ヒプノセラピー(4回目)、の話 その①
さて、先日久しぶりに、おそらく4度目となるヒプノセラピーを受けてきました。
本来、ヒプノセラピーというのは自分の内面にあるトラウマの解消や、生きにくさの根元となるものを探したりするための「心理療法」の一つです。
ですが私はこのヒプノセラピーを、過去世や前世の記憶を呼び覚まし、そこで起きたことを探究するためのツールとして活用させていただいております。
おそらく、私にとっては自分の過去世・前世を探究することが、自身の悩みの解決に大きな役割を果たしているのだと思います。悩みの原因を探り当てるというよりは、夢中になれるものに出会って楽しんでいるうちに、自然と悩みの根本が解消してしまうという仕組みです。
さて、今回のヒプノセラピーの目的は、15世紀のチェコに生きていた時の私の前世、すなわち「アレシュ・リーズンブルク」の幼少期や青年期についてのビジョンを見ることです。
アレシュ・リーズンブルクとはフス戦争時代の貴族で、歴史書にも名の残る人物です。
私は占いやヒプノセラピーなどのスピリチュアル方面からの協力を得て、自身の前世が過ごした時代や国、そして名前までも突き止めることに成功しました。
さらにチェコ語で書かれた文献などをひもとき、占いやヒプノセラピーで見た景色や名前が史実と一致するのかを検証しています。
私が前世探究にはまるのは、ヒプノセラピーや夢で見た人名や出来事が、歴史書に書いてある事と一致するかどうかの検証が可能なところに面白さを感じているためです。
しかしながら、歴史上重要な出来事は文献で立証できるのですが、歴史書に現れない事も知りたいと思うようになりまして、今回は「歴史書に登場する前のアレシュがどんな幼少期・青年期を過ごしたか」を見ることを目標とし、4度目のヒプノセラピーに臨んだ次第です。
セッションが始まり、意識を前世の世界にダイブさせて最初に見えたのは、幼少期のアレシュの姿でした。
貴族の息子なので、身につけているものはなかなか良い品物のようです。
緑色のしっかりした布地の服に、厚手のタイツに黒い靴を履いています。髪は暗めの栗色で、肩のちょい上でカールしています。
おそらく屋敷の中の食事場のようなところに居ますが、アレシュの背が低いため、食事場のテーブルを下から見上げていて、テーブルの上がどうなっているのか見えません。
椅子に乗ってテーブルの様子を見ると、既に食事が終わったような形跡が確認できました。皿や、鳥肉の骨などが見えます。燭台のロウソクも短くなり、火は消えています。
アレシュは鳥肉が好物でした。「食べたかったなぁ」と残念に思っているのが伝わってきました。
ここで、アレシュの家族構成のビジョンが明確になります。
まず、お父さんとお母さんがいます。
お父さんは館の主であり、リーズンブルクの領主です。
一方お母さんは、病気のためにリーズンブルクから離れた所に住み、そこで療養しているようです。彼女がアレシュにとっての実母となります。
病気の実母に代わり、リーズンブルク家の家事や領主の補佐を務めるのが、領主の第二婦人である女性でした。アレシュにとっては育ての母となります。
第二婦人は美しい人でしたが、アレシュにとってはどこか冷たい感じのする人でした。やはり実母が恋しいからでしょうか。
しかし第二婦人はアレシュに優しく、夕食を食べそびれたアレシュを咎めることもせず、アレシュのためにスープを温めなおして持ってきてくれました。
その具の中には、アレシュの好物の鳥肉も入っていました。
スープを食べるアレシュに、第二婦人は語りかけます。
「私は貴方に対して、いつでもスープを温めてあげることができます。けれど、遠く離れて暮らすお母様の愛は、このスープよりももっと深く、あたたかいものなのですよ。アレシュは、そんなお母様の愛をちゃんと汲み取れる人間に育ってちょうだいね」
なんて人間のできた婦人なのでしょう!
実の子でないにも関わらず、ちゃんと心の教育までしてくれているし、実母のこともちゃんと尊重しているのです。
また、第二婦人は今世の私に向けても語りかけて来ます。
「アレシュはまだ小さいから、私の言ってることがどれだけ理解できているか不安でした。ですが、アレシュの未来世である貴方の姿を見て安心しましたよ。貴方は、ちゃんと私の言ったことを実現できていますね(笑)」
それはまるで、成長したアレシュを見て満足しているかのような、とてもあたたかい語りかけでした。

さて、ところで、アレシュはなぜ食事に間に合わなかったのでしょうか。
それにはちゃんと理由があります。
アレシュは読書や調べ物が大好きで、それに没頭して食事の時間を忘れてしまったのでした。
アレシュの屋敷には、領主である父親が使っている秘密の部屋がありました。
父親はそこにさまざまな文献を集め、錬金術をおこなっていたのです。
病気の妻に効く薬を自分で調合しようとしていました。
父はアレシュにもその部屋のことを教え、二人で秘密を共有しました。アレシュにとって、それは嬉しいものでした。
アレシュはその部屋の隅に自分専用のスペースをもうけ、父が集めた文献を紐解いては、読めないながらも挿絵などを眺めて楽しんでいました。
そんな中出会ったのが、この地に伝わる「巨人伝説」でした。
アレシュの家名である「リーズンブルク」は、古い言葉で「巨人の城」という意味を持ちます。
近くの遺跡か何かで見つけた、ルーン文字が刻まれた石をアレシュは持っていました。文献の中にそれと同じ文字があったのを発見したアレシュは、それが巨人の伝説について書かれたものだと知りました。
今はまだ読めない字が多いけど、大人になったら本格的に巨人伝説の研究をしたい、と思うようになりました。そのために、巨人伝説に関係のありそうな文献を自分で書き写していたのです。
時間を忘れて没頭し、食事の時間に間に合わなかった、というわけです。
今回見たアレシュの幼少期は、こんなふうでした。
以前、占い師さんにチェコの地図を見せて、アレシュのゆかりの地について霊視してもらった事があります。
リーズンブルクの地を霊視した占い師さんは言いました。
「ここにお母さんがいますね。アレシュに対して、母親らしいことをしてあげられなかったと悔やんでいます。」と。
そのときはアレシュの家庭の事情がよく分かりませんでしたが、今回のヒプノで納得できました。
幼少期のビジョンはこのぐらいで、次は青年期へとシーンが移ります。
次回へ続く
