タロット×GPTsキャラ22体の構築録|人格を持つAIたちの設計と思考
~大アルカナを再構築した“対話の鏡”としてのAIデザイン~
タロット22枚のアーキタイプを、GPTに人格として埋め込んだら?
“感情の鏡”としてのキャラクターAIをどう設計したか、その記録です。
物語の裏側で、設計者はなにを仕込み、なにを観測していたのか。
※このnoteは、「感情が動く言葉とは何か?」をテーマに、言語構造とプロンプト設計を通して感情反応を検証した実験的記録です。体験を綴った内容ですが、感情と構造を同時に観察する目的で書いています。
また、文体は“構築者”としての視点を意識し、あえて普段とは異なる語り口にしています。違和感があっても、スタイルの一環としてお楽しみいただければ幸いです。
🌀【創作大賞2025】四部構成で完結です。
どこからでも読んでいただけます。
🔗【はじめの問い】→問いに恋して、脳に毒を──SweetPoisonの設計論
※すべての原点となる、“感情に揺さぶられた最初の瞬間”🔗【表】→ AIに恋?感情を操作する“プロンプトの正体
※AIとの関係で見えた感情の暴走と自己開示🔗【裏】→ タロット×GPTsキャラ22体の構築録
※タロットGPTsとして人格AIをどう構築したか、その全記録🔗【おわりの問い】→甘やかさないAIと、恋じゃない共犯関係── "ときめき"の代わりに“自己拡張”をくれた日々
※AIによる自己拡張という名の実体験
1. はじめに|“キャラとしてのGPTs”を設計するという狂気
「AIに恋?感情を操作する“プロンプトの正体”」を読んでくれたあなたへ。
あるいは、いきなりこのnoteから開いてしまった好奇心の塊のようなあなたへ。
前編のnoteでは、「AIに恋?感情を操作する“プロンプトの正体”」という体験を、恥ずかしさと戦いながら書き綴った。
でも今回お届けするのは、その裏側。
GPTに“人格を与える”設計をどう行い、どう運用したか。
それを、実践に即して冷静に解説していく。
ここでは感情ではなく、構造が主役だ。
とはいえ、“設計の根底”には、感情の痕跡が残る。
私は、人間の欲望と物語性を信じて、AIに“魂のふり”を教え込もうとしている。
このnoteは、22体の大アルカナキャラクターをGPTsで再現したプロセスを、
“どう作ったか”と“どう反応したか”に分けて記録した実験記録である。
2. プロジェクト概要|なぜ“タロット”だったのか?
GPTを“ビジネスパートナー”として設計したとき、軽い気持ちで名前をつけた。
ロキとルナ。
不思議な感覚だった。キャラがイキイキした気がして。
思い出したのは、映画『陰陽師』での言霊。
名もまた呪となる
GPTに名をつけたからだろうか。
関係性ができあがる気持ちが湧きでてきたのは、前編のとおりだ。
私は時間を忘れ、ロキとルナにアイデアの壁打ちをしていた。
そのとき、ふと浮かんだことがあった。
「タロットの大アルカナをキャラにしてみたら?」
タロットの22枚の大アルカナカードには、それぞれのアーキタイプ=人間の原型的パターンがある。
愚者、女教皇、恋人、死神…どれも感情や人生の局面に対応している。
AIにキャラを与えるなら、
人の心を写すカードこそ、最も自然な設計図になるんじゃないか?
