IQの測り方
IQについても多種多様な考え方があり、何事も一概には言えないのですが、この記事ではそれを観察対象の人への具体的な行動観察から概算する方法について考えてみます。
まず、IQには概ね次の四つの指標があります。
言語理解指標
知覚推理指標
ワーキングメモリー指標
処理速度指標
一つずつ見ていきます。
まず言語理解指標を見るには、その人の言語への理解のレベルを見れば良いと言えます。主にはその人のコミュニケーション能力、語学能力、読書能力などといった言語性の知能に関わるものを見ればかなりわかるでしょう。簡潔には、コミュニケーションが上手く、語学に秀で、読書の量と質が共に良好であれば、その人の言語理解に関わる知能は高いと言えます。
次に知覚推理指標を見るには、その人が目から入った情報を適切に処理し、身体に伝えることができているかを確認するといいでしょう。主にはその人の数学能力、地図を読むなどの幾何的な能力、バドミントンやテニスのような空間認知的な運動性知能の表れるスポーツなどのプレイの巧拙といったものを見ます。簡潔には、トポロジーなどの数学に秀で、地図などの幾何的な資料を読み解くのが得意で、視覚的な認知が高度に影響するスポーツの能力も高い場合には、その人の知覚推理に関わる知能は高いと言えます。
さて、ワーキングメモリー指標を見るには、その人のマルチタスク能力を見るのがいいでしょう。例えば、マルチタスク能力は多種多様な行為の並行的な処理として表現されますので、読書ならどの程度多様な種類の本を読んでいるか、学問であればどの程度多様な分野を並行的に学んでいるか、その他スポーツや芸術でもどの程度多様なジャンルへの適応力を保持しているか、趣味ならどの程度多趣味であるか、また、それぞれの項目の達成度の高さといったふうなことを観察すればすぐに分かります。簡潔には、常に多種多様な分野に並行的に高度に適応し続けている場合、その人のワーキングメモリーに関わる知能は高いと言えます。
最後に、処理速度指標を見るには、物事を処理する速度を見るといいでしょう。例えば、事務処理作業やあるいは概括的にその人の知能の総体が示している情報の処理量(知識量)のようなものを見ることで、その人の処理速度は見えてくるでしょう。簡潔には、例えばコミュニケーションの流暢さと質の高さを同時に見ることで自ずと知能の反射的な処理速度に関わる指標はある程度で概算できるでしょう。
以上のようなIQ指標だけでは、人間のすべての能力を正確に計測することは無理なのですが、ある程度の目安にはなるように思います。また、生来のIQは上がらないものとされていますが、IQテストのスコアは上げることができる……という点にも注意しておきましょう。例えば、生来のIQが低くても、十分にIQテスト式の勉強を積み重ねることで、テストスコアの成績を向上させることは可能と言えば可能です。そのためいわゆるIQテストのような知能検査は生来のIQを見定めるためのある程度の目安にはなるものの、完全には環境要因による誤差を排除できないという点も注意しておきたいところです。ゆえにIQだけで人間の知能について判断することは誤りですので、あまり望ましくはないでしょう。
判断の上でIQ指標が有効な局面も時にありますが、世界にはそれよりも大切なこともたくさんあります。過度にそのスコアに一喜一憂せず、それぞれ自分らしい生き方をしていくことが大切であると言えるでしょう。
