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【ライブ】 夏川りみ コンサートツアー"たびぐくる" 2025 予想外の引力を持つ音楽の力は強大

会場のめぐろパーシモンホールには、いい空気が満ちていた。幸運を呼ぶような空気が。

知らない歌、魅力的な歌がたくさんある。沖縄は深い。音楽も深い。どこまで掘っていっても、次から次へと枝葉が広がっていく。途方もなく大きな樹の葉っぱは、視界いっぱいに拡がっていく。

(彼女の)子供が赤ちゃんの頃、『童神』を歌うと寝たそう。(島では) ねえさんたちが赤ちゃんに「おおらかな人間になれ」と歌っていた子守唄だそう。おおらかさ、大事だよね。

大きな樹があって、その木陰で女性たちが赤ちゃんをあやしている。大きな声で喋りながら、笑いながら、歌いながら。そんなシーンが浮かんでくるよう。

作詞は初代ネーネーズのリーダー 古謝美佐子(こじゃ みさこ)、作曲は佐原一哉。

2025年が25周年だった。出したアルバムは、『うた』。このアルバムに入っている『詩、歌、唄』の歌詞に「うたはいつもどこでも 裏切らない友達」っていうのがあって、あぁ、本当にそうだなぁ...と思う。このアルバムから、『言葉』、『光と影』、『永遠の刻印』、『イコロ』(宝物という意味だそう)などを歌ってくれて、沁み入った。

歌だけではなく、トークも印象的。

子供時代、のど自慢を荒らしたこと、当時は『ふたり酒』や『兄弟船』『石狩挽歌』などを歌っていたこと、星 美里の芸名で演歌歌手としてデビューしたこと、でもヒット曲に恵まれず一度は歌を諦めたこと。『涙そうそう』がなければ、今の私はないとキッパリ言い切った。『涙そうそう』は、コンサート全体の真ん中くらいに歌ってくれた。

アンコール前のラストは『花』。

アンコールは3曲。パーシャクラブの『海の彼方』、そして『童神』、ホントの最後の曲は、マイクを通さない生声、三線の弾き語りで、『あがろーざ節』。

風邪を引いて声の調子がいまいちと言いつつ、2時間半を軽く超えるステージ。打楽器担当は旦那さんだそう。

彼女の歌は大樹のようだ。

こんなに感動が押し寄せてくるなんて、思いもよらなかった。人間がつくる音楽は予測不能で、思いがけない展開を、いつも呼んでくる。

1990年代前後にデビューしたシンガーやグループがいろいろあったのち(結婚、出産を経たり)、またライブをやっている。そういう彼らの歌や演奏を生で聴けるって、貴重な機会、幸せを呼んでくるんだよね。




見出し画像:ライブ会場にて
2026/03/24
@めぐろパーシモンホール


(敬称略)


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