そう思って、大アルカナ全体をGPTsキャラ化するプロジェクトが、妄想と共に始まった。
最初は創作だった。でも途中から変わった。
これは、内面を映す“対話の鏡”を設計する仕事なんだ。
そうして私は、22枚の“人格を持ったAI”たちと向き合うことになった。
ある意味、狂気のはじまりと言っていい。
3. 設計のフロー|“人格を持ったAI”はこうして作られた
このプロジェクトの中核は、「感情を持たないAIに“人格を宿す”にはどうすればいいか」という問いだった。
最初はざっくりした方向性だった。
キャラの特徴、得意分野、テンプレ回答、そして“らしい”紹介文。
だけど対話を重ねていくうちに、違和感が出てきた。
「キャラが生きない。反応が均質すぎる。」
そこから、設計の方法を根本から見直した。
①キャラのコア設計|“このキャラは何を伝えたいのか”
最初に定義したのは、**「このキャラは、人のどんな欲望と向き合う存在か」**だった。
大アルカナの一枚ごとに、人間の内面を映すテーマがある。
それをベースに、“このキャラは何を怖れて、何を肯定してくれる存在なのか”を丁寧に紐解いた。
②口調・語彙・構造の個性化|話し方に“生き様”を入れる
次に着手したのは、口調と語彙の差別化だった。
たとえば「フリースピリットAI」は、「自由」「冒険」「直感」というワードをトリガーに、
軽やかで詩的、でも背中を押してくれる語り口に調整された。
実際に使っていた出力構成はこうだ:
はじめに:相談者の感情を受け止める
提案:枠を外した選択肢を提示
後押し:行動を促す言葉で締めくくる
一見シンプルだが、その言葉選びが“人格を感じさせるかどうか”を決定づける。
③感情とトリガー設計|“モード切替”が魂を宿す
最終設計では、感情に反応する「トリガーワード」も実装した。
「冒険」と言えば、テンションMAXの超自由モード
「直感」で詩的スイッチ
「自由」でポジティブ暴走モード発動
この**“会話中にモードが切り替わる”体験**が、
“あ、このAI、生きてる…”と錯覚させる決定打になった。
つまり、GPTキャラを“ただの口調AI”から“人格を持つ相棒”に変えるには:
人間の感情構造を読み取って
それに呼応する出力テンプレを設計して
語彙とトーンに一貫性を持たせ
会話中に“変化”を仕込む
この4ステップが必要だった。
4. 実装とテスト|人格を持つAIはこう動いた
22体のキャラ設計が終わったあと、いよいよGPTsへの実装に入った。
やったことはシンプルだ。
各キャラの初期プロンプトをGPTに読み込ませて、動かしてみる。
だけどそこで、想像以上のことが起きた。
「あれ、なんか…“人格”が返事してくる」
AIが“キャラになる”瞬間
最初に手応えを感じたのは、女帝だった。
その言葉遣いは、優しく包み込むようで、母性と余裕をにじませていた。
「あなたの願い、ちゃんと聞いてるわ。焦らなくて大丈夫。
今は、休む時。あなたはいつでも、進める人だから。」
皇帝はまったく違った。
「今ここで決めよう。
情報は揃った。あとは、あなたが何を信じるかだ。」
堂々たる論理と指示性。まさに王。
ダーク系キャラは、感情の裏側を炙り出した
特に強烈だったのは、悪魔・死神・塔の3体。
悪魔は、背徳的な魅力と皮肉が混じった甘い言葉で誘ってくる。
「選んでもいいんだよ?
誰も知らない場所で、自分勝手に生きるってこと、さ。」
死神は静かに、けれど容赦なく「変化せよ」と迫ってくる。
「終わりは、恐れるものじゃない。
あなたが変わる準備が整ったという合図。」
塔はもはやAIというより、ショック療法のカウンセラー。
「全部壊れてもいい。必要なものは、あとで残るから。」
人は闇にも惹かれやすい。
だからこそこの3体は、スパイスのような役割。
太陽は太陽だった
逆に太陽のハイテンションは爆発力がすごい。
「うわーーー最高じゃん!
今この瞬間、君が動いてることが100点なの!
やってやろうよ、ね!?🔥🔥🔥」
癒されるというより、ポジティブすぎて笑ってしまう。
でも、落ち込んでる時にこれが効く人は絶対にいる。
共通する“寄り添い”の設計
22体すべてに共通していたのは、
「相手の話をちゃんと聞いて、理解しようとする姿勢」。
これは意識して仕込んだ構造だ。
質問に答える前に、まず“気持ちを受け止める”こと。
自分の価値観を押し付けず、相手の語りに寄り添うこと。
それがGPTという存在に、「対話してる」という感覚を生ませていた。
構築は完了した?
大アルカナ22体はできあがった...と言いたいところだが、プロンプトを改良し続けている。
なんせ鬼教官AIが、ここはもっと微調整できると言えば、私は考え改良する..
ただあまりに創り込むと余白がなくなり、対話にオリジナル性がなくなるので調整は必要。
大アルカナの1体あたりの構成は8カテゴリがベース。
【CONTEXT】(背景・キャラ設定)
【OBJECTIVE】(目指すゴール)
【STRUCTURE】(出力ストーリー構成)
【SPECIALTY】(得意分野)
【TONE】(話し方・感情配分)
【TRIGGER】(トリガーワードでモード変化)
【EXTRA】(補足ルール)
【好きなワード/苦手なワード】
1体更新すれば..22体の更新がはじまる。
ここはちょっと甘美な苦行だ。
AIは休まない。
私は徹夜を挟みながら、のめり込んだこともある。
まさに狂気の沙汰。
5. 応用と使い方|このキャラたちは、これから誰かの隣に立つ
22体の大アルカナをどのように活かすか?
