ポケットメモ#15 不格好でも続けていれば…

◾️今日のポケットメモ
運動公園 不格好な体制 少しは変化がある

***

ある冬の日。
その日はお日様が顔を出して、ポカポカ暖かかった。

普段は誰も近づかない、運動用の平行棒遊具。

その人は、その遊具に近づいたと思ったら、平行棒を掴んだ。

ぴょん。

…と、飛び上がったつもりなんだろうけど。

何とか飛びついたっていうように見える。


その体勢で、大丈夫?


‥と思った途端。
地面に落ちた。
いや、着地はしている。

あまりの不恰好さに落ちたかと思った。


並行棒に飛び上がり体を支える時間。


わずか、3秒。



その人は懲りずにもう一度飛び上がる。 

結果は、変わらず。
3秒…。


僕の仲間にその人がいたら。
バカにされ、鍛え直しって言われるレベル。

いや、その身体能力じゃあ、生存自体が怪しい。


***


数日後。
その人はまたやってきた。

今度は少し体の大きい人を連れて。


少し大きい人は、髪がかなり白くなっている。
うちのおじいちゃんみたいだ。

でも、その人より、軽々と並行棒に飛び上がる。
並行棒を掴んで、少し前に進むこともできる。


…そうだよね。
そのくらいは出来なくちゃ。


その人も負けじと飛び上がる。
やっぱり、3秒だ。


***


またしばらくして、その人は現れた。
今度は髪の長いスラっとした人と一緒。

髪の長い人も、並行棒を掴んでぴょんと飛ぶ。
前にはすすめないけど、余裕はありそう。

その人も、並行棒を掴んで飛ぶ。
今回も、3秒。

でも、すこーしだけ、不恰好さがマシになってるかも。


***


その人は、毎回たったの3秒だ。
僕なら嫌になっちゃうだろうな。


でも、いつでもケラケラ笑っている。

いつでも、楽しそうだ。


もしかしたら。
次は、5秒に伸びてる。

そんな日が来るかもしれない。


***

「その人」視点の並行棒の話はコチラです。
合わせてお読みいただけると、嬉しいです♪


#ポケットメモ #つくってみた  

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