『ふつうの軽音部』邦ロック好きと軽音部経験者はまず読んで!
『ふつうの軽音部』を第4巻まで読みました。この漫画、とても面白いぞ……!
本作は、「少年ジャンプ+」にて連載中の原作・クワハリ、作画・出内テツオによる漫画。2024年に開催された「次にくるマンガ大賞」では、なんとWebマンガ部門で1位を獲得しています。
最近本屋さんでも推されているし「面白い!!」という評判をSNSでも見かけていたので、ずっと気になっていたんですよね。あと音楽好きだし。
第1巻のほとんどを占めているのは、部活を取り巻く人間関係のいざこざ。「軽音部は恋愛のゴタゴタが多いのが『ふつう』ってことを描きたいのか……?」と思ったくらいでした。
でも、第1巻のラストで主人公・鳩野ちひろ(はとっち)が同級生の幸山厘に誘われてカラオケに行くことになり、ようやく物語が動き出します。
はとっちは歌が特別上手いというわけではありませんが、独特な声と大きな声量で人を惹きつけるものがある子なんです。
第4巻で描かれた文化祭ライブの観客の様子を見るに、刺さる人にはすごく刺さる歌声といった感じでしょうか。
同じく同級生の内田桃や藤井彩目がはとっちの歌を聴き、回想が流れるシーンがあります。
これは、思い出がよみがえってくるほどはとっちの歌が刺さったという表れなんだと思います。
音が聞こえない漫画で、歌の上手さを表現するのは難しいと思います。はとっちみたいにシンプルに歌が上手いというわけではなく、“心に刺さる”という漠然としたものだとなおさら。
しかし、こうやって回想が流れてしまうキャラクターを通して、はとっちの歌の不思議な魅力を表現しているのがいいなと感じました。
それと、はとっちの好きなバンドはandymori、銀杏BOYZ、ナンバーガールなど。父親の影響を受けているため、渋めのラインナップです。
作中では、RADWIMPSの「おしゃかしゃま」やHump Backの「拝啓、少年よ」といった実在するバンドと楽曲も登場します。
これらのバンドが好きだったり、世代だったりするとさらに面白く感じそうです。実際にバンドを組んでいる人なら、プラスして軽音部やバンドあるあるに共感もできるんじゃないかな。
バンド名はじゃんじゃん登場するのに、たまき先輩が食べているき〇この山かたけ〇この里っぽいお菓子は「しめじの罪」という名前になっていたのにはフフッとなりました。
『ふつうの軽音部』は軽音部を取り巻く人間関係についての描写が多く、丁寧でリアルな印象を持ちました。
そして、はとっちの歌唱シーンは迫力があり、彼女の歌が持つ不思議な魅力が伝わってきます。
コメディ要素もよく、たまに『ちいかわ』構文っぽいのが出てくるのも面白かったです。Webマンガってところで意識してるのかな? と思うなど。
邦ロック好きやバンドを組んでいる人なら「まず読んでみて!」と言いたい漫画です。最新刊の第5巻が1月4日に発売したみたいなので、僕もはやく最新刊まで読みたい……!