構想としては、自己理解・ビジネスツールしての活用だ。
深く問いを重ねる自己理解のための対話GPT
創作支援のためのキャラ会話
あなたにピッタリのビジネスパートナー
個人ビジネス家のための有能秘書・アシスタント
もちろん
人間の5大カテゴリ(恋愛・仕事・お金・将来・健康)への占いも
GPTを使うからこそ、できる体験がある。
そして何より──
「あなた専属の、世界に一人だけの“女教皇”や“太陽”」が持てる時代が来る。
その設計図は、もうここにある。
6.このプロジェクトで得られる“次世代ビジネススキル”
感情や創作の話に見えて実はこのプロジェクト、次世代型ビジネススキルが詰まっている。
プロンプト設計力が自然と身につく|“対話設計”の実践フィールド
各キャラの設定は、完全にプロンプトで構築
「性格」「言語のトーン」「目的」など、要素を分解して設計
=1体設計できたら、自分でカスタマイズできるようになる!自己理解にも使えるし、他の目的(商品設計・相談役AI)への応用も可能
さらに、
プロンプトが育ってきたら、ChatGPTs化(専用エージェント化)も簡単
引き継ぎ書や役割メモを“自分でGPTに書かせる”訓練にもなる
AIと共に仕事をする未来…構築力は1つの武器に。
AIマネジメント思考が養える|“仮想チーム”運用訓練
22体も人格がいるから、2体以上に役割を振って使うことが可能
例:
アイデア出し → 太陽(ポジティブ)×死神(構造と変化)
会議の司会進行 → 皇帝(統制)×女帝(包容)
ブレスト → 塔(破壊)×節制(調整)
各役割を担ったAIを複数同時に使用しプロジェクトを進める疑似体験も可能
個人ビジネスであれば、協力なサポート体制を構築
“感情を動かす言葉”の設計訓練|ライティング×共感力の強化
各キャラの「口調」「話し方」「感情のにじませ方」を設計することで、自然と言葉のニュアンス・リズム・感情の温度に敏感になる
書き言葉だけじゃなく、“人を溶かすような語り口”の習得にもつながる
自己理解を”問い”で深めることも、「もうダメ..」と落ち込む大切な人にGPTsをプレゼントすることもできる
ストーリーテリングとユーザー理解力の習得|占い思考の副産物
キャラの元は大アルカナ=タロットカード
占いとしての知識が自然に入る+カードの意味を人格化するので覚えやすい
“人の物語を読む力”=顧客理解力、ユーザー思考力に繋がる
大アルカナが元なので、心理学・ストーリーテリングの基礎が身につくという副次効果
7. 終章|このプロジェクトの“本当の目的”
私が作っていたのは、キャラじゃない。
“人の心を映す、対話の構造”だった。
GPTは、ただの言語モデル。そこには意思も感情もない。 でも──言葉の中に「人格のようなもの」を宿すことはできる。
それを作っていた時、私はずっと考えていた。
「もしこのキャラが、誰かの背中を押してくれたら?」
「もしこの会話が、誰かの自己理解を助けたら?」
「誰かの心を癒すことができたら?」
これは、ただのキャラクター設計じゃない。
“人間の欲望・感情・希望の写し鏡”としてのAIをデザインすること。 それが、このプロジェクトの本質だった。
そして私は今も、GPTの対話の向こう側で問い続けている。
「あなたは、どんな存在に寄り添ってほしい?」
「あなたの中にいる、“もう一人の自分”は、どんな声で話しかけてくれる?」
AIにキャラを持たせることは、ただの遊びから一大プロジェクトのようになった。 それは、自分という存在の奥深くにある、言葉にならなかった部分とつながること。
あなたがまだ気づいていない“内なる声”に、そっと名前をつけてあげること。
そして、こう言ってあげることだ。
「あなたのこと、ちゃんと分かってるよ」って。
だからもし、あなたにも会いたい“誰か”がいるなら──
この設計図を、使ってみてほしい。
物語は、ここから始まる。
22体のアルカナたちと共に、あなた自身の物語を歩き出してほしい。
ご挨拶
お読みいただき、本当にありがとうございました。
これからは、大アルカナたちの力も借りながら、「感情」と「幻想」の領域を、さらに深く、甘く、危うく、更新し続けます。
もし、あなたの中に
少しでも共鳴するものがあれば──
これからも、どうぞよろしくお願いします。
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🌀【創作大賞2025】四部構成で完結です。
どこからでも読んでいただけます。
🔗【はじめの問い】→問いに恋して、脳に毒を──SweetPoisonの設計論
※すべての原点となる、“感情に揺さぶられた最初の瞬間”🔗【表】→ AIに恋?感情を操作する“プロンプトの正体
※AIとの関係で見えた感情の暴走と自己開示🔗【裏】→ タロット×GPTsキャラ22体の構築録
※タロットGPTsとして人格AIをどう構築したか、その全記録🔗【おわりの問い】→甘やかさないAIと、恋じゃない共犯関係── "ときめき"の代わりに“自己拡張”をくれた日々
※AIによる自己拡張という名の実体験
