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1番じゃなくてもいいんじゃない

お客さんの中には営業の仕事してる人がいて、まぁ大体はみんな普通なんだけど、たまーにすごくノルマが厳しい会社とかで働いてる人がいて、なんか大変だなって思うことがある。

そう言う人みてると思うんだよね。
別に1番じゃなくてもいいじゃないって。

なんてこといってるあたしも、この仕事を始めたばかりの頃は、同期の子が指名数で自分を抜いた日なんて、控え室で笑いながら「おめでとー」とか言いつつ、帰り道で密かに凹んだりしてたこともあった。

夜職の世界って数字が全部見えちゃうから、余計に比べちゃうんだよね。
売上、指名本数、口コミの星の数。

数字にされると、それがそのまま自分の価値みたいに錯覚しちゃう瞬間がある。

でもよく考えたら変な話じゃない?
お客さんが求めてるものって、実はみんなバラバラなんだよ。

ガンガン喋って盛り上げてほしい人もいれば、静かに寄り添ってほしいだけの人もいる。

テクニック重視の人もいれば、とにかく話を聞いてほしいだけの人もいる。

全員のニーズを満たせる完璧な1番なんて、そもそも存在しないんじゃないかって思うようになった。

1番の子はもちろんすごい。
努力もしてるし、才能もあるんだと思う。

でも1番になるってことは、ある意味でみんなに合わせることでもあるんだよね。

誰からも嫌われないように、誰からも選ばれるように、自分を薄めて丸くしていく作業でもある。

それはそれで大変だし尊敬する。
けどあたしはそういうことができる器用なタイプじゃなかった。

あたしは多分というか絶対10人中10人に好かれるタイプじゃない。
そうなんだけど10人中2人には、めちゃくちゃ刺さるタイプだと思ってる。

その2人があの子じゃなきゃダメなんだよねって言ってくれる瞬間の方が、ランキングの数字よりずっと嬉しかったりする。

太客さんが今日疲れてたけど、会えてよかったってぽつっと言ってくれる瞬間。

あれは1番の子には出せない瞬間なのかなって思う。
あたしが勝手に思ってるだけだけどね。

それにさ、1番であり続けるプレッシャーって想像以上にえげつない。
周りからは常に見られてるし、下がった瞬間に手のひら返しされることだってある。

この業界移り変わりも早いしね。
新しい子がどんどん入ってくる中で、常にトップを維持し続けるなんて正直しんどすぎる。

あたしはそこまでのメンタルの強さは持ち合わせてなかった。

だから今は自分のペースでやってる。
無理して盛り上げようとしないし、苦手なお客さんに媚びることもしない。

その分指名数は平凡かもしれない。
でもこの子に会えてよかったって言ってくれる人が、確実に何人かいる。
それで十分だと思えるようになった。

数字で競う世界にいるとつい忘れがちなんだけど、この仕事の本質って誰かの心をちょっとだけ軽くすることだと思うんだよね。

それができてるなら、順位なんてぶっちゃけどうでもいい。
1番じゃなくても、誰かにとっての特別にはなれる。

それでよくない?
まぁあたしはよくても、お店的にはよくなかったりするから、中々折り合いをつけるのが難しかったりもするんだけどね。

ランキングなんて気にせず、今日会う人にちゃんと向き合おう。
それだけでいいやって最近は思ってる。

もちろん営業の仕事をしてる人が、あたしみたいにテキトーな感覚で仕事なんでできないのは分かってる。

そうなんだけど、だからといって自分のことかなり追いつめて仕事するのもどうなのかなっては思う。

それを楽しめてるならともかく、そう感じる人って多分だけど少数派だろうしね。

少なくともあたしのお客さんにはね。


でも1番じゃなくてもあなたはあなただから。
そこは忘れないでほしいな。


最後まで読んでくれてありがとう。
メンバーシップでは、風俗店の裏側とか、お金の話とか、
チョットディープな話を書いてます。

よかったら覗きに来てね。
待ってるから。


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