えない」「反応がない」と悩むとき、僕らはつい自分を責めてしまう。
「自分の文章に魅力がないんだ」
「自分には価値がないんだ」
でも、そうじゃない。
どこかの「プロセス」で、読者が止まっているだけ。
その止まっている場所を特定して、一つずつ石を取り除いていく。
そう考えれば、営業はもっと静かで、落ち着いた作業になります。
「買われない理由リスト」を作ると、発信の詰まりが消える
本書の核となる考え方に「買われない理由を潰す」というものがあります。
僕らはつい、「どうすれば買ってもらえるか」ばかりを考えがちです。
でも、読者や顧客の頭の中にあるのは、その逆。
「買わない理由」を探しているんです。
「高くないか?」
「本当に効果があるのか?」
「この人は信頼できるのか?」
「今すぐやる必要があるのか?」
これらの「買わない理由」が一つでも残っている限り、成約には至りません。
逆に言えば、これらを全部潰してしまえば、残るのは「買う」という選択肢だけ。
これを、日々の発信に落とし込んでみる。
すると、書くべきことが明確に見えてきます。
何を書いていいか分からないのは、ゴールが見えていないからです。
「読者の不安を一つ解消する」と決めれば、ネタは無限に出てきます。
安心材料としての実績。
具体性を出すための事例。
「なぜ今なのか」を説明する論理。
これらをパズルのように置いていく。
この「優先順位の設計」は、僕が本垢でずっと書いているテーマでもあります。
無理に煽って買わせる必要なんてない。
ただ、相手の足元にある不安を、言葉で一つずつ片付けていくだけでいいんです。
続かないのは意志ではなく「分解されていない設計」の問題
「発信が続かない」
「AIを使っても、結局更新が止まる」
そんな悩みをよく聞きます。
僕も、油断するとすぐに止まります。
なぜ止まるのか。
それは、プロセスが「分解」されていないからです。
本書では、営業を工程に分割して考えます。
これを発信運用に当てはめると、驚くほどスッキリします。
ネタを探す。
構成を作る。
執筆する。
校正する。
公開して、反応を見る。
これらを全部「一度に」やろうとするから、脳がパンクするんです。
ADHD的な傾向がある僕らにとって、この「マルチタスク状態」は致命的です。
でも、「今日はネタを3つ出すだけ」と決めたらどうでしょう。
あるいは「AIが出した下書きを、一箇所だけ直すだけ」なら。
工程を細かく分解すれば、一つひとつの負荷は極限まで下がります。
止まるのは、あなたが怠慢だからではありません。
一歩の段差が高すぎて、足が上がらないだけ。
その段差を、設計の力で低くしてあげる。
意志の力に頼るのをやめて、構造の力に頼る。
それが、僕らが壊れずに生き残るための、唯一の戦略だと思っています。
営業への苦手意識は「整理」で消えていく
営業を「相手を説得する作業」だと考えると、心臓が痛くなります。
でも、営業を「相手の判断材料を整理する作業」だと定義し直せたら。
僕らがやるべきことは、相手の隣に座って、一緒にパズルを解くようなものです。
「何が足りないですか?」「ここは不安ですよね」と確認していく。
そのためのツールとして、発信がある。
そのための仕組みとして、AIがある。
「売る」という行為の解像度が上がると、発信の迷いが消えます。
自分のサービスを、必要な人に、必要な形で届けるための設計図。
それを、この本は提示してくれています。
根性論の世界から、設計論の世界へ。
その一歩を踏み出すだけで、ずいぶんと息がしやすくなるはずです。
「コントロール」への憧れと、僕らの現実
ここで少し、僕の視点からこの本を眺めてみます。
本書のサブタイトルには「成果をコントロールする」という言葉があります。
正直に言うと、僕はこの「コントロール」という響きに、少しだけ怖さを感じます。
すべてを制御し、計画通りに進める。
それはとても理想的ですが、僕のようなADHD傾向のある人間にとって、完璧なコントロールは「呪い」になりかねないからです。
計画から一歩でもズレると、すべてが嫌になって投げ出してしまう。
そんな経験を、何度もしてきました。
だから、この本の教えを「完璧な規律」として受け取るのは、少し危ういかもしれません。
僕らにとって大切なのは、コントロールすることそのものではない。
「あ、今ここで止まっているな」と気づけるための「地図」として使うこと。
計画通りに進まなくても、地図があれば、どこに戻ればいいかが分かります。
コントロールすることを目指すのではなく、迷子にならないための補助線として捉える。
それくらいの距離感でこの設計思想を取り入れるのが、僕らにはちょうどいいのかもしれない。
そんな風に、僕は感じています。
まとめ
営業はセンスではなく、プロセス。
この視点は、個人事業主の生存戦略そのものです。
「買われない理由」を分解し、発信で一つずつ解消していく。
そして、その工程を細かく分けることで、無理なく継続できる形を作る。
売るための努力をする前に、まずは「買いやすくする」ための整理をしてみませんか。
自分のサービスや発信に対して、顧客が抱きそうな「買わない理由」を一つだけ書き出してみてください。
今日の投稿は、その理由を否定するのではなく「解消する」ための情報を一つ載せるだけでいい。
* 営業は「買われない理由」を潰すプロセス設計である
* 発信のネタは、読者の不安や不信を解消することから逆算する
* 運用が止まるのは、工程が分解されていない設計ミスである
著者の今井さんは、現場の泥臭さと論理的な設計を両立されている方です。発信を「仕事」に繋げたいなら、一度その視点に触れておくことを強くおすすめします。
営業設計の解像度を上げ、仕組みで回したいあなたへ
この記事のテーマに近い、あわせて読みたい3冊を挙げておきます。
『THE MODEL マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの理論と実践』
福田康隆 著
営業を個人技ではなく、組織の仕組みとして捉えるためのバイブルです。
『ザ・コピーライティング 心の琴線にふれる言葉の法則』
ジョン・ケープルズ 著
「買わない理由」を言葉でどう突破するか。その具体的な技術が詰まっています。
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
森岡毅 著
「売れる構造」をどう作るかというマーケティングの本質が、熱量を持って語られています。
ちなみに、今回紹介したようなビジネス書を効率よくインプットして、自分なりの「設計」に活かしたいなら、Kindle Unlimitedは最高の投資になります。
読み放題でいろんな視点をザッピングできるのが、僕のようなタイプには合っているんです。
この記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
本を読むと、考え方が変わったり、言葉が整理されたりしますよね。ただ、それを自分の発信や仕事につなげようとすると、急に止まりやすくなることがあります。
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