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イギリス&トルコのタイルと建築の旅㊵【イスタンブール地下鉄のタイル巡りそのニ&帰国】

イスタンブール地下鉄巡りの続き・・最後にやってきたのはイエニカプ駅。
ホームに降り立つと、明らか今までの駅とはスケール感が違う雰囲気が漂っていた。
いくつもの巨大な円柱が立ち、トルコブルーを基調としたカラーで統一された装飾。
円柱には、透明なガラス感のあるタイルが貼られている。
駅名のサインもガラス素材のもので装飾されていて、とてもきれいな色
柱と柱をつなぐ梁には、同じくトルコブルーが美しいガラス質のタイルがずらり。
モチーフは幾何学模様や鳥を描いたもの
壁面のタイルはひとつの文様がいくつかに分割されているデザインで、
ベージュの格子状のものは目地を思わせ、タイル的な発想を感じる。
改札階へ上がると、更にタイル壁画がずらり・・
ボスボラス海峡にかかる橋
オスマン帝国第34代スルタン二世アブデュルハミトの肖像画
ボスボラス海峡の下を通る海底トンネルのプロジェクトデザインを表したもの。
スルタン二世アブデュルハミトは1892年頃にこの計画のプロジェクトを立ち上げていたという。
当時は実現不可能だったが、それから100年以上経ち、2013年に開通した鉄道システム、マルマライで実現。
それらを記念して作られた陶板画のよう。
タイルも様々な素材が使われていた。
改札を出ると、そこにはまた壮大な空間が広がっていた。
イェニカプ駅は、地下鉄路線のM1とM2が交わる駅でもあり、ボスボラス海底鉄道マルマライやフェリー、バスとの連結などイスタンブール最大の交通の要の駅。
そのスケールにふさわしく造り込まれた駅のようだ。
海底鉄道の工事中には、新石器時代の集落跡や37隻の沈没隻などが出土したという。歴史的にもイスタンブール最古の土地でもある。
駅全体が古代の遺跡感のある装飾で覆われている。

メダリオンや文字とも文様ともつかない帯状の装飾
壺や櫂など船の道具類を思わせるモチーフが散りばめられる
巨大な柱には、遺跡の壁画や土器などに描かれてそうな鳥や櫛のようなものも
トルコの威信がこの駅空間から静かににじみ出ているイェニカプ駅。
そのスケールに圧倒されたし、細部にまで行き届いたデザイン性もすばらしく、一旅人としてもこれだけの駅を見せられたことで、もう満腹になりそうなくらいのおもてなしの意志も感じた。
多くの国民や旅人が行き交う駅というのは、その国の、その都市の顔でもあり、
第一印象を決定づける重要な入口。
これくらいの感動を与えられるような駅の設計、日本でも考えて欲しいなと思わせられてしまった。

駅構内には、他にもタイルアートが点在。
カラフルな色遣いの抽象的な作品。
大きな船が中央に、渦巻く波間には魚、空にはカモメの姿も。
イェニカプでは、テオドシウス港の遺跡や沈没船なども見つかっており、
それらを象徴するアートのよう。
周囲の表情あるタイル
海の部分のガラスの色がきれい。
こちらは、駅の事務室的な部屋?の窓を囲むようにタイルが貼られている。
個性的な色合いと質感のガラスタイル
こちらのアートは、空と海に挟まれた大地がそれぞれ表されているようだ。
中央の大地をイメージした部分は渦巻きだったり、タコの足のような突起があったり、イスラムの幾何学模様が彫り込まれていたりと表情豊か。

1453の数字は、コンスタンティノープルが陥落した年号であり、
現在のイスタンブールが始まった年でもある。
レリーフでは、イスタンブールという都市の移り変わりが表されているようだった。

イェニカプ駅からM1ラインに乗り換え、エムニエット駅で、素敵なタイル装飾を発見。
無地の細かなモザイクタイルを背景に、復刻イズニックタイルといえるような美しい組タイル。
周囲はトルコブルーが鮮やかなタイルあしらわれている。
この同じデザインのタイルがホームにいくつか貼られていた。

