顔自動販売機【毎週ショートショートnote】
2XXX年、行きすぎた平等を求めた世界はとうとう顔のパーツを取り替えれる自動販売機をいたる箇所に設置し始めた。
ガコンッ
「よーし。」
普通のルックス、普通の性格である彼はやはり美しい顔を持った人間に憧れていた。
「買っちゃったよ…。」
整った眉毛、パッチリとした二重、きれいな鼻筋に血色の良い唇。
かなりの値段がしたが、変わりたいと心から思った彼にとっては安いもんだった。
風船のようにペタンとなっている新しい顔を、今の顔の上から被って数時間待つ。
そうすると新しい顔の皮膚が元の顔にだんだん馴染んでいき、パッケージ通りの顔を手に入れることが出きる。
「…おお。」
まだ完成してはないが、鏡を見つめて感動する。
ずっと憧れていた顔をとうとう手に入れたのだ。
数年後、彼は大きなミスに気が付く。
「あぁ…また新しい顔が発売…。」
自販機の売り上げと共に顔面偏差値が上がってしまったため、世間からみたら今の彼は"普通のルックス"なのである。
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