【個人開発】早期退職した私が、AIと作ったFIREシミュレーターを無料公開します。「いくら必要か」ではなく「どう生きたいか」から考えてみた
こんにちは、芽芽斗守(めめと・まもる)です。
冒頭収集館、名画収集館に続き、今日、一つのWebサービスを公開します。
FIRE COMPASS ── 経済的自由への羅針盤、と名付けました。
※無料でご利用いただけます。
少し、私の話をさせてください
私はこの3月、15年以上勤めた会社を早期退職しました。
きっかけは、40歳のときに病気になったことです。
20代・30代はがむしゃらに働いてきたけど、今回の病気を機に今までのような働き方はもうできないと気づきました。
もちろんこのまま働き続けることもできました。
「◯◯社にお勤めの芽芽斗さん」というブランドなら、今のまましがみつけば65歳まで維持できるかもしれない。
でも、いつか降りる日は来ます。
そのとき、「芽芽斗さん」だけで生きていけるのか。
いつかそう生きたいなら、早いほうがいい。
サラリーマン時代にコツコツ続けてきた資産形成のおかげで、会社を辞めてもすぐに家族の生活が破綻しない程度の土台は作れていました。
リタイアできるほどではないけれど、嫌いな仕事を断れるくらいには。
その土台があったから、今はゆっくりと起業の準備ができています。
経済的自由を志したのは、15年以上前のことです。
当時はまだ独身でした。
好きなときに起きて、好きなだけゲームをし、好きなだけ映画を見たい。
そんな「邪な考え」からのスタートでした。
結婚し、子供が生まれて、その中身は変わりました。
「家族と、好きなだけ時間を過ごしたい」に。
目的が変わっただけで、手段は変わりません。
「いつかはFIREしたい」という気持ちだけは、ずっと一貫していました。
それが、私の資産形成の原点です。
だからこそ、何度もFIREについて書かれた記事を読み漁り、ネット上のシミュレーターを使い倒し、モンテカルロ法で何度もシミュレートを繰り返してきました。
妻に「本当に大丈夫?」と聞かれたら、数字で説明できるように。
結局、一度も聞かれることはなかったですが(笑)
完全にFIREするのではなく、自分の仕事を創るサイドFIREという道を選びました。でもその決断も、積み上げた計算が最後の後押しになりました。
それだけ調べた私が「既存のシミュレーターには何かが足りない」という違和感を拭えないまま退職日を迎えた。
その違和感の正体を言語化したくて、このWebサービスを作りました。
「◯◯◯◯万円あればFIREできる」という答え
ネットでFIREを調べると、こういう話が出てきます。
「年間生活費200万円なら、その25倍の5,000万円を貯めればFIREできる」
数字としては正しい。
でも何か本質的じゃないな、とずっと思っていました。
5,000万円という数字を聞いて「少なすぎる」と感じる人がいます。
子供がいる。ローンもある。親の介護もこれから。
家族で旅行もしたいし、欲しい車もある。全然足りない、と。
一方で同じ5,000万円を聞いて「それだけあれば十分だ」と感じる人もいます。実家暮らしで独身。結婚するつもりもない。移動手段も自転車で十分。月10万円あれば幸せに生きられるから、と。
どちらも正しいのです。
ただ二人は「どんなライフスタイルを生きたいか」がそもそも違う。
5,000万円が多いか少ないかは、数字だけで決まるのではない。
その人が何を大切にして、どこで、誰と、どんな一日を過ごしたいかによって決まると私は思うのです。
数字より先に、「なぜ」がある

著者・リーダーシップ研究者のサイモン・シネックが2009年のTEDトークで提唱した「ゴールデンサークル」という考え方があります。
「人の心に届くのは、why(なぜ)から始まるメッセージだ」
これが核心です。
多くの人はwhat(何を)から話してしまう。
でも行動を促すのは信念や目的、つまりwhyの部分です。
FIREの情報発信も、まったく同じことが起きています。
ネットで見かけるのは基本、whatから始まる。
「5,000万円貯めればFIREできる」という文章が典型で
why(どんな人生を生きたいか)はすっぽり抜け落ちている。
既存のシミュレーターも同じです。
みんな「いくら必要か」という問いから始まる。
本来は逆なのではないか、とずっと思っていました。
「私はこういう生活をしたい(why)。だから◯◯◯◯万円が必要(what)」という順番であるべきなのに。
それが、このWebサービスを作った理由です。
「どう生きたいか」から逆算するシミュレーター
私が作りたかったのは、足し算ではなく引き算のシミュレーターです。
FIRE COMPASSは「どんな人生を歩みたいか」を問うことから始まります。最初に4つの問いに答えます。

