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偶然じゃなかったあの2歩

偶然じゃなかったあの2歩

できないことにも、
まっすぐに向かっていく。

その小さな背中を、
私はずっと見ていました。

その日、下の孫息子が――

2歩、歩きました。
ほんの、たった2歩。

けれど、小さな足が前に出た瞬間、
胸の奥がぎゅっと締めつけられ、
思わず息をのみました。

動画を撮りながら、
「ああ、この瞬間に立ち会えた」と、
静かな震えのような感動が込み上げました。

一昨日は、息子家族の支援へ。



風邪をひいている下の孫息子はパパにべったり。
私は、ママと上の孫娘と3人で公園へ行きました。

公園へ行くたびに、
その成長ぶりがはっきりと見られます。

1週間前にできなかったことが、
もうできるようになっている。

うつ伏せになって、
勢いよく滑り台を滑りおりる姿。

アスレチックの綱渡りを、
ママに片手を持ってもらいながら、
怖いもの知らずで、大胆に、軽やかに渡っていく姿。
渡った後には
「やった、やったー」と
嬉しいジャンプをする姿。

そして、花壇にしてある低いロープを見つけると…

それこそ本当の綱渡りのように、
ママに両手を持ってもらいながら、
カニ歩きでゆっくり進んでいく姿。
(えっ、そんなことした人、誰も見たことないんですけど…)

次々と新しいことに
チャレンジしていく姿に、
いつも驚かせられ、
心動かされっぱなしです。

できないことにも挑戦していく姿勢。
誰もやったことがないことに
挑戦する姿。
それもただただ楽しそうに、というのがまたまた驚きです。

次はあれにチャレンジしたい、
と言わんばかりに、
お姉さんたちがうんていを
次々と渡る姿を、
じっと、じっくりと
見つめていました。

そして、
自分が渡ったアスレチックの
下に潜り
綱を
ぎゅっと掴み、
しばらくぶら下がっている。

次はうんていのように渡ってみたい。
そんな小さな体いっぱいの
チャレンジ精神が、
確かにそこに感じられました。

家に帰れば、
アンパンマンのパン屋さんごっこ。

トングで上手にパンをつかみ、
袋に入れ、
「はい、どうぞ」と、
おまけのパンまで入れてくれます。

そして、
私がスマホでお金を払えるように、
ちゃんと操作する場所まで
誘導してくれるのです。

ほんのこの前まで、泣きながら
入っていたお風呂も、
今ではママが心配するほどの長風呂に。
自分で洋服を全部脱げるようになっていたことにも驚きでした。
そして楽しそうにパパとずっと水遊びしていました。

できなかったことが、
ひとつ、またひとつとできるようになってどんどん増えていく。
本当に嬉しく頼もしいことです。

その日の夕方。

下の孫息子が立ちあがって
こちらを見て――

2歩、歩いたのです。

あの一歩は、
突然の出来事ではなく、
日々の小さな挑戦と積み重ねの先にあった、
大きな瞬間だったのですね。

そして、ふと、
娘と息子、上の孫娘とが初めて
歩いた日のことが思い浮かびました。

我が子の時は、残業ありのフルタイム勤務の忙しい毎日で、余裕がなかったのですが
今こうして、孫の成長を一歩一歩見守り、
その貴重な瞬間を目に焼き付け
ママと、孫や息子の幼い頃の話を
じっくり重ねられる。

なんて嬉しくありがたいことでしょう。

偶然じゃなかったあの2歩。
それは、
挑戦し続ける小さな人たちからの
大きな大きな贈りものですね。

会うたびに、写真や動画で見るたびに
いつも勇気と元気と笑顔と
生きがいと
言葉にならないくらいのたくさんの幸せをいただいています。
産まれてきてくれて、本当にありがとう。
ママ、孫たちを産んでくれて、本当にありがとうございました。
みんなに幸せをありがとう。


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