なんだか疲れた日に作りたい重ね煮と潮汁、やさしい整えごはん
なんだか疲れた日に作りたい
重ね煮と潮汁、やさしい整えごはん
年度末のなんだか疲れた日や、気持ちがゆらぐ春の日。
そんな日に作りたくなるのが、
重ね煮と、鮭の潮汁です。
切って、重ねて、火にかけるだけ。
それなのに、身体も心もほっとする味になります。
◯重ね煮
重ね煮は、鍋の中に、順番に野菜を重ねていくだけで
それぞれの持つ味が調和して、
驚くほどやさしい甘みが生まれます。
今回の重ね方はこんな感じです。
下から
玉ねぎ
キャベツ
にんじん
里芋
鮭
水少量
火にかけてしばらくすると、
水をほとんど加えなくても
野菜の水分でしっとりと煮上がっていきます。
玉ねぎは煮崩れてほぼスープになっていましたが、
ふたを開けた瞬間の、やわらかな香りにほっとします。

◯潮汁
今回は、鯛のあらを使って潮汁を作りました。
下処理として、あらに塩麹をまぶして少し置いてから調理すると、
臭みなく旨みがぐっと引き立ちます。
昆布で軽く出汁をとり、
鯛を入れて、塩で味を整えるだけ。
余計なものを加えないことで、
魚の旨みがまっすぐに感じられます。
ひと口飲むと、
すっと体の隅々にまで染みわたるような滋味深いお味です。
忙しい日々の中では、素材そのものが引きたつごはんが身体に沁みてきます。

◯薬膳の視点から見る、春の整え
春は「肝」の働きが高まり、
気の巡りが滞りやすい季節といわれています。
今回の食材には、こんな働きがあります。
玉ねぎ:気の巡りをよくする
にんじん:血を補い、体をやさしく支える
キャベツ:胃腸を整え、余分な熱をやわらげる
里芋:消化を助け、体に潤いを与える
鮭:気と血を補い、体を温める
鯛:胃腸を整え、消化を助ける
また、塩麹は発酵の力で消化を助け、
腸内環境をやさしく整えてくれます。
重ね煮でそれぞれの力を調和させ、
潮汁でシンプルに取り入れる。
どちらも、春の「ゆらぎやすい身体」を やさしく支えてくれる組み合わせです。
◯翌朝へつながる台所
そして翌朝。
残った重ね煮に、牛乳と味噌を加えて、やさしいシチューに仕立てました。
前日の旨みがじんわりと溶け込んで、
また違ったおいしさに。
そこに、フムスをはさんだサンドイッチを添えて。
手をかけすぎないのに満たされる朝ごはんでした。

季節が変わるときほど、
「やさしいもの」をいただきたいですね。
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