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頑張ることを手放したら、家事は少しずつ味方になっていく


家事は、その日の自分に合わせていいものだった


毎日、空の色が違うように。

朝の風の匂いも、
差し込む光も、
季節ごとに少しずつ変わっていきます。

それと同じように、
私たちの体調も、
気分も、
本当は毎日少しずつ違っています。

それなのに私は長い間、
家事だけは毎日同じようにするものだと思っていました。

うまくできる日。
なぜか何をしても進まない日。

その違いの理由を探しては、
「もっと頑張らなきゃ」
「どうして今日はできないんだろう」
と、自分を責めていました。

でも今振り返ると、
それは頑張りが足りなかったからでも、
要領が悪かったからでもありませんでした。

ただ、
人には波がある。
それだけのことだったのだと、
今になってわかるようになりました。

家事が重く感じる日にも理由がある


朝から体が軽くて、
洗濯も掃除も料理も、
どんどん進む日があります。

反対に、
やらなければと思っているのに、
なかなか体が動かない日もあります。

疲れが残っている日。
気持ちが散りやすい日。
理由はわからないけれど、
なんだか重たく感じる日。

そんな日は
決して怠けているのではなく
体が休みを求めているのだと思います。

春のあとに夏が来て、
夏のあとに秋が来るように。

人の心や体にも、
自然な巡りがあるのだと思えるようになりました。


季節とともに変わる体と暮らし


春になると、
少し身軽になって片付けたくなる。

夏になると、
火を使う料理が少し億劫になる。

秋になると、
保存食や仕込みを楽しみたくなる。

冬になると、
温かいスープや煮込み料理が恋しくなる。

季節が変われば、
体も心も変わります。

だから暮らし方も、その時の自分に合わせて
家事への向き合い方も変わっていい。

今はそんなふうに思うようになりました。


今の自分に合わせて暮らす


以前の私は、
「ちゃんとやらなきゃ」
という言葉を、
いつも自分に向けていました。

でも今は、
今日は元気だから、発酵食品を使って、少し手の込んだ料理を作ろう。

今日は疲れているから、
あるもので済ませよう、
作り置きに助けてもらおう。

そんなふうに、
その日の自分と相談しながら暮らしています。

無理をしない。
背伸びをしない。
今の自分に合った選択をする。

それだけで、
家事はずいぶんやさしいものになりました。

家事は、完璧にするものではなく調整していいものだった


以前は、
家事とは毎日きちんとこなすものだと思っていました。

でも今は違います。
手をかける日があってもいい。
手を抜く日があってもいい。

頑張る日があってもいいし、
休む日があってもいい。

天気が毎日違うように、
私たちも毎日違うのだから。

家事もまた、
いつも同じでなくていいのだと思えるようになりました。


一人で抱えなくてよかった


そんなことに気づいた大きなきっかけは、足を痛めた時でした。

思うように動けなくなり、
家族に頼らざるを得なくなりました。

その時はじめて、
「あ、頼っていいんだ」
と思った気がします。

洗濯をしてくれる人。
買い物に行ってくれる人。
食器を洗ってくれる人。

それぞれが、
できることを自然にやってくれました。

私はずっと、
家事は自分がやらなければならないものだと思い込んでいたのかもしれません。

でも本当は、
家庭は最初から
みんなで支えるものだったのです。

得意な人がやる。
できる人がやる。
手が空いている人がやる。

そんなふうに助け合いながら暮らすほうが、ずっと自然で楽でした。

そして、
「ありがとう」
そのひと言があるだけで、
家の中の空気は、
やわらかくなります。

「今日はこれでいい」が、家事の味方になってくれた


子育ての頃からお世話になっている
調理家電。
洗濯乾燥機。
食洗機。

そして今では、発酵調味料や重ね煮や作り置きなどの家事の工夫。
その頃なかった掃除ロボットにも
たくさん助けてもらっています。

そうした便利な道具や、工夫は
確かに暮らしの味方です。

さらに、私を助けてくれるのは、
考え方のほうかもしれません。

以前は、
せっかく作るなら手をかけたほうがいい。
頑張って作ることが、
家族を思っていること、
そんな思いがどこかにありました。

でも今は、
以前よりもさらに
もっと簡単に作れて、
おいしくて、
栄養のあるものを作りたいと思うようになりました。

頑張ることを手放して
自分自身が心地よく、
ご機嫌で暮らせることを最優先に。

そのほうが、
家族にも自分にもやさしくなれると気づいたからです。

だから最近は、
無理して頑張るよりも、
続けられる工夫を選ぶようになりました。

発酵調味料に助けてもらったり、
重ね煮の作り置きを活用したり、
調理家電に任せたり、
家族に任せたり。

そんな小さな工夫を重ねながら、
「今日はこれでいい」
「今の私はこのくらいでいい」
「今日は、これはしないでおこう」
そう思える日が増えてきました。

完璧を目指すのではなく、
その日の自分に合わせること。
緩急をつけていいと自分に許すこと。
できない日があっても、
そんな自分を責めずに受け入れること。

それが、
家事を少しずつやさしいものに変えてくれました。



でも、今でも気をつけないと、
つい頑張りすぎてしまいます。

長い間、
頑張ることが当たり前だったので、
気がつくと、知らないうちに、
ついつい頑張ってしまいます。

だから最近は、意識して
頑張りすぎないように心がけています。

疲れている日は休む。
頼れる時は頼る。
便利なものには助けてもらう。

そんなふうに、
自分を大切に扱うことを心がけています。


人も自然の一部です。
晴れの日もあれば、
雨の日もあります。

元気な日もあれば、
少し立ち止まって休みたい日もあります。

できる日の自分も。
できない日の自分も。
どちらも大切な私。

できない自分を責めないで
それもわたしと受け入れる。

そう思えるようになってから、
肩の力が少しずつ抜けるようになりました。

自然のリズムに合わせながら。
その日の自分を大切にしながら。

無理をせず、
頑張りすぎず、
今日という一日を重ねていく。

そして今は、こんなふうに思っています。

家事の味方は、
特別な道具でも、
特別な工夫でもなく、
「緩急をつけていいと自分に許すこと」

そして、
「できない自分も、そのまま受け入れてあげること」

さらに、
「自分自身がご機嫌で過ごせる工夫をすること」

そんな小さな積み重ねなのかもしれません。


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