長蛇の列の先にあったのは― 5年3組「街のアンパンマン」の夢
長蛇の列の先にあったのは
― 5年3組「街のアンパンマン」の夢
今日は久しぶりに息子家族の家へ行きました。
マンションのすぐ前の歩行者専用の通りで、ちょうどマルシェが開かれていて、通りは人であふれるほどの大盛況。
採れたての新鮮な野菜に、手作り小物、ホットドッグ、金魚すくい、綿あめ、りんご飴、焼鳥と、子ども心だけでなく、私の心をそそります。
中でもひときわ長い列ができていたのが、街で人気のパン屋さんでした。
どうしてこんなに人が並んでいるのだろうと近づいてみると、そこには思いがけない物語がありました。
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このパン屋さんは、地元の小学5年3組の子どもたちとのコラボ企画をされていました。
列の最後尾には、男の子が立っていて、大きなハキハキとした声で説明していました。
「このあたりで売り切れてしまうかもしれませんが、それでもよろしければお並びください!売り切れた場合は30分待っていただくとまた焼き上がります!」
賢いその姿がとても立派で、思わず胸が温かくなりました。
パンのコーナーに近づくと、今度は子どもたちが接客をしています。
まさに地元密着、みんなに愛されているパン屋さん。
貼られていたタウンニュースの記事を読んで、さらに感動してしまいました。
「街のアンパンマンになりたい。
パンを配って、地域の人たちを幸せにしたい。」
そんな思いを持った子どもたちが自分たちで企画しパン屋さんに相談し、実現したものだそうです。
子どもたちは100以上のパンのアイデアを出し、実際にパン作りも体験。
試作品を見たときには「みんなの思いが形になった!」と歓声が上がったと書かれていました。
マルシェの前には、みんなでパン屋さんを訪れ、CMの動画を作り校内で宣伝していることを店主さんへ伝えに行ったそうです。
みんなの熱い想いが伝わってきて、感動です。
残念ながら、私たちがパンコーナーに着いた時には第一弾は完売。
店主さんも
「こんなにたくさん用意したのですが、飛ぶように売れてしまい、お待たせして申し訳ありません」
と何度も頭を下げていらっしゃいました。
あと30分待つことになりましたが、ついにパンを買うことができました。
お買い物をすると、子どもたちがお手紙まで渡してくれて、また感激。
街のみんなを幸せにしたいという、みんなの熱意が感じられグッときました。

広場では、中学生の金管バンドが演奏していて、たくさんの人が足を止めて聞き入っています。
その光景にも、この街の温かさを感じました。
キッチンカーも並び、なんとプロレスのイベントまで行われていて、老若男女たくさんの人が集まり、会場はとても賑やか。
ストリートピアノも用意されていて、小学6年生くらいの女の子が美しい演奏をしていました。
私は孫息子を抱っこしながら、その音色にしばらく耳を傾けていました。
孫息子も真剣な眼差しで聴き入っていました。
お昼ごはんは、大きな欅の木の下のベンチに座り、音楽を聴きながら、買ったホットドッグを息子家族みんなでいただきました。
そんな何気ない時間にも、しみじみと幸せを感じました。
マルシェでは、孫娘の保育園のお友だち、パパ、ママたちにも何人も会いました。
この街で、子どもたちがたくさんの人に見守られて育っていることが伝わってきます。
家のすぐ近くには、森のような広い公園が三つあり、遊具のある児童公園もニつ。
大学もあり若い人が多く、子育て中のファミリー世帯が多い街です。
子どもたちは自然に親しみながら、のびのびと遊ぶことができます。
マルシェの通りには、街路樹があり、いつも手入れされた季節の花が美しく咲いていて、ハーブも植えられています。
自然があり、花があり、香りがあり、そして温かい人たちがたくさん暮らしている街。
いつも息子の家を訪ねるたびに「本当にいい街だね」と話しているのですが、今日はその思いがさらに強くなりました。
地元愛にあふれる人たちがたくさん住んでいて、その愛がめぐっている街。
こんな素敵なマルシェを、住民の方だけで3ヶ月に1度開催してくださる。上の孫娘はあまりに楽しくて、いつも「まだ帰らない」を発動します。
そんな素敵な場所に息子家族が暮らせていることに感謝し、心から幸せに思います。
孫を抱きながら聞いたあのピアノの音色も、 きっとこの街のやさしい記憶として残っていくのだと思いました。
そして今日、長蛇の列の先で出会ったのは、 子どもたちの夢と、地元愛が溢れ循環しているこの街のあたたかで豊かな心でした。
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