【設計思想 #18】記事は書けたのにハッシュタグで止まる。迷わず「入口」と「記事棚」を整える型の話
note記事を書き終えた後、ハッシュタグの設定で手が止まり、投稿が完了しない悩みを抱える人は少なくありません。本記事では、ハッシュタグ選びで迷う原因を「役割の混在」と定義し、記事の主題・読者・検索入口に合わせてタグを絞り込む「ハッシュタグ設計の型」を提供します。
noteのハッシュタグ、「とりあえず『#note』と『#エッセイ』を入れておけばいっか……」と適当に済ませた結果。
誰からも見つけられずに宇宙のチリになった記事、数え切れないほどあるんですよね(涙)。
こんにちは。
複数のオウンドメディアでAIライティングの受託や制作フローを組みながら、自分自身もADHD傾向と戦いつつ「いかに壊れずに働き続けるか」の仕組みを日々試行錯誤しているWebライターです。
僕の発信全体の入口や、どんな人間で何を考えているかの地図は、こちらのプロフィールにまとめています。
さて。
「記事本文はやっと書けた。あとはタグをつけるだけ!」
というところで、急に手が止まること、ないだろうか。
本文を書くより、タグを考える時間のほうが苦痛。
なんなら、タグ選びで疲れて「今日はもう投稿しなくていいや」とタブを閉じてしまう。
今回は、そんな「書けるのに止まる」をなくすための、運用設計の話をする。
ハッシュタグで迷うのは、候補を知らないからではない
ハッシュタグを決めるとき、多くの人は、次のようなものをすべて同じ場所で考えています。
・記事のテーマを示すタグ
・読者の悩みに寄せるタグ
・読者の立場を示すタグ
・投稿直後に見つけてもらうためのタグ
・関連記事をまとめる独自タグ
・noteのお題へ参加するタグ
すべてハッシュタグではあります。
しかし、役割は同じではありません。
たとえば、記事のテーマを示す「#note運用」と、読者の悩みを示す「#発信が続かない」では、残す理由が違います。
連載をまとめる独自タグは、新しい読者に見つけてもらうためというより、読後に関連記事へ進んでもらう棚札です。
役割が違うものを一度に選ぼうとするから、何を基準に残せばよいのか分からなくなります。
試しにAIへ、
「この記事のハッシュタグを考えてください」
とだけ頼んでみます。
すると、記事に関係しそうな単語がずらっと返ってきます。
間違いとは言えません。
ただ、見た瞬間に、
「うーん、なんか違うんだよな」
となることがあります。
これは、AIの能力が足りないからではありません。
何を目的に選び、どの順番で判断し、何を除外するのかを指定していないからです。
タグ選びが苦手なのは、センス不足ではありません。
判断手順が決まっていないだけです。
ハッシュタグは、読者が記事へ入るための入口
私は、ハッシュタグを数字を取りにいく飾りではなく、読者が記事へ入るための入口として考えています。
記事を書く側から見ると、タグは投稿画面の最後に付ける小さな部品です。
しかし、読者側から見ると、
「この記事は何について書かれているのか」
「自分に関係がありそうか」
を判断する材料の一つになります。
また、独自タグを使えば、同じテーマの記事をまとめる棚札にもできます。
そこで、タグを考える作業を、次の3つに分けます。
読者が何を探して記事へ入るか
この記事をどの棚に置くか
投稿後に何を観察するか
この順番にすると、記事に関係しそうな単語を大量に並べる必要がなくなります。
必要なのは、候補を増やすことではありません。
この記事に必要なタグだけを残すことです。
私が使っているのは、タグを出す型ではなく、タグを絞る型です
この型は、大きく4段階に分かれています。
STEP1:記事の主題と読者を一文化する
最初からタグを考えません。
まず、次の2つを一文にします。
・この記事は何について書かれているか
・誰が読むと役に立つか
たとえば、この記事なら次のようになります。
主題:note記事のハッシュタグを、役割別に整理して選ぶ方法
想定読者:記事本文は書けるが、投稿前のタグ選びで止まってしまう人
ここが曖昧なままでは、どれだけタグ候補を出してもブレます。
タグを選べないときは、タグではなく、記事の主題がまだ整理されていない場合もあります。
STEP2:タグを4つの役割に分ける
次に、候補を一列に並べるのをやめます。
基本となる分類は、次の4つです。
1.主題タグ
記事が何について書かれているかを示すタグです。
2.ニーズ・関心タグ
読者が、その記事を読みたくなる理由を示します。
3.読者属性タグ
誰に向けた記事なのかを示します。
4.記事棚タグ
シリーズや関連記事をまとめる独自タグです。
記事棚タグは、新規流入を狙うタグではありません。
記事を読んだ人が、次の記事へ移動するための棚札です。
