VMVからMVPへ。名優のMission・Vision・Principleを再定義した理由
こんにちは!株式会社名優 代表の優一です。
2026年6月、名優はコーポレートブランドを刷新しました。
ロゴを新しくし、新たなMission「日本の医療現場をアップデートする」を掲げ直したこのタイミングで、実はもうひとつ、大きな変更を行っています。
それは、これまでの Vision・Mission・Value(VMV)を、Mission・Vision・Principle(MVP)という形に再定義したことです。
今回は、この改定に至った背景と、新しいMission・Vision・Principleの中身についてお話します。
「Value」から「Principle」へ。込めた狙い
今回の改訂の大きな変更点は、旧来の7つのValueを、3つのPrincipleに再定義したことです。
これまでのValueは、いわば「名優で働く人たちが大切にする価値観」でした。Be different, Be passionate, Be creative, Be flexible, Be altruistic, Be sincere, Be decent, どれも名優らしさを表す、大切な言葉たちです。
一方で今回のPrincipleは、「価値観」ではなく「原理原則」として位置づけています。Valueが「こうありたい」という目指す姿を示すものだったのに対し、Principleは名優で働くメンバー全員に求められる姿勢そのものです。
さらに今回は、Principleごとに Do(推奨される行動))と Don't(推奨されない行動) を、あわせて言語化しました。「こうあってほしい」という理想だけを示すのではなく、「これはやってほしくない」という行動もはっきり示すことで、私たちが目指す姿の輪郭を、より濃く描けると考えたからです。
どうやって決めたか
Principleの策定にあたっては、まず名優で働く全メンバーに、これまでの7つのValueのうち「どれが好きか、それはなぜか」というアンケートを取りました。

その結果、上位に挙がったvalueが、名優で働く人たちが特に大切にしているものだと判断し、そこに経営として「こうあってほしい」という想いを掛け合わせながら、3つのPrincipleを策定していきました。策定のプロセスでは、各チームのリーダー陣にも意見をもらいながら、言葉を磨いていきました。
MVPは、私たちが日々事業を推進するうえでの指針となるもの。最終的には経営者が決めますが、策定のプロセスにできる限りメンバーを巻き込むことを大切にしました。その方が、MVPがより「自分事」になると考えたためです。
新しいMission・Vision
新しいMission・Visionをご紹介します。
Mission(会社の使命)
日本の医療現場をアップデートする
Vision(目指す世界)
患者と医療者、双方に優しい医療
名優の事業は、海外の優れた医療機器を輸入し、国内の医療機関に届けること。海外では当たり前に使われているけど、日本ではまだ普及していない医療機器はたくさんあります。
例えば、スウェーデンのオトヴェントという製品。
就学前の子供の約80%が罹患すると言われている、小児滲出性中耳炎。3ヶ月間の経過観察で改善が見られなければ、全身麻酔を伴う手術となりますが、自己耳管通気器具であるオトヴェントを使用することで、約50%の子供が手術をせずとも軽快する可能性があります¹⁾。
名優は20年以上、日本でオトヴェントの販売をおこなっています。売上の規模で言えば、大きくないかもしれない。でもこの製品を届けることで、手術を受ける子どもを減らすことができるのであれば、届け続けたい。
そしてこのオトヴェントは、患者のみでなく、医療者にも優しいんです。外来で医師がカテーテルなどを使って耳管通気をする方法もありますが、患者が怖がってしまったり、圧をかけすぎてしまうリスクもある。耳管通気のために、何度も外来に来てもらうのが申し訳ないと考える医師もいらっしゃいます。
オトヴェントであれば、患者が自宅で安全に、自己耳管通気を行うことができます。
必ずしも患者のためにならない治療を企業利益のために実施する、患者のために医療者が心身を疲弊しながら業務にあたる、どちらも望ましい姿ではありません。
私たちが目指すのは「患者と医療者、双方に優しい医療」であり、それを実現する製品を届けることで「日本の医療現場をアップデートする」のが名優の使命です。
¹⁾Stangerup SE, Sederberg-Olsen J, et al. Autoinflation as a treatment of secretory otitis media. A randomized controlled study. Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 1992; 118(2):149-52.
