【企画参加】松下友香さん企画「欲しかった手紙」
松下友香さんのゆる企画に参加します。
まゆへ(15年前に急逝した母から、もらえていたら嬉しかったなぁという妄想の手紙です。)
胸部から腹部にかけて動脈瘤があるとわかってから約10年、働いている◯◯(妹)の代わりに半年ごとの検査にいつも付き合ってくれてありがとうね。
結局、社交ダンスの練習会場で休み時間に突然動脈瘤が破裂してそのまま私の人生はあっけなく終わってしまったけれど、10年間痛みもなく人生の最後に好きなことを思い切り楽しめて私は幸せでした。
私には夢があった。
短大に行ってちゃんとした会社のOLになること。
私には出来なかった夢をあなたには何としても叶えて欲しかった。
都会的、芸術的な生活に憧れて
東京に住むあなたの父親と結婚した、そして娘2人にピアノを習わせた。正直、そんな中流家庭を夢見ていただけだった。
だから、あなたのピアノへの熱が続いたことは想定外だった。
ピアノを買ってあげられなかったこと、背中を押してあげられなかったこと、謝ります。
周りの友人が次々に家を建てる中、私はどうしても自分の力で家を持ちたかった、だから、どうせ宝の持ち腐れになるピアノを買うという選択肢はなかったの。
それが、あなたの夢を壊してしまったことに気づけなくてごめんなさい。宝の持ち腐れになるなどと決めつけてごめんなさい。
親の愛に飢えていた私は、
多分、自分の欲求を満たすことを優先させてしまったのです。
「見栄」もあった。素敵な自分と素敵な家と素敵な娘たち。
そんな自分に酔っていたのかもしれません。
その陰で、親の期待に応えなければと子供の時からいつも私の言いなりになって逆らわなかったあなたは
その分苦しんだでしょう。
その気持ちを分かろうともしなかった私を許してください。
この言葉をちゃんといえなかった自分を許してください。
死んだら何も出来ません。
だから、人生の最後は思い切り好きなことをして楽しんでね。
母より
✳︎✳︎✳︎
娘にピアノを習わせたのに
ピアノを買うことを頑なに拒否した母のことを、私は未だに許せていません。
せめて、この手紙のような一言がもらえていたら、それで私は救われたのになと悲しい気持ちはいつまで経っても癒えません。
架空の手紙のような、優しい言葉をかけてくれる母ではなかったのです。それは自分の「軸」を最後まで持てなかったからではなかったかと勝手に想像しています。
「自分」「自分」「自分」
母は、最後までそのことで頭がいっぱいだったように思います。
「自分」が満たされていれば、きっとああではなかったでしょう。
でも、「満たす」のは「自分」でしかないんじゃないでしょうか。
もう母はこの世にいないので、
私はこの思いを
自分でなんとかするしかありません。
友香さんの企画に参加して、
母からの謝罪の言葉をどんなに自分が切望しているのかを思い知りました。
こんなことを書くと、また、
親への感謝の気持ちはないのですかと意地悪なコメントが来そうですが😅💦思い切って投稿します。
友香さん、よろしくお願いします❤︎
