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イモヅル記憶


きっかけ  : エル・カミーノ・レアル

少し前のこと、取引先の住所データの整理をしました。

作業自体は単調ですが、海外の地名を見るのは大好き。どんなところなんだろうなあと思いながらデータのチェックを進めていました。

そうしたら、南米の取引先のひとつに「Avenida Camino Real」というアドレスがあるのが目に止まりました。

Avenida Camino Real…
Camino Real…
カミーノ・レアル… と、くれば!

吹奏楽をやっていた人なら、すぐにあの曲が浮かぶはず。
私も、この字面を見ただけで、勇壮で華やかな出だしのメロディーが頭の中に浮かびました。

自分で演奏したことはないけれど、何度も何度も繰り返し聞いたので、最初から最後まで脳内で自動再生が可能です(笑)

その日はずっと頭の中で、エルカミがエンドレスで流れていました。

やれるものならまたやりたい : 平和の祭

そのうち脳内自動再生では物足りなくなって、実物を聞きたくなりました。

YouTube様々で、こういうときちょっと検索すれば、いくらでもいろいろな楽団の演奏を聞けるのが現代の良いところ。

懐かしい曲をあれこれ聞きたおしていると、中学・高校生の頃にはつまらないと思っていた曲の良さに気づいたりもします。

その筆頭がロジャー・ニクソンの「平和の祭」。
高校のときの夏のコンクールの自由曲でした。

私はホルンを吹いていましたが、このころは全然面白くなくて部活をサボりがちでした。というのも、この曲が苦痛だったから。

ホルンはリズム打ちや裏旋律が多い楽器ですが、「平和の祭」の裏拍打ちは不協和音で気持ちが悪く、裏旋律も曲のほぼ最後に1カ所あるだけ。ストレスがたまるばかりでした。
そして、他のパートが奏でる主旋律はといえば、これもまた怪しげな薄暗さで、「平和」や「祭」の雰囲気とはほど遠い。

平和の祭じゃなくてサバトの間違いじゃ?
ずっとそう思っていました。

ところが、YouTubeで見つけた天理高校の演奏を聞いて、こんなに格好いい曲だったのか… と目から鱗でした。

たしかに、たしかにホルンの美味しいところはやっぱり最後の裏旋律だけですが、でもこれはもう一度やってみたい!…
高校生だった私に「案外いい曲だから真面目に練習しなよ」と言ってあげたいくらいです。

やっぱり苦手なものは苦手 : ルイ・ブルジョワ

聞き直してみて面白さに気づいた曲や、以前から好きでもう一度やってみたいと思う曲がある一方で、改めて聞いてみても「やっぱりもう二度とやらなくていいわ〜」という曲もありました。

それは「ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲」。

C.T. スミスの曲は「フェスティバル・バリエーション」もそうですが、技巧的なところが目立つばかりで、「すごいな〜」とは思えども「またやってみたい」という気には全然ならないのです。

そんな中でひとつだけ、いいなと思う演奏がありました。

うちの学校ではまるまるカットしてしまったトランペットのソロを残しているのと(しかも上手い!)、変な気負いのない、素直な感じの演奏にとても好感が持てました。
指揮者の先生の明るい表情も印象的です。楽しそう。自分もこんなふうに楽しく演奏したかったな。
あ… でもやっぱり、あのハイトーンと超絶低音はもう謝絶かも。

好みの曲をいくつか

苦手な曲の話で終わるのもなんなので、最後に、自分の好きな吹奏楽曲をいくつかご紹介。
(本当はもっとずっと挙げられるのですが、絞りに絞って3曲だけにしました)

・音楽祭のプレリュード
アルフレッド・リードの曲は、なんとも言えない、心に響く陰影をたたえていて、ほんとうに大好きです。
「ハムレットへの音楽」や組曲「オセロ」も名曲。

・風紋
原典版、オーケストラ版といくつかバージョンがある中で、やはり、コンクールの課題曲になったバージョンがいちばんドラマチックでいいなと思います。

・アルヴァマー序曲
これも吹奏楽をやっていた人ならすぐに頭に浮かぶ曲かと。
演奏する機会はなかったけれど、部室に楽譜があったのでひっそり練習していました。
ちなみにこの動画はカメラワークが謎で、「ここでアップにするのはその楽器じゃない!」とツッコミを入れながら聞くのもオツ(苦笑)


YouTubeにお勧めされるままに、過去の吹奏楽コンクール全国大会の演奏も聞きましたが、もう50年も昔の1970年代ごろにも名演が多いのに驚きました。(さきほどの天理の「平和の祭」も1971年です!…)

半世紀前ですでに、とても学生とは思えない完成度。
日本の吹奏楽のレベルって凄い、とただただ感心しました。

長文おつきあい、ありがとうございました!

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