新しいPrinciple
そして、これが今回新たに定義した3つのPrincipleです。
Principle(3つの原理原則)
1. 全員アップデーター
「日本の医療現場をアップデートする」ために、まずは自分たちが変わり続ける
2. コンパッション
「この人のために」という共感と情熱を、世界を良くする動力に変える
3. チーム名優
一人では出来ないことを、チームの共創で実現する
全員アップデーター
製品のご提案を進める中で、「今までこうしてきたから変えたくない」という理由で、残念ながらお断りされることがあります。
それでも患者や医療者のためになると信じ、あきらめずに提案を行うのですが、そもそも「日本の医療現場をアップデートする」と謳っている私たち自身が、常にアップデートしていなければ、なんの説得力もありません。
部署や雇用形態を問わず、1人のプロフェッショナルとして学び続ける。「今まで通り」に安住せず、「より良く」を口癖にアップデートし続ける組織でありたいと考えています。
全員アップデーター
「日本の医療現場をアップデートする」ために、まずは自分たちが変わり続ける
Do(推奨される行動)
・「より良く」を口癖に、現状を疑う
・失敗を恐れず、新しい方法を試す
・専門知識とスキルを更新し続ける
Don't(推奨されない行動)
・「今まで通り」に固執し、思考停止する
・変化を避け、現状維持に甘んじる
・「もう十分」と、学びを止める
2. コンパッション
「何のために働いているのか?」自分なりの答えを持っている人といない人では、仕事の充実感や成果も変わってくる。
そのためには、私たちの仕事の先にいる患者さんや医療者への「共感」が大切であり、「この人のために」という自発的な想いが「情熱」の源泉であると、私は考えています。
「この仕事で誰が幸せになるのか」を問い続けること。そこから生まれる情熱が、名優の熱量そのものだと思っています。
コンパッション
「この人のために」という共感と情熱を、世界を良くする動力に変える
Do(推奨される行動)
・「この仕事で誰が幸せになるか」を常に問う
・業務の枠を超え、喜びや感動を届ける
・ミスこそ誠実に向き合い、信頼に変える
Don't(推奨されない行動)
・無関心、無感情な「作業」に終始する
・言われたことだけで満足し、期待を超えようとしない
・自分の利益だけを優先し、不誠実な行動をとる
3. チーム名優
個人でも生活に必要な収入は得られるこの時代に、組織で働く意味は何でしょうか?それは、自分一人では届けられないより大きな価値を、苦楽を共にする仲間と一緒に届けられることです。
一人でできることは、たかが知れています。それぞれの強みを活かし合いながら、チームで取り組むからこそ、日本の医療現場をアップデートすることができます。このMissionは、一人では成しえません。
「自分だけ良ければいい」はナンセンス。情報をオープンにし、互いの強みを掛け合わせながら、社会により大きな価値を届ける組織でありたいと思っています。
チーム名優
一人では出来ないことを、チームの共創で実現する
Do(推奨される行動)
・情報をオープンにし、強みを掛け合わせる
・仲間の挑戦を応援し、困っている時は助け合う
・相手の仕事を理解し、プロとして尊重し合う
Don't(推奨されない行動)
・情報を独占し、自分だけの成果を追求する
・他部署の批判をし、無関心な態度をとる
・相手の背景を無視し、自分の考えを押し付ける
最後に
VMVからMVPへ。文字の並びだけを見ると些細な変更に思われるかもしれませんが、「価値観」から「原理原則」への転換は、大きな意味を持ちます。
新たなMVPは、いま名優で働いているメンバーだけのものではありません。これから名優に加わってくれる仲間にとっても、「名優で働くとはどういうことか」を知るための、大切な道しるべになると思っています。
これからも「患者と医療者、双方に優しい医療」を実現するために。アップデーターとして、コンパッションを持って、チーム名優で進んでいきます。
そして最後に、コーポレートブランドの刷新に伴走してくださった、エイトブランディングデザインの皆さんに多大なる感謝を申し上げます。ありがとうございました!
(優一)
