静かな森の畔で #3つのお題に空想のひらめきを
今回のお題です。
片桐みかんさんの記事から画像を借りています。

お題①:「星を釣る漁師」
お題②:「風に名前をつける少女」
お題③:「眠れない龍のための子守唄」
森の奥の静かな畔。夜空の中、水面に映った星を釣る漁師。
とても聞こえがいいが、禁止区域で釣りをしている男。途中経過は0。
「釣れないなぁ…」
星は少しずつ動いているのに、全く釣れる気配がなかった。
ワタシの隣には、少女が座っている。木々の隙間から夜空を見上げていた。
1つ1つの星の名前は知らないが、雲と同じく少しずつ流れていく様を、「風が吹いている」と表現していた。
「また流れた。今のは、そよ風からつむじ風」
それぞれの風に名前をつける少女は、語ることをやめなかった。
この2人は互いを知らない。それぞれの時間を、畔を前にゆっくりと過ごしていた。
「星の巡り合わせが悪いな」
「今、荒れた。遠くの怪獣か、多分、風。のせいかも」
「スターになりたい」
「突風のような流れ星、とても速い」
「大番狂わせ、来てほしいな」
「たくさんの流星群。台風」
それぞれ口に出したものが、会話のように聞こえる。
時間は星の流れとともに過ぎてゆく。
これは、あらすじのみ存在しない物語。
テイルは星を釣り続け、ホオンは風に名前をつけ続ける。
2人は互いを知らないまま、同じ夜を過ごし続ける。
これは、眠れない龍のための子守唄。
最後まで眠れなくても、静かに、夜を乗りこなす。
参加しました。
静かに寄り添えたらいいな。