あなたが大切にしていることは何か。
家族との時間か、社会貢献か、創ることか、安定した暮らしか。
理想の暮らし方は。
都市で暮らすのか、地方に移住するのか、場所を持たないノマドか。
理想の一日に入れたいことは。
ゆっくりと過ごす朝か、毎日の運動か、ただ何もしない日を作ることか。
FIREしたらやりたいことは。
小説を書くのか、長期旅行か、語学か、小さなビジネスを始めるか。
この答えをもとに、年間生活費の目安が分かります。
生活費から必要な資産が分かる。
必要な資産から、いつFIREできるかが決まる。
数字が先ではなく、どう生きたいかが先にある。
それが他とは違う、このシミュレーターとしての利用価値だと思います。
FP試験が、Webサービスの土台になった
早期退職の決断をした頃、家計の見直しも兼ねてファイナンシャルプランナー技能士(FP)の勉強を始め、現在はFP2級を取得すべく勉強中です。
勉強していて、ひとつ腑に落ちたことがありました。
FPの世界には「FPはライフプランに始まりライフプランに終わる」という言葉があります。
FPのカウンセリングも、最初に問うのはお金のことではない。
「どんな人生を生きたいか」から始まるのです。
FPを勉強するなかで「お金より先に、どう生きたいかがある」という考え方が本質だと気づいた。それがこのWebサービスを作る着想につながりました。
学んでいくうちに、既存のシミュレーターに入っていない知識もたくさん見えてきました。
年金の繰り下げ受給で受取額が増えること
(例:70歳まで5年繰り下げると42%増、75歳まで10年繰り下げると最大84%増)定年後にもらえる年金額の規模
生前贈与や相続税の仕組み
そのたびに思ったのです。
「これ、FIREのシミュレーターにはぜんぜん入っていないな」と。
お金の不安は、多くの場合「知らないこと」から来ています。
仕組みを知るだけで、不安はずいぶん小さくなる。
FP試験はそれを実感させてくれました。
500通りの未来を、確率で見る

FIRE COMPASSは、一般的な「利率を入力して複利計算」という簡易なものとは違い、モンテカルロ法を使っています。
モンテカルロ法とは、毎年の投資リターンをランダムに変動させながら数百パターンの「ありえる未来」をシミュレーションする手法です。
ここでは500通りのパターンでシュミレーションしています。
「運が良ければこうなる」ではなく「さまざまな経済状況の中で、あなたのプランはどれくらい頑丈か」を確率で示します。
結果画面では資産推移グラフに加えて、「老後資産生存率」が数値で出ます。最高110歳まで資産が尽きずに生き延びられる確率です。楽観シナリオだけでなく、悲観シナリオ込みでプランの強度を確かめられます。
既存のシミュレーターにはなかなか入っていない項目も、ここにはたくさん詰まっています。

12種類の実在するインデックスファンド(オルカン・S&P500・NASDAQ・日経225など)からポートフォリオを自由に組める。
厚生年金・国民年金・iDeCoの年金試算(繰り上げ・繰り下げ対応)
子供の教育費(幼稚園から私立医学部まで)
生前贈与・相続税の試算
住宅購入、旅行、介護費などライフイベントの組み込み
インフレ率の設定
パートナーの年金・収入も含めた世帯計算

結果は9つのタブで確認できます。
サマリー、シミュレーショングラフ、ファンド構成、ライフプラン表、FIRE達成診断、同世代との立ち位置比較、年金・税の詳細、相続試算などなど。
入力が多くて大変そうに見えるかもしれません。
でも最初の4つの問いに答えるだけで、あなたの人生観に合った数字が自動でセットされます。
難しいことは考えなくていい。まずは4つの問いだけ答えてみてください。
無料で提供する理由
正直に言いますね。最初は無料で出す気はなかったのです(笑)
実はこのシミュレーターは収集館シリーズよりも前に作っていたものです。
起業後にマネタイズできるはずと、ずっと寝かせておきました。
有料プランを作ったり、アフィリエイトを貼ったり。
方法は考えればいくらでもありました。
でもこうして、noteを書くうえで自分の考え方が変わりました。
「有料級の記事の価値は、成功体験や儲かるノウハウを届けることではない。読んでくださった方の行動や視点が少しだけ変わる瞬間を作ること」
それが自分なりの有料級の価値だと定義したとき、有料級の価値を私のnoteでみなさんに届けたいと考えている今、このWebサービスを今の段階では無料で出すことと矛盾しないと気づきました。
収集館シリーズと同様、このサービスも来年1月に合同会社を設立するまでは完全無料で公開します。
FIREとは、嫌いなことをしなくていい状態
私はFIREを「働かなくていい状態」とは思っていません。
働かないことで知らずのうちに可能性を狭めてしまうこともあるはずなので。
本質的にFIREとは「嫌いなことをしなくていい状態」だと思っています。
多くの人が本当に欲しいのは、莫大な資産ではなく
「今日一日、自分の好きなことをして生きていける」
という感覚ではないでしょうか。
このシミュレーターが、あなたにとってその感覚への第一歩になれたら、作った甲斐があります。
ぜひ使ってみてください。そして、感想を聞かせてもらえたら嬉しいです。
「使ってみるよ」と思っていただけたなら、スキを押してもらえると励みになります。
FIRE COMPASSはこちらから
【動作環境】
iPhone / iPad:Safari(推奨)
Android:Chrome(推奨)
PC:Chrome / Safari / Edge(最新版)
※ Internet Explorerは非対応です。
※ PWA対応ブラウザではホーム画面に追加してアプリとして使えます。
※ このシミュレーターは端末内で完結しており、入力データを外部に送信することはありません。
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