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アマゾンの旅2日目(後)

プエルトナリ―ニョという場所


レティシアからボートで約二時間、アマゾン川を静かにさかのぼった先に、プエルトナリーニョという小さな町がある。人口は一万人ほど。住民の多くはティクナ族などの先住民で、川と森を頼りに生きる生活圏が町のすぐ外側まで続いている
レティシアを訪れる観光客の多くがここを“アマゾンへの入り口”として一度は足を運ぶと言われている。ジャングルツアーの拠点にもなっており、ここから先は、いよいよ本格的なアマゾン体験が始まる。

プエルトナリーニョは「秘境」というより、彼らの日常がそのまま息づく町だ。外から来た人間がその世界にそっとお邪魔する、そんな場所である。


プエルトナリーニョについてランチを食べた後、いよいよジャングルへ出発する。
長靴を渡され、「電気はないけれど、シャワーはある」とガイドが笑う。
必要な荷物だけを小さなリュックに詰め、午後三時半、アマゾンの森へ足を踏み入れた。

村の中にアナコンダがいた

最初の十五分は、まだ町の延長のような道だった。
しかしすぐに土の匂いが濃くなり、木々の背丈が一気に高くなる。

そこからは、まさに“森の中を歩く”という表現がぴったりだった。

やたらと高い木々



枝の間をすり抜け、ぬかるみを踏みしめ、鳥の鳴き声を頼りに進む。

かわいいパイナップル
生物の気配のする池


巨大な木の根、鳥の巣のある高木、正体の分からない動物の鳴き声。
途中、川辺では以上に大きなピラニアを見た。多分落ちたら大変なことになるやつ。
自然のすべてが、ここでは容赦がない。だが、それが心地よかった。

悪魔が宿ってそうな木々

ここで飼われているらしいサルもいる

聞いたことのない鳥の声が常に聞こえているのだが、野生の動物たちの動きは素早く、写真に残すことはできなくて残念、是非実地で見て頂きたい。

ターザンが使いそうな蔦

二時間ほどのジャングル歩き、後半はぬかるみも多くなり、疲れが出てきたころ、小屋にたどり着く。だいぶん日が傾いてきていた。

近くで薪をしていた

木の香りがする簡素な建物で、文明の音がまったくしない。そりゃそうか、電気が通ってないのだから。
耳をすませば、風と虫の声と、自分の呼吸音。文明と離れるって以後ごちよい。

電気のないダイニング

少し休んだら、夕食だよとガイドが料理を持ってくる。魚とご飯。
当初の予定では“ナイトウォークのあとにご飯”と別のガイドから聞いていたのだが、まぁ伝わっていないし予定は変更されるのが常識。
ちなみに当日行くまでは、『充電ができるロッジ』に宿泊する予定だと聞いていたのだが、当然の様に『電気がないロッジ』に変更になっていた。
旅の仲間達は私よりも強者なので『まぁコロンビアだもんな』と笑って流してくれる、こういう集まりって心強く居心地が良い。

果物が出されて疲れた体に染み渡る。そのあとはアマゾンらしい魚料理。
温かく、どこか懐かしい味がした。

葉で包み焼っていうのがいいよね

食べ終わったら本日最後のイベント、1時間のナイトウォーク。
先ほど来た道を少し戻り、違うルートをまわる。
虫よけスプレーをこれでもかとかけ、長袖長ズボンに長靴を履く。懐中電灯をもって準備完了。

歩き出すと、夜のジャングルは、まるで別世界だった。
懐中電灯の光が当たるたび、虫が一斉に跳ねる。
地面の草がぼんやりと光って見える場所があり、まるで小さな星が散らばっているようだった。
ガイドが見つけてくれた虫たちをご紹介する
(※ここから数枚は虫が多いので苦手な方はとがしてください※)

枯れ葉だったら絶対わからなかった
バッタちゃん
カエルちゃん
見なきゃ帰れないタランチュラ

湿気の中に漂う生命の匂い。歩くたびに足元のぬかるみが鳴る。
写真に残すことはできなかったのだが、一番の思い出はヒカリゴケ。皆で立ち止まって電気を消すと一面が薄く輝く場所は幻想的で違う世界の様だった。

ナイトウォークはなかなか大変だ。常に蚊に狙われているし、ぬかるんだ暗闇を歩くからこけてしまうこともある。ガイドに依存するので当たりはずれも大きい。だけど参加してみないとわからないご褒美が待っていたりする。


一時間と少し経ちロッジに戻ると、みんな程よく疲れていて、順番にシャワーを浴びる。
電気がないので、懐中電灯とスマホの明かりを頼りに支度をする。
水しかないシャワーをワーワー言いながら浴びて、平均年齢40歳くらいのいい大人たちが修学旅行の様にはしゃいでいた。

こんな感じでグダグダ過ごす

程よい時間になると、なぜか携帯の電波さえつながらなくなり、解散。
布団に潜り込み、外の音に耳を澄ます。
アマゾンにいるという事実で、疲労の奥に小さな高揚感を抱えながら、眠りにおちるのだった。

3日目に続きます。

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