フランス大学院修論発表soutenanceで重要なポイント
気づけば6月半ば。フランスの大学院M1の方は修論を提出してそろそろ口頭発表soutenance がある頃、M2の方も発表は9月だと思いますが修論に本格的に取り掛かり始めているころでしょうか。今回はフランスの大学院の修論発表Soutenanceで重要なことを紹介しようと思います。
ちなみに私はM1の時はフランス語で発表、私以外の学生は全員フランス人でしたが、口評ではその代の中で最も良い発表と言われました。もちろん私の後に発表をした学生もいましたし、うちの大学院では順位は出ないため最終的な順位はわかりませんが、20点満点中19点と高い得点を得られました。

M2の時は、英語でのDefenseで、20点満点中16点と言う結果で、M1の時よりも低いですが、16点はmention très bien に当たるため、こちらも良い評価を得られました。
フランスの大学院に行く方は基本的にフランス語での発表となると思うので、今回はM1の時の発表で行ったことを元にSoutenanceで大事なポイントを書いていきます。
プレゼンの流れ
Canva 等で例がありますし、大学院からもどのような流れでやるべきか指示がありると思います。私は大学院からのConsigneに従い、以下の流れで行いました。
目次(発表内容の流れを最初にサラッと言う)
働いた企業の簡単な紹介
Bilan carbone とは何か?
自分のミッションの説明
Méthode (bilan carboneの算出方法)
結果
考察
脱炭素戦略
Bilan carboneの改善点
今後の展望と結論
基本的に、大学院からの指示があるなら、その指示に則ったプレゼンを作ることで、必要な得点は得られると思います。私の大学院はどのように評価されるのかgrille d'évaluationを事前に共有してくれたので、どのようなポイントを押さえれば点数が得られるか、ある程度把握していました。
Problématiqueを明確に提示する
これは論文Mémoireでも重要ですが、Problématique (問題提起)は明確に提示する必要があります。
例えば、私がM1のときは、公共の機関でのBilan carbone (温室効果ガス排出量の算出レポート)作成を任務としてやっていたのですが、私のレポートのProblématique は、 « En quoi le bilan de gaz à effet de serre peut-il influencer la stratégie de décarbonation de XXX(Nom de mon entreprise) ? »でした。
Problématique を明確にし、何のためにレポートを書くのか、発表するのかを示すことが大事です。
図やグラフは見やすく!
結果などで使う図やグラフはとにかく見やすやが大事!私は事前に、発表する部屋でスライドを全て確認し、大きさや色などか見にくくないか全て確認、修正しました。
文字は少なく!絵やイラストを上手く活用する!
ズラーと字だけ並んだスライドって嫌ですよね。
フランス人のスライドは日本人と比べても文字がとにかく少ない印象があります。
最低限のキーワードや文章を入れること、また審査員が自分の分野に精通しているとは限らないため、初見の人でも分かりやすいようにイメージやイラストをうまく活用することが大事です。私はCanvaの無料のイラストや写真を駆使しました。
発表の制限時間は必ず守る
お話好きなフランス人で多い気がするのですが、発表時間を超して話すのは減点対象。
プレゼンの内容は基本、修論に基づいていると思いますが、全てを話す時間なんてありません。大体、人間が集中して話を聞ける時間は限られています。
定められた発表時間内で終わるよう、自分の言いたい結論を言うために必要なデータを精査して発表することが重要です。事前のプレゼン練習で時間内で終わるかを確認しましょう。
発表は審査員の方を見て行う
発表で大事なのはやはり審査員juryの方を見ること!
そのためには、話す内容を何度も練習して口が勝手に喋るみたいな状態にしておく必要があります。私は人前で話すのがとにかく苦手なタイプなので、発表一週間前くらいから練習を始め、前日と当日の朝は実際の会場で一人で話す練習を行いました。スマホで録音して発音の確認もすると良いと思います。
当日は一応スクリプト準備していましたが、審査員の方を常に見て発表できました。
練習をすればするほど自信を持って話すことができるので、人前で話すのが苦手な方はとにかく事前の練習を入念に行うことが大事です🗣️
結論の前にProblématique を再度提示する
これは審査員から私のプレゼンで良かったと挙げられたポイントの一つ。
私は、最後の結論の前にProblématique を再度提示して、今回の結果がこうなので、こういう結論が見出せたと言う流れにしました。
Problématique は発表の序盤で提示するので、結果や考察などがその後たくさん続くと、審査員の方って覚えてないんですよね。何のための発表のなんだっけ?ってなる。そこで、結論を言う前に、そもそも今回の発表のProblématique は何だったのか再提示してから結論を言う事で、より首尾一貫した発表になると思います。
これ実は元々DELF B2のproduction orale の時に使っていたのですが、修論発表でも使えるのでオススメです👍
質疑応答用のスライドも作っておく
発表が終われば、審査員からの質疑が始まります。想定質問をchat gpt に作ってもらい、事前に回答を準備しておくと良いです。当日、質疑応答でテンパることもあるので、あらかじめ、想定質問に対する回答やデータを補足スライドで作っておくと、安心して質疑応答に臨めます。
私は、そもそも発表で使おうと思っていたけど、時間制限で使えなかったスライドなども残しておいて、それが質疑応答の時に補足データとして使えたりしました。
質疑応答の方が意外とテンパったりするので、お守り的な意味でも補足のデータや想定質問の回答スライドは作っておくと良いです🙆♀️
最後に
Soutenance は緊張するかと思いますが、自信を持って堂々と発表することが大事です。その為には、自分のミッションをしっかりとこなすこと、必要な知識を得ること、そして発表練習が大事!
プレゼンさえしっかりできれば、多少質疑応答でうまく答えられなくても大丈夫!
みなさんの口頭発表が成功しますように!
頑張ってください⚐😉
