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「お姉さんのおすすめの本、ありますか?」これってマンスプレイニング?

最近、ジェンダー系の本を読んでいたら、
「マンスプレイニング」という言葉を知りました。

男性が、相手を自分より知識がない存在だと無意識に決めつけて、
一方的に説明や講釈をすること。

それを読んでいたら、
大学生の頃に書店でアルバイトをしていたときの出来事を思い出しました🤔

当時は「なんか変なお客さんだったなあ」くらいにしか思っていなかったんですが、
今振り返ると「もしかして、あれってそうだったのか…?」と思う出来事だったので
ちょっと覗いて読んでいってくれると嬉しいです…😂


大学生の頃

私は、近所の書店でアルバイトをしていました。

その日はビジネス書の棚を整理していて、
本の帯を整えたり、中棚のほこりを取ったりしていたんです。

すると、
30代後半から40代前半くらいの男性のお客様が話しかけてきました。

「お姉さん、おすすめの本ありますか?」

ちょうど本屋大賞が発表された頃だったので、

「はい。ちょうど最近、本屋大賞が発表されて、受賞した作品が……」

と言いかけた瞬間、

「いや、そういうんじゃなくて(笑)」

と遮られました(鼻で笑いながら)。

「(強調するように)"お姉さんの"おすすめを教えてください。」

「へえ、珍しい聞き方をする人だなあ」と思いました。

これまでも、
そういったお問い合わせをいただいたことはありますが、

その際、大抵のお客様は、
「ミステリーが読みたい」とか「文庫がいいな」とか、
「最近話題の本ありますか?」みたいに、
何かしら希望を伝えて下さいます(ありがたい)。

でも、この方はそのような切り出し方を一切せず…。

どんな本を探しているのかではなく、
「私がどんな本を読む人間なのか」に興味があるみたいな感じでした💭

この時点で、
「あ、面倒なタイプかも……😂」と、なんとなく悟りました。

とはいえ、お客様です!🥺

聞かれたからには素直に答えようと思って、
大好きな湊かなえ先生の、当時の最新作『人間標本』のコーナーにご案内しました。

「私、湊かなえ先生が好きで!最新作がとても面白かったので、おすすめです🎶」

すると、その方が急に、

「お姉さんの専門って、文学?」

と聞いてきたんです。

大学生だった当時、私は日本文学専攻ではなかった(ですし、学生アルバイトの身分だったので担当分野も特に割り当てられてなかった)んですが、
その場でそれを説明するのも面倒だったので、

「はい。」とだけ返しました。
(ごめんなさい、嘘です。)

すると今度は、

「あ~……歴史とか勉強した方がいいっすよ(笑)」
「日中戦争とか、ロシアとの関係とか。」

と話し始めました。

ここでさらに不思議なのが、
「なぜ、私が歴史を勉強した方がいいと思ったのか」とか、
「そもそもなぜ歴史を勉強すべきなのか」
「その時代の歴史に限定して例示しているのはなぜか」とか、そういう話は全然されず。

ただひたすら、「勉強した方がいいですよ」と言う。

適当なタイミングで相槌を打ちながら、
私は心の中で、「いや、突然なんだよ〜😅」と思っていました😂

もちろん、お客様に「あ、もう分かりました」なんて言えません。

愛嬌だけは取り柄だったので…(笑)、

「へえ!お客様、お詳しいんですね🥹」
「私、今大学生なんです!時間もたくさんあるので読んでみます!」
「ちなみに、おすすめの本ってありますか?」

と聞いてみました。

すると、その方は一冊の本の名前を教えてくださったので、
一応メモ。


……その瞬間かな❔

「大学生です」と言った途端、
少しだけ相手の表情が変わった気がして🤔

「あ、この子、正社員じゃなくて学生アルバイトだったのか。」

…と思ったのかもしれません💭

結局その方は、帰り際に私が最初におすすめした『人間標本』を指さして、

「あ~…これがおすすめなんですよね。」

と言って帰っていきました。


ちなみに、その方がおすすめしてくださった本は、
うちの書店では取り扱いがなく、Amazonなどの一部ネット通販でしか買えないような専門書でした(と記憶してます)。

たしか6,000円以上した記憶があります😂
(地方の小さな書店では扱えないようなものです😿)

当時は、「変なお客さんだったなあ」で終わった出来事でした。


何も買わんのかい

でも最近、

「マンスプレイニング」という言葉を知ってから、
「あのとき私が感じた違和感って、こういうことだったのかな」と思うようになりました。

もちろん、本当にそうだったのかは判断しかねます。
(もしかしたら、本当に親切心だったのかもしれない🤔?私の、文芸に偏りすぎた読書遍歴を見破れられた上での苦言だったのかしら😂)

でも、もし私が男性スタッフだったら、
同じように話しかけていたのかな、とは少し考えてしまいました。

あと、今になって思うのは、
「勉強した方がいいよ」と頭ごなしに伝えるだけでは、人ってあまり動かないですよね(-_-;)

「この本のここが面白い。」
「この視点を知ると日常が少し違って見えるよ。」

そういう話だったら、
(不真面目な)私でも、きっともっと興味を持って聞いていたと思います。

書店には、
歴史書も、小説も、哲学書も、ビジネス本も、自己啓発本も、資格本も、漫画もあって、
本当にいろんな世界への入り口がある場所なんだなと思います。

だから私は、「これを読んだ方がいい」とだけ言う人より、
「この本、こんなところが面白いよ」と同じ温度感で話せる人の方が(技術面でも)凄いですし、
そういう人になりたいなあと、あらためて思いました。


以前読んだ本に、

「差別を知ることは、免疫をつくること」

という言葉がありました。

その言葉が、今でもずっと心に残っていて。

実は私自身、
過去にジェンダーバイアスを助長するような発言をしてしまったことがあります。
(その場で指摘してくれる人がいたから、自分の偏りに気づくことができました…。人に恵まれた…。)

きっと、この他にも
気づかないまま誰かを傷つけてしまったこともあると思います。

だから私は、差別を知ることを辞めないようにしたい、努めたい、と思っています。

差別を知らない誰かを浅学だと責めるためではなく、
これから私と出会う人を少しでも傷つけないために。

最近ジェンダーについて勉強していなかったら、
この出来事もきっと「変なお客さんだったなあ」で終わっていました。

でも、本を読んで言葉を知ると、過去の出来事や、自分の言動の評価が少し変わって見えてきます💭

本って、こういうところが面白いですよね🤔
数年前の違和感に、ようやく名前がついたような気がします!

そんな出来事を思い出したので、今日はnoteに残してみました📚
長くなってしまいましたし、色々脇道に逸れちゃったような文章でしたが、
最後まで見てくださってありがとうございました!

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