イギリス&トルコのタイルと建築の旅㊵【イスタンブール地下鉄のタイル巡りそのニ&帰国】

ホームに降り立つと、明らか今までの駅とはスケール感が違う雰囲気が漂っていた。
いくつもの巨大な円柱が立ち、トルコブルーを基調としたカラーで統一された装飾。




モチーフは幾何学模様や鳥を描いたもの

ベージュの格子状のものは目地を思わせ、タイル的な発想を感じる。




スルタン二世アブデュルハミトは1892年頃にこの計画のプロジェクトを立ち上げていたという。
当時は実現不可能だったが、それから100年以上経ち、2013年に開通した鉄道システム、マルマライで実現。
それらを記念して作られた陶板画のよう。


イェニカプ駅は、地下鉄路線のM1とM2が交わる駅でもあり、ボスボラス海底鉄道マルマライやフェリー、バスとの連結などイスタンブール最大の交通の要の駅。
そのスケールにふさわしく造り込まれた駅のようだ。






そのスケールに圧倒されたし、細部にまで行き届いたデザイン性もすばらしく、一旅人としてもこれだけの駅を見せられたことで、もう満腹になりそうなくらいのおもてなしの意志も感じた。
多くの国民や旅人が行き交う駅というのは、その国の、その都市の顔でもあり、
第一印象を決定づける重要な入口。
これくらいの感動を与えられるような駅の設計、日本でも考えて欲しいなと思わせられてしまった。



イェニカプでは、テオドシウス港の遺跡や沈没船なども見つかっており、
それらを象徴するアートのよう。








現在のイスタンブールが始まった年でもある。
レリーフでは、イスタンブールという都市の移り変わりが表されているようだった。

無地の細かなモザイクタイルを背景に、復刻イズニックタイルといえるような美しい組タイル。
周囲はトルコブルーが鮮やかなタイルあしらわれている。
この同じデザインのタイルがホームにいくつか貼られていた。

カーネーションやざくろの文様の間にサズ葉があしらわれ、華やか。
伝統的なトルコのイズニックタイルが、現代にもこのような美しい形で引き継がれていることを実感した。

頻繁に登場したこのトルコブルーがやはり地下鉄全体のテーマカラー、国民色として用いられているのだなと感じた。

めぼしいタイルは見られず、今回の地下鉄タイル巡りはこれにて終了。

こちらのモスクは、早朝前を通ってまだ開いてなかったPertevniyal Valide Sultan モスク
この門の外側から見た姿も美しい。


大理石のミフラーブや説教壇が見られる。

かなり濃密。
ちょうど西日が当たり、ドーム内に神々しい光が差し込んでいた。





誰かが作った段ボールハウスも活用されてる?!

ほんとにトルコの猫たちは恵まれてるな。

16世紀初頭オスマン帝国時代に創建されたが、その後度々火災に遭い、焼失と再建を繰り返す。
現在の建物は2000年に再建されたもの。
幾何学模様の透かし彫りの窓がきれいだなと、中へ入ってみると入口付近にタイルが多用されていた。


天井はペイント





モザイクタイル貼りのアパートを発見。

ワンポイントのモザイク装飾が入る。
下部がふくらんだタイプの面格子も。


おじいさんたちがくつろぐ。

テーブルの上にあるのは、チャイ用の角砂糖のポットかな?

炭火焼きがうれしい~


なぜ、皮に包むとなんでもがこうも美味しくなるのか?





これにてイギリス&トルコの濃くて長い旅が終結。
現地7日間の旅が最終的には40記事に。
毎日が新しい見聞の連続なので、一日がどれだけ長かったことか・・大人になった今の1年より小学生の頃の1年が長く感じるという時間の感覚、海外へ行くといつもこれを思い起こさせられる。
とにかく記録を完結することができてよかった~
