ひな祭りの食卓は家族の記憶でできている
ひな祭りの食卓は、家族の記憶でできている
◯今日はひな祭り。
いつもより、ほんの少しだけ丁寧に、
お祝い風のごはんを整えました。
椿寿司と、いなり寿司。
金柑とさつまいもの自家製ヨーグルト・カルダモン和え。
そして、重ね煮からの豚汁。


薄切りにしたもので


華やかというよりも、
からだがほっとする祝い膳です。
以前作った椿寿司です。

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◯思い出すのは小さな頃の食卓
私自身が幼かった頃は、父が組み立て緋毛氈を引いてくれた7段飾りに、母と一緒にお雛様を飾り付けをしていました。
写真も撮ってなかったので、どこにお道具などを飾るのがよく分からず…
ひとつひとつを、柔らかい紙から取り出して、お顔を十二単衣につけて…
と何時間もかかっていたように思います。
それでも出す時はまだ良いのですが、片付ける時は面倒に感じていました。
父も母は本当に大変だったと思います。
手間暇かけて毎年飾ってくれて
本当にありがとう。
そして、食卓にはおご馳走と、子ども用の白酒。
この日だけは特別な白酒が飲めるのがとても嬉しかった。
おそらく、アルコールの入っていない甘酒だったのでしょう…
(今もお酒は飲めませんが…)
お父さん、お母さん。
今考えると、あの手間暇は
父母の愛そのものだったのですね…
心から感謝しています。
子どもたちが幼い頃は、両親から贈ってもらったお雛様を飾って
ちらし寿司とはまぐりのお吸い物で
お祝いしていました。

昨年と、一昨年は、
親戚で集まってお祝い膳や持ち寄りごはんで孫娘のお祝いをしました。
今年はそれぞれ予定があるため集まれませんでしたが…

雛飾りの前で写真を撮り
小さな手でひなあられをつまみ、
ちらし寿司の上のえびだけ先に食べていた姿が思い出されます。
そして、一緒に作ったいちごケーキをみんなで囲んでいました。

ひな祭お祝いのいちごケーキ
季節の行事は、
料理の記憶と一緒に心に残っているものですね。
その季節になると、みんなで楽しんだそれぞれの幸せなひとときが蘇ってきます。

コロンとして可愛い
◯今日の養生の視点
春は「肝」をいたわる季節。
冬に溜め込んだものをゆるやかに巡らせる時期です。
金柑は気を巡らせ、
さつまいもは脾を補い、
ヨーグルトは腸を整える。
そこにカルダモンをひと振り。
消化を助け、春の重だるさを軽くしてくれます。
重ね煮から作った豚汁は、
野菜の甘みが溶け合い、
味噌の発酵の力とともに、
内側からじんわり温めてくれます。
行事食も、
少しの工夫で「整えるごはん」になりますね。
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お祝いは
豪華でも完璧でなくていい。
今日はひな祭りだな、と
思い出し、
ほんの少しだけ丁寧に包丁を持つ。
その時間こそが、
わたしにとってのお祝いです。
桃の節句。
台所から、静かな春を迎えました。
食後は、夫がキャラメルカフェラテを作ってくれました。
ほっとするやさしい味でした。