この4つを基本にし、必要なときだけ、大きなジャンルタグやトレンドタグ、noteのお題タグを加えます。
すべての分類から必ず一つずつ選ぶ必要はありません。
記事によっては、主題タグとニーズタグだけで十分です。
STEP3:除外ルールで削る
この型の中心は、生成ではなく削除にあります。
候補を出したあと、次のタグを削ります。
・本文に出ていないテーマ
・記事との関係が薄い流行語
・同じ意味を言い換えただけのタグ
・読者から見て不自然な属性タグ
・煽りや誇張が強いタグ
・検索される根拠のない独自造語
・記事の雰囲気を壊すタグ
たとえば、AIを使って記事構成を作る記事だからといって、必ず「#AI副業」を付ける必要はありません。
本文で副業について扱っていなければ、読者の期待をずらします。
「#絶対バズる」「#フォロワー爆増」なども、記事の内容より期待を大きく見せてしまいます。
候補を多く出すことより、
「なぜこのタグを残したのか」
を説明できることを優先します。
STEP4:重要記事だけ投稿後に見る
タグは投稿して終わりではありません。
ただし、すべての記事を追い続けると、タグ管理そのものが新しい仕事になってしまいます。
投稿後に見るのは、重要記事だけで十分です。
たとえば、次のような記事です。
・プロフィール記事
・固定記事
・マガジンの入口記事
・有料記事
・商品やサービスにつながる記事
・検索から長く読まれている記事
見る内容も複雑にしません。
・記事内容とズレたタグがないか
・同じ意味のタグが重なっていないか
・次回も使いたいタグがあるか
・記事棚として必要なタグが残っているか
数字だけを追うのではなく、残した理由と削った理由を記録します。
この4段階を並べると、次のようになります。
記事を読む
↓
主題と読者を一文化する
↓
4つの役割に分けて候補を出す
↓
無関係、重複、誇張を削る
↓
重要記事だけ投稿後に確認する
タグを選ぶという曖昧な作業を、判断できる単位へ分けています。
使用例1:ハウツー記事のタグを決める
記事例:
「AIを使ってnote記事の構成を作る方法」
ありがちな候補は、次のようなものです。
#note
#AI
#ChatGPT
#文章
#副業
#仕事
すべて関係がありそうですが、どの読者へ何を伝える記事なのかが見えにくい状態です。
型を通すと、次のように整理できます。
主題:AIを使ったnote記事構成
想定読者:noteの記事構成で止まってしまう人
主題タグ:
#note運用
#記事構成
ニーズ・関心タグ:
#書き方がわからない
#発信が続かない
属性タグ:
#noteを書いている人
記事棚タグ:
#発信を止めない記事棚
このあと、本文に副業の話が出ていなければ「#副業」は削ります。
AIを扱っていても、ChatGPTに限定した記事でなければ「#ChatGPT」も外せます。
単語の関係性ではなく、記事を読む理由に合わせて残すタグを決めます。
ちなみに、このとき、シリーズ名を伝えていれば記事棚タグが入ります。伝えていなければ、記事棚タグは空欄で構いません。
使用例2:日記やエッセイのタグを整える
記事例:「仕事を休んだ日に気づいたこと」
日記やエッセイでは、検索されそうな言葉だけでなく、記事の感情や共感の入口を拾います。
ビジネス記事と同じ分類を無理に埋める必要はありません。
読者属性が不自然なら、属性タグは付けなくても構いません。作品や文章の余韻を壊さないことを優先します。
プロンプトをコピーしただけでは、タグ選びは安定しない
ここまでで、タグを考える順番は伝わったと思います。
ただ、プロンプトをコピーしてAIへ渡せば、すべて自動的にうまくいくわけではありません。
記事の目的やジャンルによって、残すタグは変わります。
同じテーマの記事でも、
・検索から見つけてもらう記事
・既存読者へ近況を伝える記事
・有料記事へつなぐ記事
・シリーズを整理する記事
では、必要なタグが違います。
有料部分では、次の内容を扱います。
・この型を動かすプロンプト全文
・AIの出力から不要なタグを削る基準
・ジャンルに合わせて出力を調整する方法
・軽い記事と重要記事で使い分ける方法
・投稿後の運用を重くしない仕組み
目的は、プロンプトを入手することだけではありません。
AIが出した候補を見て、
「この記事には、これは要らない」
と自分で判断できるようになることです。
ここから先は有料部分です。
この記事だけ読みたい方は、単品購入で読めます。 設計思想シリーズをまとめて読みたい方は、買い切りの設計思想マガジンでも読めます。
プロンプト全文、AI活用の裏側、制作フロー、過去アーカイブに加えて、 100円・300円メンシプの過去記事も収録しています。 月額ではなく、自分のペースで読み返したい方向けです。
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