ラインを見ると、プリントではなく手描きのようで、中央はチューリップ、
カーネーションやざくろの文様の間にサズ葉があしらわれ、華やか。
伝統的なトルコのイズニックタイルが、現代にもこのような美しい形で引き継がれていることを実感した。
ホームから改札階への階段などにあしらわれたタイル。
頻繁に登場したこのトルコブルーがやはり地下鉄全体のテーマカラー、国民色として用いられているのだなと感じた。
M1ラインをこの先、しばらく乗ってみたが、すぐ地下から地上を走る形になり、
めぼしいタイルは見られず、今回の地下鉄タイル巡りはこれにて終了。
残りの時間は、ホテルのあるアクサライ周辺で過ごすことに。
こちらのモスクは、早朝前を通ってまだ開いてなかったPertevniyal Valide Sultan モスク
この門の外側から見た姿も美しい。

モスク内部は、タイルではないが、手描きの装飾が細やかでとても美しいドーム、
大理石のミフラーブや説教壇が見られる。
ドームの装飾がやや西洋ぽくもあり、こじんまりとした規模というのもあってか、
かなり濃密。
ちょうど西日が当たり、ドーム内に神々しい光が差し込んでいた。
お祈りをする人、休む人、、多くの人たちが思い思いの姿で佇んでいる。
シャンデリアのガラスの密度も高い。
この木製階段も良いな。
八亡星の明り取り
このモスクに住んでる?猫ちゃんたち。
誰かが作った段ボールハウスも活用されてる?!
餌や水もたっぷり
ほんとにトルコの猫たちは恵まれてるな。
もう一軒、アクサライの旧市街にひっそりと佇んでいたモスク、Baklali Kemalettinモスク。
16世紀初頭オスマン帝国時代に創建されたが、その後度々火災に遭い、焼失と再建を繰り返す。
現在の建物は2000年に再建されたもの。
幾何学模様の透かし彫りの窓がきれいだなと、中へ入ってみると入口付近にタイルが多用されていた。
入口上部の尖頭アーチのニッチの中にもイズニックタイル。
入口階段周りもタイルで覆われている。
天井はペイント
新しいもののようだが、手描きのよう。
中は思ったより暗くて、色ガラスの入った透かし窓がかろうじて見えた。
幾何学模様が木彫された扉とドアノブ。

この後、スーパーなどを巡って、お土産などの買い物をし、一旦荷物を置いて、夕食を食べにホテルの裏手をうろつく。
モザイクタイル貼りのアパートを発見。
白地に青いモザイクタイルが散りばめられたアパート。
ワンポイントのモザイク装飾が入る。
下部がふくらんだタイプの面格子も。
可愛いテーブルセットが並ぶ路上のチャイ屋さん。
おじいさんたちがくつろぐ。

テーブルクロスとして敷かれてるのは、絨毯?!
テーブルの上にあるのは、チャイ用の角砂糖のポットかな?
ケバブの入ったトルティーヤが食べたかったので、探して見つけた。
炭火焼きがうれしい~
美味しすぎる~~
なぜ、皮に包むとなんでもがこうも美味しくなるのか?
最後に出会った可愛いにゃんこ。
食後はホテルに戻り,フロント脇のお部屋で荷造りしながら予定のエアポートバスの時間までホテルの猫とまったり。
最後までにゃんとたちと一緒に過ごせて幸せ。
そしてホテルから目と鼻の先のバス停からエアポートバスに乗り、イスタンブール空港から帰路へ。
これにてイギリス&トルコの濃くて長い旅が終結。

現地7日間の旅が最終的には40記事に。
毎日が新しい見聞の連続なので、一日がどれだけ長かったことか・・大人になった今の1年より小学生の頃の1年が長く感じるという時間の感覚、海外へ行くといつもこれを思い起こさせられる。
とにかく記録を完結することができてよかった~

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